○昨日のように突然暴風雨がやってきたり、気候不順な毎日である。今日も長時間の会議で神経を疲弊させながら帰ってきた。
本日のBGM:
・青葉城恋唄/さとう宗幸 (NHK歌謡コンサート、「夜空に響け 七夕歌謡」7/5 20:00~)
ちょうど帰宅してテレビをつけると流れ出した音楽。ある種、仙台市民にとっての市民歌みたいなものかもしれない。1980年代、「独眼竜政宗」も毎週やってた仙台に住んでいたことがある者がこの歌によって触発されるものは非常に深くて重い。歌詞の通りにその場所の景色やatmosphereや匂いの感覚が浮かんでくるのだ。※その前には、「2年B組・仙八先生」に本田恭章という人が出てたこともありますが、ね、掟ポルシェ先生。
・怪奇大作戦 第2回 「人喰い蛾」 (チャンネルNECO、7/5 20:00~)
その「裏」のケーブルTVでやってる先週に続いてトラウマ番組の極致の一つ。というか、岸田森先生の油汗や表情のスリルまでがやたら怖い。これで蛾が嫌いになった人も続出したことであろう。こんなのを当時、ちっちゃい子(自分)がいるってのに大人や兄たちがみんなで茶の間で見てるし(もちろん、当時は一家に一台、白黒テレビがあるだけだったから、カラーではないが)。この映像がどれだけ幼児にとって恐怖のトラウマになるかって考えてなかったようだなうちの親たちは、と思うくらいだ。今見ると、もちろんこの手のホラーな場面はその後の仮面ライダーのショッカーが人間を襲うシーンでもあったことに気づくのだが、そんな比較が(仮面ライダーなんてまだ始まってないし)だいたい幼児にできるかっつの。この人を人とも思わない残虐さは、自分にとっては生涯初めてぐらいの悪夢であろうし、人間が生きているのと死体になるのとの境目って何だろう、っていうことを思って幼児の自分は非常に恐怖したため、小学校の時まで夜驚症が続いたくらいだ。
こうして客観的にストーリーがわかった大人として見てみると、自動車産業の企業技術競争で利権を巡り連続殺人、っていう短絡的に無粋な話である。だが考えてみれば、21世紀の日本で自殺や心不全とかに処理されてる死因不明の死の何割がこういう新手の謀殺か、わかったもんじゃないらしい、っていう現実の方がむしろ怖いか。確かに福岡辺りになると犯罪が多すぎて、多少玄関で手榴弾や弾痕が見つかったとかぐらいじゃないと警察も全然動かず、一見普通(何が普通だよ?)の白昼堂々の突然死くらいじゃ司法解剖もしてくれないみたいだから。まあチラス菌くらいインパクトがありゃ、なんぼ福岡県警でもやっとこ事件扱いしてくれるんじゃないかな。と思うような荒んだ大人に(あのちっちゃかった頃から)成長しちまっていた自分がおもろうてやがて哀し。(20110705)
