「ゆわさる別室 」の別室

日々BGMな音楽付き見聞録(現在たれぱんだとキイロイトリ暴走中)~sulphurous monkeys~

20110719

2011-07-19 | 矮小布団圧縮袋

○先日は全く予期したわけではなく直方に行ったのだが、魁皇引退表明の報にびっくり。朝からずっと会議でで、夜帰宅してようやく台風6号が太平洋側を通っていったことを知る。ニュースを落ち着いてみている時間もあまりないな。

 (直方散歩の続き)
 跨線橋を渡って石炭記念館に入ってみる。ちょうど世界記憶遺産で話題の山本作兵衛さんの絵も展示されていて見た。どう見ても非人間的な労働環境なんで、これで搾取し儲けて繁栄する側の非情な文化のようで申し訳ないけれど、これまた本館が「筑豊石炭鉱業組合直方会議所」という1910年(明治43年、ってうちのじいちゃんが10歳の頃だ)の建物で、それを見に来たのだった。中はすべて展示室なので、室内を撮影することはできないが、しかし柱といい階段といい確かに古い木造洋館風だ。外からそのたたずまいを味わうキイロイトリとむすび丸であった。
   
 石炭、コークスや炭鉱用具の展示解説がされ、蒸気機関車や炭鉱の人車とか、練習坑道(最初の写真)などが保存されている。
   
 
 「のらないで下さい」

 …近代化、産業化というのは、豊かな生活を市民にもたらしてくれるものでもある。蛇口をひねれば清水が出て、スイッチを押せば電気がつく。しかしそれは只で得られるものではなく、大変な人々の苦労の積み重ねで支えられているのだと考えると、複雑な気持ちがする。今問題になっている「エネルギー源」にせよ、すべてに関係することなのではないかと思う。100年後、200年後、現在の科学技術のすべてがこのような「記念館」として懐かしまれていると、はたして想像できるかどうか?
 
 本日のBGM:
 怪奇大作戦 第4話「恐怖の電話」(チャンネルNECO、7/19 20:00~)
 という科学技術を悪用する話の一つ。桜井浩子さんに対する今日の牧さんの尋問は変態科学オタク(マッドサイエンティスト)度気味のところがあるな、と思ったら実相寺昭雄監督だった。どうも怪奇人体発火現象が多いというかトラウマになりそうなのだが、ケーブルの探索シーンの連続が時代風俗を感じさせるサスペンスである。ちなみにうちの実家はまだこの、受話器がずっしりと重い「ダイヤル黒電話」を使っている。こういう電話も近代化の遺産として記念館に保存される口なのだろうか。それにしても何か火曜日の毎週、神経が消耗する会議のストレスの連続の後、夜に家に帰って怪奇大作戦を見ると、「ああ、これはドラマなんだ、ドラマだからまだましだ。うちの会社のもっと酷い事件はドラマじゃなくて現実だから、また対策せにゃならんけど、な」という気分になり、やるせなく後味良くないながらも30分のしばしの間ふと心休まり慰められる(爆)ような気になる。なんてこった。まさか大人になってからそんな気分でこの番組を見ることになるような成り行きなんて、子供の頃はたして想像できただろうか?いや、できなかったね。(20110719)


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