「ゆわさる別室 」の別室

日々BGMな音楽付き見聞録(現在たれぱんだとキイロイトリ暴走中)~sulphurous monkeys~

本日の効果音(56)All You Need Is Now / Duran Duran (2012)

2014-09-22 | 閑話休題・本日の効果音

○彼岸の頃というと昨年に続き、定期健診の季節でもある。
 去年の今頃は高橋幸宏先生LIVEと重なり密かにこっそりと向かう(爆)という奇遇な事件もあったが、今年は幸いポリープ切除処置はなく、腸の内視鏡診察だけで済んだ。受診後食事制限もなくてまずほっとする。
 ただ前日からの恒例マグコロール&ムーベン攻撃はしかたがないので、当日は一日分の年休をとって検査時間まで自宅で準備だった。これまで数度の検査経験があり慣れたとはいえ、朝から「2L近い経口腸管洗浄剤を、グラスに入れ、オンザロックでちびちび飲む」のが一番面倒で厄介である。「お手洗い」のため体調上、通常の別の作業をしながら、ということができないのも難儀である。

 そこで、amassでやってるデュラン・デュランの今月のついこないだの最新LIVE(9月4日)とか、トリビュートアルバムの試聴とか、そういうのを朝から肴にして、ちびちびと飲むことにした。LIVEや編曲で「おお!」と驚くことが多く、これがなかなかよい。特に気晴らしがなく嫌々飲んでいて辛かった一昨年や去年と比べて、比較的スムーズに飲める(爆)←検査が終わると当分の間は、ポカリスエットとかアクエリアスとかあの手のものが飲みたくない気分になるけどね。
 映像のライブの方はマツダ新型ロードスターだかの発表会のイベントで、アナウンスの「MazdaとDuran Duranの共通項としての80年代の躍進」云々の話があってからの登場なのだが、歌が始まるとじわじわ来る。1987年に東京で聴いて以来のライブの A View To A Killかあ、なんて懐古気分に浸ってる場合じゃなく、うまい。昔聴いたイメージよりも安定している。Mazda発表会ギャラリーの紳士っぽいおっちゃんたちの揺れ揺れなノリがまたいいw(Pet Shop BoysとかMarr先生あたりの客層の年代だなw)。そして安心の五味龍太郎、もとい安心のサイモン・ル=ボン先生を改めて認識してしまう。モリッシー先生といいRobert Smith先生といいNeil Tennant先生といいSimon氏といい、ほんとにこの年代の人たちは「あの声」がずっと健在、ってのがみんな凄い、と毎度思う。何十年とずっとライブを続けているからだろうか。

 病院からの帰り、なんとか無事検査を通った感謝をこめて、とタワー・レコードに立ち寄る。
 前にネットで試聴して(なんじゃこれ!?)と思って以来そのままだったのだが、最近いろいろYouTubeで聴いてて面白そうなので、「怖いもの聴きたさ(笑)」で、今回日本盤を買ってきた。
 たれぱんだやキイロイトリやカツオ人間やむすび丸が運んでいる「よいしょっと」「どれどれ」
 本日のBGM: 


 All You Need Is Now / Duran Duran(「All You Need Is Love」2012、Ward Records VQCD 10311/2 ) 
 いやあフルアルバムで聴いたらわろたwww。これは朗らかに笑おうよ。このおかしさはThe Darkness以来だなw
 もうツッコミどころが多すぎてどこからどうツッコんだらいいのかよくわからん(笑)2曲目以降はみなイントロからして「ぷぷっ」と噴きまくりww(スタジオで収録しながらも絶対笑ってるんじゃないかと思うんだこれは)
 本当は、(例えばカンバーバッチさんの「Sherlock」のどの部分が原典のホームズのどこのパロか、を野暮に説明する、的に対照しながら)どの曲が何みたい、とかブログで逐一解説するとこなんでしょうが(どっかのサイトで既に盛んにやってるんでしょう)今日は養生中で、できないのでやめます。
 若手のThe KillersHurtsやそのへんの人たちが、いかに80年代ぽくやろうが、これじゃ太刀打ちできんと思います。だって本物が本物やってるんだもんwww他の人が勝てるわけがありませんw。一種のセルフ・パロディってやつなんでしょうか。よく、幕末古写真ジェネレーターっていうサイトで、どんな写真も幕末風19世紀後半調白黒古写真にできる(佐藤健氏の現代の写真を通しても剣心みたいになるのかもしれない)、ていうのがありますが、「デュランデュラン・ジェネレーター」みたいなのがあって、ちょっとコードをそれ風にひねった曲をそこに通すと、全部Duranぽく変換されます、みたいな機械(爆)が存在したらこうなるのかな、と思い出しましたよw。Being Followedなんて(ちょっと照れるww)よーやるわ兄さんたち。「むむ、わかっとるな!w」
 ああでもほんというとGirl Panic!とかでこのドラムとベース聴くと「いかにも。」RogerとJohnぽいのもなんか安心するwwそら1982年頃と比べりゃ圧倒的に技術的にもうまいし(失礼しましたすみませんww)
 で、ちゃんとThe ChauffeurみたいにBefore the Rainで終わるところも欠かさない(笑)
 これだけやらかしときながら、題名に今こそ大事さAll You Need Is Nowってつけちゃうこの性格(爆)そんなところがあいかわらずイギリス人というかDuran Duranらしくていいですね。
 30年間新しいものに挑戦し続けて、安易に懐古リバイバルと勘違いされそうなこの手の路線を、絶対してこなかった、というところに誇り高き矜持のようなものを感じるのだが、いざやるぞ、と一度肚を据えたらとことん、ここまでするか!というフリーダムw。ぐるっと回って360度一回りしてみました(><)というか、そして一見昔と似ているようで違ってよく聴くともっと今風にいろんなところが凝ってるという、これをきっちりできるってところが逆に確信犯的自信なのか。
 All You Need Is Nowがわりと90年代~00年代の音の感じなのだけれど、つまり新し風も古い風もどっちも縦横無尽にできるってことだと思う(つか、これやっちゃったらもーこわいもんないよなw)。来年あたり出る予定の新譜ってのも何を自在に繰り出してくるのかわからないので面白そうです。(20140922)
  
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