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「ゆわさる別室 」の別室

日々BGMな音楽付き見聞録(現在たれぱんだとキイロイトリ暴走中)~sulphurous monkeys~

本日の効果音(79) His/ Story / 西川貴教(2018)(20181224つづき)

2018-12-25 | 閑話休題・本日の効果音

〇(徳山駅前で、キイロイトリが見かけたサンタさんのディスプレイ)
 さて怒涛の月曜深夜である。My Bloody ValentineならぬBloody Christmas Eveなのばかり(爆)

 BGM:
・フリージア / Uru (「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」#48約束、BSアニマックス 12/24 23:30~)
 なぜかもっとも有名なオルガ退場シーン。非常に悲しいのは#1からここまでの経緯が了解されているからなのだろうね(ついマクギリス口調に)
 今年「劇場版・夏目友人帳~うつせみに結ぶ~」でも場内観客の涙を絞ったであろうEDテーマがUruだったが、この歌が既に有名だったという、これが流れてしまう。クリスマス・イヴによりによってこの回ですよ。かなり来るものがある。あまりにもつらいので逆にネタにせずにいられないというやつなのか。
 
 そしてKinKi Kidsどんなもんヤ!に突入(文化放送)
・会いたい、会いたい、会えない。/ KinKi Kids 光一さんで今年ラストとのことで。
 お話によると1月1日はラジオおやすみらしいですが。今年もおつかれさまでした。よいお年を。

 とかなんとか言ってるうちに、心静まらないうちに始まってしまった!

 His/Story~Roll The Dice / 西川貴教 (ESCL 5133-4 Epic Sony Music Ltd. 2018.11.14.)
 (「Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀2」#13 最終回 鮮血の恋歌 BS11 12/24 24:30~)
 夜22時頃から既に放送された地域からのツイートが流れてくるのを見ないようにしてリアルタイム視聴。
 昨年の今頃はモテリーマン講座だったし、ここ2年ほどは東京を流離してクリスマスを過ごしていたのに、今年は家にいる。
 12月の年の瀬も迫った頃の最終回が気になってどうも落ち着かない、というのは自分の場合1983年12月の「未来警察ウラシマン」最終回以来かもしれない、とはるかな記憶を遡ってみる(年がばれる)。
 それはともかく、どうやって婁震戒を倒せるのかと思ったが、そういう作戦で来ましたか。凛雪鴉が俄然水を得た魚的に。そして浪巫謡が粋な働きを。
 これまでのエピソードでの事件でわかってきた刀の厄介な性質が、最終回に来て全部ここにつながってくる、というのもすごい。周到に考えられた話だ。切り返しに続く切り返しがまた心憎い。三谷幸喜も羨望しそうな。
 本当にあと1回で終わるのか??まだ問題が山積みなのでは??と思われた前回からの流れを一気に。
 七殺と婁の危険な恋?はそうなるのではないかと思っていたような感じに。さすがブラディ・クリスマス(違うか)
 しかし滅悪には容赦ない番組ですな(><)時代劇以上にマカロニ・ウエスタンなのではなかろうかこのタッチは。
 しかも第三期に続く!?刑亥先生も復活だし。こうして今年はまた一つ、濃ゆいものの存在を知ってしまった。
 こんな風に、自分がまだまだ知らないものが世の中にはまだたくさんありそうなことに思いをはせる。あだやおろそかにはできない。
 
 この後「ゴールデンカムイⅡ」と「宇宙戦艦ティラミスⅡ」が続く。明日朝があるのでそろそろ休みますか。
 興奮度が高いために交感神経が刺激されて寝つけなくなってしまって、だめなんだなこれが。
 考えてみたら「夏目友人帳」の名取さんと的場さんとは全く逆のような、婁震戒と殤不患の位置の石田さんと諏訪部さんの配役。
 しかしあれでは魔界を含めた世界レベルで生死不明だったりして…安心はできない。
 2018年10~12月の秋クール、おそるべしである(20181225 1:22)

 ※で、一度UPしたのだが一日二日たって改めて考えてみるとまだ興奮さめやらぬものがあるので、敬意を表して本日の効果音カテゴリーにUPし直しておく。
  何せこの番組のOPが…1分30秒の映像と音楽でもって最初に圧倒された時の、背筋がぞわぞわした感覚は言葉にしつくせない。西川兄貴といえば、自分などは最初はるろうに剣心のEDのTMrevolutionの「Heart of Sword~夜明け前~」の音楽と映像を見た時のインパクトで知ったものだ。しかし今回はこれで、がっつり心を奪われたというか、1期から続く澤野弘之のサビのメインのフレーズだけでなく、イントロからしてやられた感。
  おそらく2018年秋の記憶に残る音楽のうちの一曲(ED入れると二曲)になりそうなので。足跡が歴史になっちゃうかも。
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本日の効果音(78)The Spruce op.75-5 / Siberius(1914)

2018-09-08 | 閑話休題・本日の効果音

〇福岡は激しい雨となり、昼間なのになお暗い室内に引きこもって宿題をしながら悩み続ける今週末である。
 北海道の地震の被害や余震の報の一方、関西の被害も残っており、自分たちが訪れた平安神宮も台風のダメージを受けたと聞いている。
 復旧をお祈り申し上げます。
 キイロイトリが通っているのは、ちょうど一週間前に出かけた時の写真であるが

     
 なぜ強行軍的に速攻で京都市内を回っていたかというと、絶賛公演中の平安神宮LIVEのそのすぐ隣りで絶賛開催中の
 京都国立近代美術館「生誕110年 東山魁夷展」に寄りたい!と思ったからであった。
 上野の国立西洋美術館のミケランジェロと理想の人体展の安元洋貴さんに続き、こっちの音声ガイドが細谷佳正さんである。
 (ついつい天才軍師につられて音声ガイドの地を踏破…)

 
 BGM:5つの小品「樹の組曲」作品75より 第5曲 樅の木 / シベリウス
 たれぱんだたちが見ているのは図録の「映象」のページで、東山魁夷先生の有名な北欧作品の一つ。
 シベリウスの「樅の木」のピアノと細谷さんの解説の声が得も言われぬ具合に渾然一体となり
 画面の視覚と聴覚と冷気というか空気感と、何か背筋にじわじわと「来る」ものがあったのを覚えている。
 人によってはまた別の絵と解説のところで、そういうふうに「感じる」かもしれないが。
 ちなみに、モーツァルトのピアノ協奏曲23番は、いつも自分のDAPに入っている(以前に少し触れた)。「馬」と音楽、という話も興味深い。
 青だけでなく、唐招提寺障壁画の桂林も、錦秋の景も、山や滝にも、吸い込まれるような感じがした。
 エピローグは必見必聴かと思う(謎の感動)。

 昨年あたりから利用する回数が増えた音声ガイドについて。使う場合と使わない場合があるけれども、使わないで作品だけ集中して見る場合もあるし、使う場合はある種の映画のような楽しみ方の効果がある。
 安田さんのルドルフ2世展や、石田さんのブリューゲル展や、安元さんのミケランジェロ展などを聴いてみると、やはり西洋美術的というのか、どちらかというと軽妙で理知的でドライな興趣のガイドで面白かった。それと比べると、今回の細谷さんの魁夷の日本画の解説は、わりとしっとりめである。作品そのものの題材や質感によるものもあるけれど、それはおそらく東山魁夷作品にまつわる、哀しさや静けさの「ストーリー(物語)」の性質によるものでもあろう(おそらく一般的には非常に有名な話であるのに、逆に自分はあまり知らず、むしろフリードリヒの方を先に知ってたのだった。魁夷の方をもっと早く知ってればよかったと思う。この人の作品のファンはこういうところが好きなんだろうな、ということもよくわかった)。今回の展示を見に(聴きに)行って、それがすーっと了解できたので、勉強になった。 
 細谷さんがナレーションの中で朗読する東山魁夷の随筆の文章の一部は、多分以前に本で読んだことがある、ということを思い出し、また図書館に借りに行こうかな、と思う。この文章といい、インタビューの東山魁夷先生の声の話そのものがまた、最近のニュースや若い人たちの使うようなこせこせした単語短文ぶつ切りの日本語ではなくて、昭和時代のゆったりした文学的な調子の語り口の文章なのである。その部分の朗読も声調を抑えた、おそらく画家の年齢の進行も考慮して切り替えられているらしいところも、脳内にしみこんでくるようでよかった。
 
 
 2018年9月の最初の週末の景色として、岡崎公園前のこの場所を覚えているんだろうな、と思う。
 …土曜日曜と、駆け足だったが、その一瞬、他のことを忘れて心が飛翔するような、得難い良い時間を過ごさせてもらった。
 (平安神宮で龍神様のようなLIVEを見た後、宿に戻ってテレビをつけたらやってて見た、ゆらぎ荘の幽奈さんで色ボケしまくっていた龍神の人と、同じ声の人なんだよな…なんてことは、この際脇に置いておいて・爆)
 堂本剛氏のMCと東山魁夷画伯の話で不思議と共通して出てきたのが、人が「生かされている」、おそらくそれは「愛」らしい、というようなこと。
 普段の生活の中でささくれだち荒涼とした砂漠のような心持ちに、注ぎ込まれる酸素や清水のようなwordsだった。
 いつそれを思い出すかはわからない。だが、一度でも見たこと聴いたことがある、ということは、全く知らないよりも尊いものだ。もしかしたらどこかで、その感覚を思い出すことができるかもしれないから。
 
 ※BGM:美の巨人たち(TVQ、9/8 22:00~)展示にもあった「唐招提寺の絶景」魁夷の障壁画を放送する模様。(20180908)
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本日の効果音(77)ENERGY OF LOVE (1992)

2018-07-02 | 閑話休題・本日の効果音

〇今度は台風7号で市内の小中学校も明日臨時休校というのだが、台風というか雨雲が激しいらしいとの予報。2日の夜、まだこっちは降っていないけれど。これから注意しましょう。
 どんなもんや待機しながら、ラジオも準備しておく。

 BGM:ENERGY OF LOVE / 小坂由美子 (「YUMICO」King Record KICS-240 1992.10.)
 (「宇宙の騎士テッカマンブレード」$1~#3 Kids Station 7/1 26:30~)
 昨日からの胸騒ぎはこれです。
 自分の場合、リアルタイムで泣きながら毎週見てた。(自分が20世紀では最後にはまったアニメ、かもしれん。)当時の作り方でいうところの作画がひどいというか(その頃の北斗の拳も聖闘士星矢もそうだったが)回によって同一人物なのか疑わしい時がある(爆)くらいの絵だったりするのにもかかわらず。話も絶望的に悲惨なのに。時に浪花節的近親憎悪と偏執とで。
 とにかくストーリーの内容と脚本の勢いで見てしまうというやつだった。Wikipediaの解説によると「アーチ構造」というそうだが、これは自分も放送中に見ていて折り返しで気づいた。後半戦で「…ゼロから始まって嘘の記憶喪失から、本当に記憶喪失になってゼロに戻っていくじゃんかよ…」(これは明らかに最初と結末が決まってて話が完結して構想されている!)と、憎い物語構成の妙を思ってじわじわときたものである。(関島眞頼さんというと、近いところでは夏目友人帳か。なんかわかるぞ。)※Ⅱは全く見ていないから知らない。

 若手の森川智之さんと子安武人さんの声は、このアニメで鮮烈な(半ばトラウマ的な)印象があり記憶に残って忘れられなくなってしまった。飛田展男さんは自分の中ではカミーユと若島津とダガーとぺガスなのだ(丸尾くんより前に)。林原さんはエヴァでなくてこっちからです。すみませんねアニメおたくで(白状します)
 これもたぶん、押入れのどっかにVHSで録ったのが眠っているはずであるが、タイマー録画してしまい、朝起きて出勤前に改めて#1だけざっと見た。EDのこの歌と、OPのREASONを耳にすると、鼓動が高まる。
 でも考えてみると最終回の頃あたりってBeat UKでTake ThatのPRAYがかかってた時だぜ、1993年て(爆)
 自分の精神年齢がそこで止まっているような危惧も覚えつつ。
(写真:仙台の城跡のあたりを散歩中のキイロイトリとむすび丸。このアニメを見たのは、まだ仙台に住んでた頃だったと思う。だから小坂由美子さんの歌を聴くと、景色を思い出すんだな) 

 ちなみに今、(約25年後に、そんな佐々木や高杉が出ている)アニメの銀魂の、真選組動乱篇を見ながら、三浦くんと柳楽くんの戦いを想像している。いまやってるの、実写だとどーなるんかなと期待。

 そして桂歌丸師匠も追悼。
 LOVELOVEあいしてるで、剛くんが「金のハンドルで街を飛び回れ、楽しむ事に釘づけ、歌丸です」って言ったのが、何故か頭に残ってて時々再生されるのだけど(20180702)
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本日の効果音(76)Rikuson's Theme / 鳥山雄司(2007)

2018-05-27 | 閑話休題・本日の効果音

〇先日熊本県人吉市をふと散歩してから帰る前に肥薩線で八代駅に下りた。

   
 キイロイトリがいる「肥薩線0起点」の看板のホーム。見る感じからして木造部分の古そうなホームだが
 
  
 ここも夏目友人帳でよく出てくる(先日は「あやかし祓い」と「二体さま」で見た)「何樫駅」のモデルといわれる駅舎だ。改築のため、4月から脇のプレハブの仮駅舎が営業している。たまたま来ることができて知ったのだが、この機会に撮影しておこうと決めた。
BGM:めぐる夏の便り / 吉森信(「夏目友人帳 音楽集 おとのけの捧げもの」)
 
  
 駅前と、以前の改札の付近。そう言われると、どこかで見たことがあるような…しかし、今は使われていない。
 
 
 この駅の後ろ側の煙突も、柴田と夏目たちが待ち合わせる駅前のシーンなんかで出てくる感じだ。
 ほんとにここでロケーションしているみたいな気持ちになる。



 BGM:Rikuson's Theme / 鳥山雄司
 (「 鋼鉄三国志 ORIGINAL SOUNDTRACK」KONAMI ENTERTAINMENT、B000PMGTEO 2007.7.)
 今週末はNHKホールでアルフィーのライヴとのことなので、今日はひとつ高見沢さんソロの時とか堂本兄弟のDBBにも参加している鳥山雄司氏のサントラより。
 昨年の銀魂やらタイムボカンあたりから自分の中でどうも来てる感じなのだが、なんとなくアニメを十数年ぶりに見ているうちに、前回の(75)「」で書いたとおり、だんだん、(本当は最遊記で知ったのだが、その時も慇懃無礼で狂気な感じでひたすら怖いと思っていた)石田彰さんからたまたま着火したというか、そこから始まって20年近くまた一気に怒涛のように遡り始めた。その中で名前を知ったアニメであるのだけれども、デザインと話の雰囲気的に天空戦記シュラト的な予感がしたため、あえてまだ見ていない(爆)。
 むしろサントラの方を先に聴いた。普通にFusionのギターサウンドのナンバーとして聴いても良い。まあ、Pat Methenyにも「コードネームはファルコン」があるからな(なにそれ)。Main Themeの3つくらいある主要フレーズのうちの、Aメロの一番かっこいいところのギターを1分強で、みたいな曲が陸遜のテーマである。林ゆうき「アスリートの魂」なんかもそうだが、時々こういうインパクトを繰り出してくるインストがあると気になる。この他、The Man of DestinyがBメロ以降のギターソロっぽくて、The Power of FortuneやA Fateful Dayはbacking trackぽいナンバーだ。(20180527)
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本日の効果音(75)風(Wind) / Jeong Seung-hwan (2016)

2018-03-19 | 閑話休題・本日の効果音

〇カツオ人間&キイロイトリ「イケメン皇子、ッテ カイテアル」
 エリザベス&たれぱんだ「ラブコメディ、っていう日本盤の帯の宣伝文句は、正直、違うんじゃないでしょうか」
 そう思う。確かにコミカルな部分はある。だが例えば「真田丸」や「風と共に去りぬ」にコミカルなシーンがあっても、作品そのものをコメディとはあまり言わないような気がする、というのと同じようなものである。むしろこのドラマは悲恋物だし、歴史ファンタジー、などと言う方が合ってるのではないか。この際「イケメン」とかいう軽薄な用語も後半本編のハードな格調的にはあまり適していない感じがする(美しいことは美しいが)。
 史実的には詳しくないのだが、母親との愛憎と兄弟抗争でトラウマ抱えてます的な光宗が、独眼竜政宗の伊達政宗とかKing of Zipanguの織田信長みたいなノリなのかもしれない。そういう性格設定のキャラクターの立ち方の奥行もあるし、演者の微妙な表情の変化とか、時々妙に可愛らしいぐらいの物腰の時と加虐的な時の憎々しさの憑依ぶりの間の、怖いくらいのギャップとか、見ていてはっとする時がある。気がつくと、最終回までぐいぐい引っぱられるように気になって見続けてしまったのだ。
 この2月、平昌オリンピックというものはほとんど見てなかった。むしろオリンピックじゃない番組を放送しているチャンネルを探しているうちに、偶然TVQのドラマに出くわしてしまい、そこをきっかけとして全く別の方向からぐるっと回って、結果的に、今までに全く考えたこともなかった高麗王朝の歴史と文化を急速に知ることになってしまった。不思議なもんだ。(聞くところによると儒教倫理的には、親からもらった身体に傷を負うことは不孝で悪らしい、なんてことも含めて。)

 CDは先日からBGMで聴いている「月之戀人 歩歩驚人―麗(달의 연인 보보경심 려、「麗~花萌ゆる8人の皇子たち」)オリジナル・サウンドトラック」(Pony Canyon PCCA-04567 2017.7.)。インスト編とvocal編が入っていて両方聴ける。
 「The Prince」と「君のために」が日本語吹替版の毎回OPとEDでテーマぽくよく流れるのだが、その他、各シーンでとても印象的な音楽が来る。時々ケルト民謡のような旋律と東洋風の女声コーラスの旋律と、時々ハンス・ジマー的な壮大な音色とが、様々に混ざって、不思議な民族音楽のような響きのオーケストレーションになるのも面白い。「Pastoral Morning」はいつも流れてくると「じーん」とし、「Wing of Goryeo」も宮廷の儀式とか、ウヒたちが舞うシーンが目に浮かぶようだ。
 歌の方で同様にインパクトがあるのが、ドラマパートでじわじわと流れてくるソプラノ歌手のイム・ソンヘさんの「必ず帰ってきます」と、チョン・スンファンさんの「風」である。前者は浮世離れした透明感ある美声で、光宗と皇太后の確執のシーンなどにも来たりする。後者の「泣かせる」王道の旋律は、(今日もやってた)#16のワン・ソ皇子の「…終わりだ」のシーン(はまりすぎて反則。)など、これまた男性出演者の切ないシーンでまたもや胸をぎゅっと掴まれるような気分になる時、あざといくらいに効果的に流れて「ぐっとくる」のである。


 以前にも書いたように、日本のテレビ時代劇では(必殺を除いて)あまり現代的な歌ものの挿入歌は使われないように思う(EDテーマになることはある)のだが、こういう風に劇中歌で使われると、所謂時代劇なのに時々大衆演劇的な直情的テンポで心がざわざわさせられる(全体的に信長のシェフ的なファンタジー設定要素もあるので、それはそれでいい)。
 また、今まで海外ドラマというとBBCかiTVの類を見ることが多かったので、韓国ドラマでは(前にイ・サンとか時々見たことはなくもなかったが)今回初めてちゃんと見て「内容が自分の中に入ってきて、頭の中でぐるぐる回っている」ような気がするドラマである。日本の番組だとあまり見たことがないギャグのテンポの独特な感じとか、言葉の違いによるような聞きなれない日本語訳の台詞回しとか、演出の仕方の違いみたいなものにも気がついた。
 そこでさらにCSの字幕版を留守録し、日本語吹替版にないノーカットのシーンを見て暗示的な台詞のつながりを理解したり、という勢いで、見直している。ワン・ヨのシーンとかだいぶカットされてるし、これ見てからまだ見てない吹替版の前半の方が見たくなる。…こんな風に、勉強というのはある日突然始まる。まだまだ知らない面白いものが世界には結構ありそうだという予感。


 ※そんな今日も「銀魂」では柱アフロが三番隊で暴れている(爆)もちろん石田彰氏のイ・ジュンギ先生吹替を耳にしてからふと始まった視聴ではあったがw
 ※元の人の声(意外と低くてよい)と違うけど合う、という意味で昔の喩えで言うならマイケル・ホイ(広川太一郎)やジャッキー・チェン(石丸博也)みたいなはまり方なのでは(それでついつい聴いちゃう)(20180319)
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本日の効果音(74)Corrente : Sonata in C minor / Michelagnolo Galilei(1575-1631)

2017-11-11 | 閑話休題・本日の効果音

〇先月のハウステンボスのお散歩中のところ。この日は朝、少し腰が痛かったのが、庭園と石畳の道をてくてく、わりと歩いているうちに身体がほぐれてきたためか、だんだん快復してきて、助かった。
 ここらでちょっと休憩:

   
 ここは、初めて来た「nijntje cafe」(ナインチェ・カフェ)

  
 キイロイトリ「アイス コーヒー オネガイ シマス」
 ブルーナのデザインのグラスで来るの。
 ミッフィーちゃんも隣におるで。(ポーズ的には似ているというか、並んでみたエリザベス)

 
 見かけるたびに毎回思うのだが、このキリンってなんかおかしいよね

 
 窓の外に広がるアムステルダム広場の、微妙な秋の空の色。
 
 この景色から「ヨーロッパの光と闇」に思いをはせるような、本日のBGM:
 Sonata in C minor corrente(3) / Michelagnolo GalileiAnthony BailesMichelagnolo Galilei: Intavolatura di liuto」Ramee RAM-1306 2014.3.)(「リュートのための作品集」マーキュリー 2014.9.)
 先日行った「神聖ローマ帝国皇帝ルドルフ2世の驚異の世界展」の音声ガイドで流れていた音楽について、展覧会公式@福岡に、ついに紹介記事が(会場の観覧者から質問があってのQ&Aのようで、お問い合わせ下さった方に感謝♪)
 この展覧会を見ていて、しらふなのにだんだん眩惑されて呑んだ時の酔いが回ってくるような心地になったのは、マニエリスムこてこてでお腹一杯な感じの展示を見ながら聴こえてくる、安田顕さんの囁く声に加えて、さらに途中でde Monteのマドリガーレとかこの甘美な音楽が流れてきたのも一因だと思う。(おかげさまで、また良いBGMに出逢わせてもらった。ありがたや)
 ミケラニョーロ・ガリレイのソナタ・ハ短調の、3つあるCorrente(軽快な舞曲、コレンテとかクーラントとか)のうちの1つ。西洋琵琶のような音色、どこか静かな自然の森の中でつまびかれているような落ちついた感じも心地よい、達人アンソニー・ベイルズ氏の古楽リュート演奏盤のうち、この盤のバージョンのようだ(収録盤によって、装飾音の多少とか速度とかやや違うのがあるようだが、これはわりとシンプルな方)。


 歴史的建築物など見るととてもかっこいいようでいて、この時代のヨーロッパの感じというと宗教改革とかペスト流行とか30年戦争とかのイメージもあるからなのかもしれないが、ルネッサンスの世俗曲にはどこか、生と死、喜悦と憂愁、切実さとか愚かな欲望とか、さまざまな渾沌を巻き込んでいながら、一方で世俗的なのに狂騒から醒めかけて、どこか瞑想とか思索に引き込まれそうな、不思議な調べがある。宗教曲とか、バロックみたいなもっときっちりしたのとも違うんだけど、明るいだけでなくむしろ暗い、人の世の無常、メメントモリな闇の深さというのか。(そのへんはわかりやすいところではBSの関口知宏さんの「ヨーロッパ鉄道の旅」番組なんかでよくやってる)
 16世紀17世紀の音楽を聴きながら歴史を省みて、しかし21世紀の我々などもまさしく、死の舞踏を踊っているのに等しいのではないのかと。そういうことを、再び巡ってきた「11日」に思い出すのである。
 それにしても、これが400年前の音楽なのかと改めて思う。今聴いてもかなりPOPだ。これ選曲してきた人のセンスに「やるな」と感じた。そんな直球なところも「驚異の世界」を感じられる一つかも。このあたりの音楽はDAPに入れて典雅なお散歩BGMでよし。(20171111)


(台風接近前のアムステルダム広場付近、2017年10月)
(補足)さすがな選曲、といえば、2016年9月19日の午前3時頃、TVQ九州放送の「台風情報」でも、ずっと古楽リュート独奏のバロックぽいのが流れていた。嵐の前の深夜に偶然つけた時だったけど、静止画面でしみじみと来ましたな。よくあるアンドレ・ギャニオンでなくて、こういうのもありか、なかなかやるな、と思ったものです。
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本日の効果音(73)痣(「嘘の戦争」m-1)/ 林ゆうき(2017)

2017-02-24 | 閑話休題・本日の効果音

〇つい勢いで入手してしまったというサントラ。
 キイロイトリ&たれぱんだ「ジャケットもダークレッドって感じ。」
 CurveのDoppelgänger(1992)の緋系よりも、暗紅色の方ですね。

 本日のBGM:「嘘の戦争 Original Soundtrack」/林ゆうき・橘麻美(Ideal Music LLC. NGCS-1073 2017.2.22.)
 m-2「嘘の戦争」がOPなどで使われている流麗な旋律が聴けるメインテーマ。その他、いろいろな場面で使用されているBGMのうちのいくつかがこの盤には収められている。他に、ネット配信のナンバーもあるらしい。このm-2は、第1回のOPのメインキャスト総並びの時の45秒位の「テレビサイズOP」ではなくて、起伏のある5分くらいの曲として入っている。
 アルバムのm-1「痣」の場合、始めの方の悲愴なチェロのソロっぽい旋律は、第1回の前の長めの予告編の冒頭の「嘘が家族を殺した…」の回想シーンのところで流れているやつだと思う。そして中盤以降、ちょっとBryan Tyler風な重圧感を増しながら緊迫するオケの方は、第5回の後半で一ノ瀬に追い詰められた銀行員・九島が恐怖に慄きながら告白する驚愕の過去の事実…という時のBGMなどで使われている。
 自分の感覚は、年々「音声でもって人を識別したり記憶したりする」傾向を強めてきている。安田さんの場合は特徴的な声はもちろんだが、(下町ロケットに限らず)サスペンスとかミステリー系の話に出演する時のそのドラマのサウンドトラック盤が、例えばアリアドネの弾丸しかり、隠蔽捜査しかりで、なかなかかっこよかったりして、音効と台詞とともに自分は各場面を脳内に定着させているのだったと気づく。だからこの「別室」に以前からしばしば書いてきたとおり、声を聴く時のように音楽が耳から入ってくるだけで、ふっとシーンの感覚が甦ってくるような気になるのが、その作品の中毒性の高さでもあったりする。多分、演じている人にとっては、ロケ中にはこんなBGMは元々流れてなかったのだろうし、ドラマとして編集された後に付随される音楽だとは思うのだが、そうしてmixされて成立した作品を見ている視聴者には、それらが見事に一体化してまるで最初から流れていたかのような「不思議なリアル感」として伝わってくるのだろう。(20170224)


※ちなみに右がCurveだ
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本日の効果音(72)A.G.I.T. ~STAY TUNE/ Suchmos (2017)

2017-02-05 | 閑話休題・本日の効果音

〇岐阜駅と駅前広場を見下ろしているキイロイトリである。
 
   
 名古屋駅に戻って、(昼あまり食べなかったので午後は空腹気味で)夕方に名古屋の塩ラーメンを食する。透明スープ。塩ラーメン自体が久しぶりなのではないかと思う。
 (結構歩いたので、休憩中のカツオ人間)そして名鉄の赤い列車。

 金曜休んだ分、土曜の午後会社に戻って作業の続きをしてる間、留守録で銭の戦争再放送(TNC)と嘘の戦争予告編の多いつなぎの「8ちゃんねる~」を録っておいた。
 家に帰ってから雅楽戦隊ホワイトストーンズ最終章~呪われし神話の行方~一挙放送(テレ朝チャンネル2、2/4 19:00~)の「礼文で鮑を食べながら謝っている安田さん」を見ている裏の、福田監督の「スーパーサラリーマン佐江内氏」(FBS、2/4 21:00~)に梯子してたら、最初からムロさん刑事&中村さん巡査の海辺の通常運転的ボケが展開していて、見ているうちにアオイホノオ的に頭がくらくらしてくるのを感じながら、今日帰る途中で買ってきたCDを確認:
 
 
 キイロイトリ&たれぱんだ「ちょうど今、CDTVでA.G.I.T.が流れましたね」
 (なんでMステもCDTVも2005年特集なんだ?なんか特にあったの?)

 本日のBGM:
 A.G.I.T.~STAY TUNE / Suchmos (「THE KIDS」、PECF-3174 SSM 2017.1.25.)
 流行りものなのかもしれんが、感覚的にはMetafiveとかBoom Boom Satellitesとか聴くのの続きという気分である。MV見てなくて音だけ聴いた時に、若い鈴木慶一さんか田口トモロヲさんのような感じの人がJamiroquaiみたいに歌ってたりするのかしら、と最初思ったりしたが(適当つか、いいかげんな喩え方ですんません)、フレーズが王道ちょい懐かしめなのとBassとかリズム体とG.の刻みが聴きやすかったので。
 スペースシャワーがなんかpushしてるみたいで、夜中に番組もやっていたりする。

 
 12月25日の夜、というのは、思い出すと、本当はこんなところにいるはずのない自分が、なぜここにいるんだろう??という感覚の時空であって、何かもはや「自分」が誰でもなく、名前もなく日常の仕事とか立場とかも関係なく、ただ単に「自分」という意識だけの何かが、どこか夢の中にふらふらと漂っているような、不思議な夜だった。
 渋谷のTower Recordsの前のスクリーンで、このSuchmosのStay TuneのPV(改めて歌詞聴いてると、これもなかなか東京ご当地ソングでしたな)と、SMAPのLIVEのDVD映像とが、繰り返しひっきりなしにずっと流れていて、大変な群衆がいるのだけれど、そこで結構人々が立ち止まって眺めていた中に、自分も歩いてきて、通りかかって見てた。そんなこともあって覚えていたのだ。そこで曲名とバンド名を憶えて、帰ってきて家のテレビをつけると、Hondaの自動車の(VEZELの)CMでサビが流れていた、という感じだ。
 あ、でも、こういうの聴きながら、なんとなく何か読むとか見るとか書くとか考えるとかしながら、ぼーっと起きてしまって、(そういう時の自分もまた、日常的な基準でいう誰、というのでなく、ただ単に意識だけの「自分」になっていて、)気がつくとなんか凄く遅く深夜になっちゃってる(だから周囲の人々には朝機嫌が悪げな夜型人間として評判が定着していたのだ)。…っていうのは、ほぼ20代の頃から曜日あんまり関係なくずっとそうしていた、毎晩の時間の過ごし方の、感覚に近い。
 そういうのも悪くないな、って思い出した。(20170205) 
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本日の効果音(71)Love's Holiday / Nathan East (2017)

2017-01-15 | 閑話休題・本日の効果音

〇先日の出張のあちこち移動で使った西鉄大牟田線で

   
 たまたま、観光列車「水都」が来たので久しぶりに乗った。普通に特急列車だけど、赤いのが福岡向き側で、黄色いのが大牟田向き側だ。

  

   
 車両の色はこういうラインナップで、各色にテーマ別になっている。
 3号車が花菖蒲で、地元柳川の物産展示棚や、乗車記念カードもあったり。キイロイトリ「スタンプモ アリマス」
 
 そうしたところで本日のBGM:
   
 Love's Holiday / Nathan East ft.Philip Bailey (「Reverence」YCCW-10295 YAMAHA MC 2017.1.11.)
 そして「もう一人、12月8日生まれがいたのか…」のネイザン“東”イースト先生の、こっちが今回の新譜。
 ※たれぱんだが持っているのが、特典でもらった東ピック
 しょっぱなからフィリップ・ベイリー先生をフィーチャーして良いノリが続くのだけど、このLove's Holidayはアレンジといい、あえてBaileyさんの徹する「あの」コーラスが寄り添うところに、NathanさんのBassが主旋律を(!)載せていくというのから、みんな大好きCan't-Hide-Love-ticなfade outに至るまで、まるで、あのモーリス・ホワイトさんの歌声を思い出して一緒に歌っている皆さんの気持ちが伝わってくるような仕様で、じわじわと胸が熱くなるものを感じる。この寒い朝に、この人たちの音の心のこもったあったかさがしみる。まさしく敬意に「合掌」。
 本当に「東 寧山」という(何処かの書家か画人か詩人の雅号のような)篆刻の落款が押されててもいい。
 
 今日はようやく空いたのが久しぶりだ(1月4日から全部出勤か出張だった)から休みたいのだが、家の中の片づけや宿題が残っている、という気分の時に朝から流す。


 ちなみに左が「水都」(西鉄8000形の改造)、右が通勤時おなじみの西鉄7000形電車。(20170115)
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本日の効果音(70)Back on My Feet / Boom Boom Satellites (2010)

2016-10-11 | 閑話休題・本日の効果音

〇再び祥月命日の11日がやってくる。
 先月の恩師の訃報からも約ひと月くらいになる。
 だが無常感に襲われれば襲われるほど、「生きてるうちに見聞きしておこう」という思いが強まり続けて彷徨してしまうような、一か月だった。
 (写真:雨の京急久里浜駅前を移動中のキイロイトリ)

 それで、昼にニュースで知ったブンブンサテライツの川島さん。
 また仕事の手がとまってしまい、心乱れて、デスクの上で、様々な思いにとらわれる。
 長く療養されていたとは聞いていたが、ほぼ同世代の人たちの訃報は胸に来るものがある。川島さんのtwitterをふと見たら、David Bowieが亡くなった時のことが書いてあった。だいたい時代的に同じくらいの時間を生きている人が、このへんのを聴いてるんだなって感じが迫ってくる。須藤さんも「小川町セレナーデ」で見た時、姐というか漢というか頼れる貫禄を感じたのだが、こういう道を歩んでおられたのかと。
 cross FMから、これまたLay Your Hands on MeとかA Hundred Sunsとかそういうのが繰り返し、「泣けとごとくに」流れてくるのは、こたえる。
 自分たち位の年齢の人間だって、いつ死ぬかわからないんだから、できることを今しなきゃいけないんだよな、って気持ちを思い出しては、また忙しさにまぎれて、また思い出して、の繰り返しだ。
 帰ってきて、23時からスペースシャワーで追悼番組が始まっているので、見ましょう。 ※25時からはMTVもあり

 BGM:Back on My Feet / Boom Boom Satellites (「TO THE LOVELESS」SRCP-425/6 SMR)
 どの曲も激しく「非常に美しい」し、LIVEとかPVとか見ていても、あり方そのものが、とてもかっこよかったりする。本当にかっちりと、「いい仕事をしている」人が、と、惜しまれる。卓越したセンスが、神々に愛されてしまったがために、早く旅立たれたのだろうか。このvocalはずっと耳に残るだろう。自分がLIVEを見たのは、「On」のPillとかの時だから、ほぼ10年前になるのか。その見た時のイメージでいうと、Back on My FeetのPVなんかの感じが、代表的な気がする。頭の中でぐるぐる回り続ける、そしてある瞬間に、陶酔感のあるサビが一気にぱーっと開ける、みたいな。「とにかく大音量で聴け!」(20161011)
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