ぶらぶら人生

心の呟き

花水木の花芽と春の空

2008-03-11 | 草花舎の四季
 昨日、草花舎へ出かけた。
 やや強めの風は吹いていたが、やっと本格的な春を感じる日であった。

 木々の芽吹きを確かめながら、一木ずつ梢を見上げて、庭を歩いた。
 まだ、落葉樹は裸木が多く、静謐で硬質な姿のままに佇んでいる。
 
 その中で、二本の花水木は、花芽が目立ち始めていた。
 やや扁平な、小ぶりの丸っこい蕾が、膨らみを見せて、梢を賑わしている。
 その梢の向こうには、青一色の空が広がり、そこにも新しい季節の到来が感じられた。(写真)

 昨日は、わが家でも、毎年手入れを頼んでいる庭師夫妻に、庭木の消毒や施肥をしてもらった。今は遅遅としている芽吹きが、これから急速に進むだろう。施肥の効果も現れて……。
 そして、木々の葉の茂りで、庭の狭く感じられる日が、たちまちやってくるに違いない。

 草花舎の庭も、今は季節の移ろいを待ちつつ、木々は静かである。だが、これからは日々変化し、庭の空間は、地面からと頭上からと、延び広がる植物の命に満たされ、次第に狭く感じられるようになるだろう。毎年そうであるように。

 今すでに春の息吹に満ちているのは、地表である。雑草の類は、とっくに目覚めて、それぞれ地所取りをしながら、目立たない、小さな花を咲かせている。 
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