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「ゆわさる別室 」の別室

日々BGMな音楽付き見聞録(現在たれぱんだとキイロイトリ暴走中)~sulphurous monkeys~

本日の効果音(69)英国情報部MI6その他(パタリロ!) / 青木望(1982)

2016-07-24 | 閑話休題・本日の効果音

〇土曜は午後、デスクで書類を作っていて、帰りに書店に寄ったりする。七月下旬で週末ともなると、何だか混んでるなと思ったら、世間の小中学生は夏休みだったりするわけか。

 本日のBGM:パタリロ ライフ~英国情報部MI6 / 青木望 (「パタリロ! ミュージック・ファイル」東芝EMI TOCT-10157 1997.12.) 
 うちにあるサントラCD(誕生日プレゼントとして、後輩たちにもらった・爆)。
 何やらミュージカル化するらしいとのニュースを見た後、ケータイ大喜利にゲストで出ていたとと姉ちゃんの加藤諒くん(そういえばデトロイト・メタル・シティの弟の俊くんの人だ)を見て、ああ、なるほど、こういう感じなのか、と思った。 
 いちおう魔夜先生の地元民(毎回冒頭に出てくる常春のマリネラの島の形が、新潟市から見える対岸の佐渡島の形に似てるとかいう都市伝説あり。確かにそうかも)として、かつテレビアニメのリアルタイム視聴者(この密度濃厚にしてハイレベルなアニメを毎週地上波で見ていた。アオイホノオで言われるまでもなく、まだアナログながら非常に贅沢な文化の爛熟した時代だと思っている)としては、原作を反映したほとんど落語と漫才のような高速マシンガン的小噺の応酬がぎっしり詰まった内容なので、VTRが擦り切れ劣化するほど反復視聴している。
 そのうち、白石冬美・曽我部和行・藤田淑子の三氏、タマネギ部隊(古川登志夫・三ツ矢雄二・神谷明・塩沢兼人各氏など、とにかく大勢)、警察長官(永井一郎さん)、エトランジェ(池田昌子さん)、サンダース部長(滝口順平さん)の「声の出演」で各場面の音声とサウンドトラック盤の音効が脳内で勝手に自動再生されてしまうほどになった。そういうイメージが非常に残っている「大きいおともだち」の人々は現代日本に少なくなく存在しているはずで、結構各々こだわり一家言噴出しそうな気もしたりするw。ちなみに「音楽・青木望」のアニメといえばパタリロと北斗の拳を思い出す。
 これを最初にミュージカル化するのは宝塚ではないのか?(みーちゃん先生も好きそうだから)と勝手に思っていたが、違うらしい。クックロビン音頭(唄:スラップスティック&白石冬美)が非常に有名な曲ではあるが、平成の舞台化となるとどんな音楽で踊るのかが気になる。(20160723)
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本日の効果音(68)疾駆(「隠蔽捜査」m-15)/  窪田ミナ(2014)

2016-07-14 | 閑話休題・本日の効果音

〇本日からBS-TBS(13:00~)で、ドラマの再放送開始記念ということで(><)
 「月曜ミステリーシアター 隠蔽捜査 オリジナル・サウンドトラック」(日音、NQKS-2008)(2014.3.)

 たれぱんだたちが見ているのがサントラ盤だが、このドラマが気になって2~3月頃に#1~#5あたりを動画で見てしまい、そこで音楽がまた気になってCDで探したもの。さらにその隣にある原作の文庫本『果断/隠蔽捜査2』(今野敏)(ほぼ#3~#5のエピソード)も、買って一気に読んでしまった次第(写真)。
 
 その前の2013年前半期の「あまちゃん」の「杉本哲太&古田新太」さんダブル主演でライバル・生瀬勝久さんにして、適度なやさぐれ感と刑事コロンボ的な捜査力の強行犯係の戸高巡査部長の安田顕さんとか、審議官の神保悟志さんとか主席監察官の池田成志さんとかSITの斎藤歩さんとか管理官の古舘寛治さんとか、副署長の松澤一之さんとか主人公の奥さんの鈴木砂羽さんとか、その他にも、とにかく息詰まるような「舞台役者」系の「渋くて熱い芝居」に定評ある布陣が「半端なく」集結しているのである。ハンチョウにさらに輪をかけて美麗おっさんドラマだ(マニアには嬉しかろう。マニアックすぎるかもしれん。いわゆる可愛い若いもん(佐野玲於くんぐらいですかね)が少ないw)原作小説もいかにも「男社会」な話だったが。
 ※さすがに2014年1月のリアルタイムオンエア時には「あまちゃんからのダブル主役にHK変態仮面の父と偽物も共演」とかいう大それた宣伝はできなかったんだろうな(笑)。
 ※原作が有名で何度か映像化されているのだが、ちなみにTBSドラマ版主役の“柔軟な堅物”竜崎署長とやんちゃ系伊丹刑事部長というと、なんか「KinKi Kidsのブンブブーン!」ゲスト古田さんの上野居酒屋めぐりの回(CXで2015年10月)の時に古田さんが言っていた、杉本さんと呑んでて「表へ出ろ!」な勢いになった「東西ロックンロール対決」(!?)の話を思い出す(爆)←それ、ちょっと現場で見てみたいぞw

 改めて見てみると、時間帯なら夜10時枠にふさわしそうなドラマなのに放映が夜8時台だったことと、またテレビドラマ的には確かに、可愛げな若手アイドルが出てくる華やかさみたいなのがほぼ皆無なこともあって、非常に地味な印象を与えるところはある。面白いけれどその時間帯の番組にしてはエピソード詰め込み気味の難解な内容で、視聴に結構集中力が必要で気が抜けなさそうだ。さらに、どう見ても土ワイのテレビ欄みたいな長すぎてダサいサブタイトルが、意外に難しい内容とミスマッチな感だったりして(※サントラ盤の「漢字二字の熟語」の曲タイトルの方がかっこいいのに、本編はなぜなんだ)
 竜崎は原作小説からのキャラでもあり、彼の言うことは「本来の意味での」公僕、の在り方なのだろうが、2014年~今の2016年の現実世界では、そういう本質的な意味での「まっとうな公僕」に反する異常な公職者があまりにもおびただしく、平然と嘘をつき、率先してやくざな悪事をし罰せられず、国民の1%以下か以上か知らんがshamelesslyにニュースの中で跳梁跋扈していて、視聴者は日常的にもその幻滅感に辟易している。「国のために働く」という台詞は、(少し前ならそれほど悪い意味でもなかったかもしれんが)今の視聴者の側にはもっともらしく苦々しいマイナスイメージの方を連想させるのではなかろうか。一方、副署長の「家族的な組織観」が意外な成功も生んだりするところがドラマとしては面白いんだけど、考えるとむしろ前時代的であり、斜に構えた戸高の言ってる醒めた状況の方がよほど「現実的」だったりするとか。すべてめでたしとは行かず、全体的に「苦み走った」話なのも、予定調和的な嗜好のゴールデンタイムの視聴者には合いにくいのかもしれない。そのへんがもしかして視聴率的敗因だったのではないか?などとも思われる。
 それはともかく、基本的に非常に硬派というか、構築されたドラマとしては濃い。きっと直前の、2013年7月クールの半沢直樹みたいなのを狙ったのかもしれんが。いかんせんこっちは、それで言うならむしろ大森北署のくそまじめな署長による下町ロケット的なドラマだと思う。こういう再放送の機会があると、あるいは2015年10月クール以降のドラマ視聴者にも、じわじわと再評価されるのではないだろうか。原作小説シリーズも続いており、もしこのメンツで続編ドラマってのがあると贅沢なんだが。
 もっともTBSというところは、最終的に優秀で恒久的なコンテンツが出来ることをめざしていて、その当座の視聴率調査など些末なことには目もくれずに、5年後10年後やその先を考えて制作していそうな濃いドラマを、時々がっと持ってくる。そういうスタッフがいるのだろうか。良いことだと思う。BBCやiTVのドラマを見ているみたいな感興を得られる。

 じりじりした苦難と緊張の続くシーンを包む音楽もふさわしく出来ていて、近藤等則のタイトルBGMとか最初の「隠蔽捜査のテーマ」も有名であるが、ここは「疾駆」で。「所要の措置をとってくれ」と竜崎署長に命じられた大森北署の面々が、だだっと街へ駆け出して行って、あちこちで職務質問とか張り込みとか始める時の音楽である。これ聴きながら夜中に原稿入力したりしてると、時々悲壮感と武者震いな気分が乗ってくる。(20160714) 

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本日の効果音(67)「徳川家康」メインタイトル / 伊福部昭(1965)

2016-02-27 | 閑話休題・本日の効果音

〇そんな安田さんに敬意を表して、というわけでもないが
 たれぱんだ「これが東映編で、あと東宝のと大映編でしたかね、うちにあんのは」
 キイロイトリ「ポン♪」

 BGM:
 映画「徳川家康」メインタイトル / 伊福部昭(「伊福部昭未発表映画音楽全集~東映編・親鸞/十三人の刺客」Vap VPCD-81188 (1997))
 「水曜どうでしょう」の「対決列島(甘いもの国盗り物語)」(2001年)の最初の企画発表のところで、白塗りの烏帽子姿の安田顕さんが口上「やあやあ、鈴井貴之」を唱える、一つ目の有名なシーンで流れるBGMがこれであろう。もしかすると鼓の音などは映画のEndingのあたりのを合わせて使ってるのか、補強したりしているのかも。

 これ何かどっかで聴いたことあるけど、芥川也寸志か伊福部昭か誰だったかなあ、と思い、(「水どう」は音効・工藤哲也+藤村忠寿Dの選曲でよく往年の平成ガメラ映画などのサウンドトラックの音効をよく使っていると聞くので、)音色からして昭和30~40年代付近の時代劇映画のタイトルで「電子音楽風の効果音の入ってない、オケの曲」で、羅生門でも地獄門でも雨月物語でも薄桜記でも眠狂四郎でも座頭市でも赤穂浪士でも大魔神でもないやつ、という感じで探していって、ああやっぱり伊福部昭だったか、と気づいた。
 映画の方は1965年の作品(伊藤大輔監督)。織田信長(吉法師。中村錦之助)と青年の松平元信(竹千代、徳川家康。北大路欣也)が出てきて桶狭間で今川義元(西村晃)が討たれるまでのところ。竹千代の母との生き別れだの人質流浪人生だの侍者の少年たちの切腹だの悲惨な過去を乗り越えて岡崎城に帰るまで、といった非常に真面目で重々しい演技が延々と炸裂する昭和の東映映画だ。若い元信が青春ぽいのだが錦兄ィがやはり華々しい。
 しかしよくまあ「どっから持ってきたんだ」的にこの重厚なサントラの名曲を持ってきたものだ。初めてこの口上シーンを見たときにさすがに「おおっ」とお茶噴きましたからな。一地方ローカルTV番組といわれようが、趣味が質的に凝っていて制作者の「どこか何かがただならぬ過剰さ」を秘めている感、というのは面白いものである。(20160227)
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本日の効果音(66)Can't Let Go / Earth Wind & Fire (1979)

2016-02-05 | 閑話休題・本日の効果音

〇相変わらず突貫工事作業の続く勤務状態である。夕方、桜島が爆発した。
 もっとも、有名人の薬物事件逮捕や芸能人の不倫疑惑等より、国会や原発再稼働やTPPやマイナス金利や日経平均暴落の問題の方を報道すべきところだろう、ニュースは。

 さすがに連日の作業で慢性的に疲労がきているせいか、夕方の作業中に鼻水が止まらなくなり、風邪っぽく不調になってきたから帰る。まだ土日も作業が続くから休めない。休養して明日に備えないと。
 (写真:港町付近にいるキイロイトリ)

 本日のBGM:
 Can't Let Go (邦題:旋風の使者)/ Earth Wind & Fire (「I Am(黙示録)」Sony Music MHCP954 (2004 remastered) 1979 )
 昨日の朝は出勤時のニュースで帝劇Endless SHOCK開演の会見を見たのだが、今日はやはり昼前に来たMaurice White氏訃報のニュースの衝撃が強い。その精神的影響もあって、風邪気味の症状が悪化したのかもしれない。cross FMもぶりかえすようにアース・ウインド&ファイアのナンバーを連続して追悼的にかけている。
 ちょっと前の「LoveLoveあいしてる」でドレッドヘアか何かのブラザートムさんが突然ロケで「こんばんは、モーリス・ホワイトです」って言いながら登場するやつ、もしくは「生麦、生卵」と歌いながら出てくる人(爆)の、そのモーリス・ホワイトさんである。高い方がフィリップ・ベイリーさんで、もう一方のメインの人、と思っているかもしれないが、モーリスさんも高いのから低いのまで味のある声が出る(I Need Youみたいに)。グループ名は知っててもそこまで詳しく名前まで知らないという人々も、みんな絶対あの「声」を聴いたことがあるはずだ。ジョン・レノンも生きてれば、同い年ぐらいだったんだな。
 
 
 移転引越し荷造り中の旧オフィスの部屋を片付けていると、過去のいろいろなものが出てくる。なぜここにあるんだ?的なものもしばしば。
 これは2004年の福岡国際センターのEW&Fのライブに行った時のグッズのバッグだ。かなりぼろぼろで、使用には耐えられないので、写真だけ保存しておこうと思って接写で撮っておく。この時のJapan Tourの日本国内の公演地とスケジュールが書いてある。2002年の時には行けなかったので、その2年後のこの時がモーリス・ホワイトさんを生で見た最初で最後になった。病気のことはそれ以前に聞いていたし、リハビリ中なんだなと思ったが、でもステージ上で見た姿は楽しそうだったと思う。
 なんか台風直撃で遅れて始まったんだけど、集まった40~50代のいかにも会社勤めの退社後に直行で駆けつけたっぽい普通のサラリーマンの中高年のおっちゃん(自分より世代的には少し上)の皆さんが多く、「こんな台風なのに、ほんとに始まるのかなあ?」的に、半信半疑な空気でざわざわしながら待ってたのだが、いざ開始してしまうとこれがなんと。叩きだされるリズムとグルーブでもって、座っていた全員が本当に自然と一気に総立ちになってしまい、そこにいると誰もじっとしていることができない。老若男女あらゆる人々が、背広だの上着だの脱ぎ去って、がばがば踊ってしまうという、凄まじく熱すぎるLIVEだったのが忘れられない。自分の隣の席のどっかの兄さんなんて興奮しすぎて、ネクタイとって頭に巻いて踊ってた。マジでその祭ぐらいの至上の悦楽の勢いはあるのだ。別に「福岡だからノリがいい」んじゃなくて、あれは全くEW&Fだからだろう。「あれ」の一体感は、一生に一度は生で味わっておく価値がある、と思った。面白かったし、行けてよかった。
 というわけで、表題曲はIn The Stoneから続いてその後After The Love Has Goneへ続く超かっこいいこれ「旋風の使者」(謎の邦題)だ。このホーンみたいなイントロの部分だけのところって、どこかの地方の民放テレビ局のローカルニュースのテーマ曲に使ってなかったか。今日はホワイトさんの良い声を片っ端から流しながら寝るぞ。(20160205)

→(追記)
 このCan't Let Goの頭のやつが何に使われていたか、ぱっと思い出せなくて気がかりだったが、YouTubeを見ているうちに、発見し「これだ!」と腑に落ちた。
 
 仙台の東北放送TBCで確か1980年代後半頃に流れてた河北新報ニュースのOP&EDだよ。
 それもの5秒のところだけ。歌には入らない。「ちゃかちゃか、ちゃかちゃか、ちゃかちゃちゃー~♪」だけだから、テーマ曲とも言えないくらい短い。わかる人にしかわからない、イントロ当てクイズみたいなもんだ。
 でもこの音はニュースの始まる音として紛れもなく覚えている。当時の仙台市民はこの音を聞くと、曲名は知らなくても、条件反射的にこの東北六県の地図の絵柄を頭に思い浮かべることだろう多分。
 「本日の効果音」コーナーにふさわしく思い出のBGMとして確認できたので付記しておく。(20160206)
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本日の効果音(65) Don't Move / METAFIVE (2016)

2016-01-13 | 閑話休題・本日の効果音

〇…日替わりで押し寄せ人々を打ちひしぐ諸々の喪失感を、薙ぎ倒すかのごとき閃光の一撃。
 すげえ。幸宏さんたち本気だよ。

 本日のBGM:「META」/ METAFIVE( Warner Music Japan, WPCL-12294 ) 
 ※帰ってきてからジャケットを眺めるキイロイトリとカツオ人間たち
 たれぱんだ「今日発売だったので、おまけの特典缶バッチもらえました」
 むすび丸「2013年のLIVE以来ですねえ」
 
 自分の人生には時々たまたま偶然の一致(coinsidence)みたいなことがあって、それが契機となってまったく意外な方向に向かって予想外の展開となる、ということが起こる(その連続で現在福岡で生活しているのだが)。今日も、デスクで「そろそろ、お昼休みにするか」と11時半過ぎにつけたcross FMから突然、えもいわれぬ妙なる調べが流れる。しかも、この声は、まぎれもなく…と思い、すぐPCのブックマークでオンエアリストのページを開くと、メタファイブの「Luv U Tokio」であった。何てこった。そうだ、こういうのがあったか。
 さらにあろうことか、次にかかったナンバーがJapanの「Gentlemen Take Polaroids」(爆)ではないか。誰だこの選曲者は(怒)人を挑発しているとしか思えない。市内にいるのか。出てこい。一杯おごるから呑もう。つきあえ。とon the streetで叫びだしたくなり、いてもたってもいられず席を立つ。
 すぐさま会社のビルを出て、そこから一番近い店舗のCD屋にとりあえず走り、今日発売のCDを買って、またデスクに戻る。そんな勢いで入手した。高橋幸宏さんはよく誰かと組んでやってたが、Don't Moveに始まるLEO今井のIva Daviesみたいに煽ってくるvocalはもとより、ともかく強烈なメンバーが集まったエネルギー反応がいい効果を生んでる感がある。テイトウワとか、かつてサンストのデモテープ・コーナーに応募してたのではないかと思われるYMOリスペクト世代の強豪と、そのLEO今井が最年少(!)というメンバーで、凄まじく尖った、凝ったやつが出来た。つか自分たちは中田ヤスタカでも小室哲哉でもなく、こういう「がつんとした」、しかし幸宏さんいわく「日本だとかっこよすぎると却って売れない、けどやりだすとやめられない」系の音楽で、10~20代の間、贅沢に育ってしまったから、こんな勢いのテンションが詰まっててなんぼである。納得できる。正直、こういうのを聴きたかったといいたい。
 まさか2016年の今になって、こんなWild & Moodyみたいな衝撃を受けるとは思いもよらなかった。そのへんの異常な「音のアンチエイジング具合」(!?)には、YMOよりYMOにうるさそうな研究者・砂原さん(まりん)のマスタリングあたりの影響もあるのだろう。なにせ、Headphoneでサラウンドで聴いていると、6人全員の音が全部「立っている」(!!)のだから。全曲のレヴェルが粒揃いでもある。こんなBryan Ferryのアルバムみたいな豪勢なトラックの粘り方をしてくれるゴージャスなプロフェッショナルクリエイターチームが、株価暴落と年金喪失とヤンキー政治劣化と安かろう悪かろう危機的状況が国際的世界から遠巻きにささやかれている今日の日本にも、まだ健在であるのだ。あだやおろそかにはできない。

 それにしても、こういう時に突然ラジオから聴こえてきた幸宏さんの歌声、っていうのは不思議と、何か全く知らない土地で、偶然、知っている人に巡り会えたみたいな、ほっとした気持ちを与えてくれるものだ。そしてこの人たちは、何歳になっても「僕(ボク)」という自称が許される、と思う。許す。(20160113) 
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本日の効果音(64) I Can't Give Everything Away / David Bowie (2016)

2016-01-11 | 閑話休題・本日の効果音

〇東北の大震災から4年10か月目。そして青森で震度5弱。
 一方、世間では成人式らしい。
 そして夕方、引越の片づけの作業から、帰ってきてネットを見る。David Bowie先生の訃報の衝撃。
 この季節はミック・カーン先生(Ashes to Ashesのカバーもある)の命日もある。
 
 先日(誕生日らしい)出てた「Blackstar」(88875173862 Columbia,US盤)は新譜なのに、前作以上に尖ってて毒もあってびびった。改めて聴く。
 結果的にラストナンバーになってしまった?I Can't Give Everything Awayは、じわじわきて、QueenのイニュエンドウのフレディのShow Must Go Onのように心に強く響く。
 ジャケットには星がちりばめられている。そんな雰囲気の曲を最後に届けてくれたのだ。まるで月に帰る前のかぐや姫のように。
 やるな。The Next Dayの時も箝口令がすごかったとか聞いて、さすがだと思ったが、このセルフ・プロデュ―スの徹底。
 そして先生は美しく宇宙に還っていったのであろう(やはり宇宙人だったに違いない)。行ってらっしゃいませ、といいたい。またいつか地球に墜ちてくるかもしれない。

 そしてBelne(べるね)先生もさぞ悼んでいるだろうなと思う。
 マンガ・蒼の男シリーズのような言葉を借りれば「そんな日が、いつかは来るとは思っていた」
 BlackstarにはLazarusというナンバーもあり、Belne先生の作品にも「ラザロよ出なさい」の喩えのシーンがあったのを思い出す。この漫画にはかなり深く影響を受けた。
 でも難破船に立ち向かうサルベージ船のように不可能を可能にし、「何でも手に入れることは可能だ、望めば」的に、良い意味で「あきらめの悪い、悪あがきは承知の」ガーディ(数々の名言がある)のような挑戦者のイメージも相まって、生涯現役で走り続けていつまでもしぶとく生きてるような感じのする人がデヴィッド・ボウイ先生である。
  それにしても、何と表現していいのかわからない。まだ実感していないのかもしれない。高倉健もそうだったが、まだ生きているような気がする。この変てこで妙に耳に残るコードの動きの、こういう節回しの歌を作る人って他にあんまりいないからなあ。Michael Jacksonの時もそうだったように、やはり子供の頃からなんとなく巷で流れていて聴いてて、まぎれもない独特の声で、スタイルもいろいろ多大な影響を与え、ネタに限らず有名なナンバーも知ってるような、歴史的文化的存在のようなものだから、きっと「一時代の終焉」的に、多分これからだんだんとショックに感じられてくるんだろう。
 BS1とかCNNとかにチャンネルを回してみる。(20160111)
 
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本日の効果音(63) London Calling / The Clash (1979)

2015-10-10 | 閑話休題・本日の効果音

(地下鉄車内のキイロイトリ)
〇水木金と夕方の会議が夜遅くまで続き、それで時間がはみ出した作業の遅れをこの土日月で埋めないといけないので、世の中は連休だろうが何だろうが、週明けの準備のために、ずっとデスクで悩みながら草稿を作り直している。祝日も会議予定がある。
 議論は必要で大切なことだ。そこで言語道断なことをする奴が、理を詰めていくほどごまかしの衣を剥ぎ取られてむき出しになる。しかし本人だけが気づかないふりをして欺瞞を繰り返す。人々が憤怒して揉める。怒って正す方もエネルギーを消耗するし、浅ましさを見せつけられてダメージを受けたメンバーで反省会、というより怒りのクールダウン時間をとらないと心がもたんということで、帰りが毎日どんどん遅くなる。誠意のない相手への対策の場合にせよ何にせよ、小手先で考えすぎていじくるよりも、根本的にもっとどっしりと肚を構えて態度で示そうという発言が何度も出た。
 
 終わってから一人でデスクにまた戻って、考えながら
 そういや「Punk is an attitude, not style」って言葉があったな、と、ふと思い出して

 と来れば、もう頭の中に切迫したイントロからがんがん蘇ってくるのが、これだ


 家に帰るのがすっかり深夜になってしまった、本日のBGM:
 London Calling / The Clash (「London Calling」(Sony Music 88725446982(2013))
 たれぱんだ「P'unk~en~Cielのbs.のyukihiro P'unkは雰囲気といい、シド・ヴィシャスってよりもポール・シムノンあたりを髣髴とさせますね」
 むすび丸「歴史上に残る美麗写真ジャケットの一つといえませう」
 
 イメージとしては、自分がまさしくstreightに厨房の子どもの頃、小林克也氏の番組とか、ラジオからわりと毎晩のようにジョー・ストラマーが吠えていた、のを覚えているロンドン・コーリング。デイヴィッド・リー・ロスともジーン・シモンズとも違う性質の雄叫び。大人になってからこういう聴き方をする曲になるとはな。
 川岸に住んでいる。ようやく理解できるようになったような(遅い)。
 meltdownもengine stop runningもnuclear errorもdrowningもimitation zoneも謳われている。
 まさに2015年の今の日本で、ザ・クラッシュはもっと聴かれるべき音楽なのか。(20151010)
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本日の効果音(62) Metamorphoseon modi XII, P.169 / Respighi (1930)

2015-08-28 | 閑話休題・本日の効果音

○柾谷小路に面した本町のところの新潟中郵便局前の、かんぽの「ひよこ」がいる。ぬいぐるみ?
 キイロイトリ「シツカンガ ニテル デショウカ」

 今週に入って、少し気温が下がったのか?と思いつつも、夕方になるとゲリラ豪雨が来るのはなかなか怖い。ちょっと暗いな空が、と思ったらレーダーを確認しつつ退社時間のタイミングを計る。
 
 本日のBGM:
 変容(メタモルフォーゼ)(管弦楽のための主題と12の変奏曲 P.169)/ レスピーギ
 (RESPIGHI: Belkis, Queen of Sheba: Suite / Metamorphoseon modi XII, Naxos CHAN8405 1985)
 「市民団体によるNHKへの抗議活動」のニュースの中で、元NHKプロデューサーの「永田浩三」さんという名前を見て、検索していて「社会主義の20世紀」というキーワードが出てきた。この番組にこの人も携わっていたのかと知ると同時に、つい「あの」音源を探してしまう。試聴できるやつを見つけて聴く。流れる。ああ。これだ。
 1990年頃、月1回のNHKスペシャルで、これは自分や友人も皆毎回見ていた番組だ。
 そのオープニングで流れる、極めて重厚で美しくかつ悲愴感が漂う、背筋がざわざわとしてくるテーマ音楽がレスピーギの「変容」の主題。それだけでなく12の変奏曲の方も、軽めなのから激しいのまでいろいろと番組内の各場面のBGMに使われていたと思う。あえてオリジナルで作らなくても、この主題を使った12の変奏の部分が十分サントラに使えるわけである。ともかく選曲の人のセンスがいい。「夢千代日記」で武満徹を知るごとく、この番組でレスピーギを知る、というか。
 だからこの旋律を聴くと、完全に条件反射的に「社会主義の20世紀」の暗い映像と内容が、がっと脳裏に浮かびあがってくるのだった。この曲と、1991年の大河の「太平記」の音楽(三枝成彰)を聴いてると、その当時の「世間はバブルで景気良かったか何か知らないが(その無邪気な気分と比べてなおさら)親類の葬儀が続いたりして経済的にも将来的にも暗く、しかも対人関係への不安と違和感で陰鬱な無常観に染まっていた悲惨な学生の頃」の気分がまざまざと蘇ってくる。NHKはそういう重厚な番組も制作していた、ってところが実は経済的にも文化的にも今よりずっと贅沢なレベルの時代だったのかもしれない。
 番組はソ連と東欧が中心だった。(今思うと番組のまとめ方自体が若干「こっち側」資本主義的プロパガンダの側くさくもあるが、)機能も頽廃した官僚国家の末路で困窮に苦しみ、抗議の声を上げる東ドイツやモスクワの人々のデモの波が画面に流れた、それから四半世紀。その番組の制作だった人が街頭で訴え、困窮と危機を訴える人々の数百数千数万のデモの波が続いていく、今や日本がそういう状態になってしまったのかと感じる。
 自分もその後、なんとか生きていくために社会人となり働く大人になっていって、その年月を経ているのだが、その今までに、何ができているのだろうか。技術的には20世紀より手軽に便利になっているのかもしれない、しかし人間の精神とか思考とか行動原理とかは…
 それとも、2015年8月現在の日本の社会の状況を、30年後か50年後かにドキュメンタリー番組として(そんな企画や、だいたいテレビやNHKというメディアや現在の社会体制からしてその頃まで存在しているかどうかはともかく)作ったりする場合、残っている当時の(現代の)国会中継や周辺の抗議デモも含めた諸々の映像資料の上に、このレスピーギの「変容」みたいなBGMがかぶさって流れるのだろうか。などということを想像しながら、試しにこの曲をBGMに聴きながら音声を小さくしたリアルタイムのニュース画像を見ていると、これまた壮絶な気分になってくる。(20150828)
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本日の効果音(61)Some Wonder / Jimmy Somerville (2015)

2015-06-18 | 閑話休題・本日の効果音

○九州南部の大雨お見舞い申し上げます。お気をつけて。九州北部も降ったり止んだりの具合です。
 国会中継はもう、自分でも何言ってるかわからなくなってるんじゃないか?な位、閣僚の人たちの日本語自体が文章として全く変。自分の職場の周囲の人たちもお昼のニュースを聞いていて、「何か、おかしいんでない?」と不審で不安がっている。自分が破綻した変なことを言っているのに変だと全然気づいていないように見える、ていうボケが許されるのは、お笑い芸人の辛辣なギャグコントの場合に限る。これはそういう漫才コント番組ではないはずなのだが。
 気持ちが悪い、という感じなのである。18歳まで選挙権を拡げれば、こういう人間たちを議員に選ばなくなる、とでもいうのだろうか。

 さて、これも映画「パレードへようこそ」の影響だと思うが、いくつかの動画で曲を試聴していて「これは!!」とはまってしまい、仕事帰りに買ってきたジミー・サマーヴィルさんの何と今年の新譜です。
 キイロイトリ「LPレコード ミタイナ カタチノ CD」
 たれぱんだ「ちゃんと、表面に溝がついてるところ、さすが細工がきいてますw」

 Homage / Jimmy Somerville (membran-233972, 2015.3.※欧州盤
 いきなりM1の「Some Wonder」のイントロから、もろスタイリティックスの「I Cant Give You Anything But My Love(愛がすべて)※だいぶ前に、木村拓哉のギャツビーのCMで流れてたアレ)」かい!?とツッコミを入れたくなるようなトランペットから始まる(笑)だけでなく、全般これ70年代風のブラックというかソウルミュージックのまさに「オマージュ」つうかリスペクトなノリの曲の数々でございます。音色やオケやコーラスとかも。 
 ブルーノ・マーズや橘慶太や堂本光一に限らず「最近確かにこういう往年のディスコのミラーボール(※ジャケットで、アトラスが支えている?)で踊れる調な曲があちこちよく出てて、流行ってるのかしら」とも思うが、その「ソウルな」センスの良さのレベルが、さすが年季で格段違うというか。それこそ楽曲がリスペクト的にかっこいいのですよ。圧倒的な歌声が円熟かつ「何はともあれ、今回の趣向を本当に好きで楽しんでる」感じがして、今や安心感すら感じてしまう。「歌える」もんなあ。これをここまでがっちりやる人というと、日本だとグッチ裕三さんとかだろうか(爆) 
 30年前に見たもうちょっとテクノぽかった時にも、歌的には根本的にファンキーなところにルーツがあるんだろうなとは思ったが、それが30年後にこんなごきげんなのを出してるという位、ずっと長く活動されておられるとは予想してなかった。年とってさらに味が出てくるような、なんかそんな真面目な感じがするところもいい。歌ってる時の笑顔が、ほんとに嬉しそうだし。「音楽が人生を救う」みたいな感じで。もし生で聴ける機会があったら、一度聴いてみたいLIVEかと。TravestyにせよThis HandやLearned To Talkにせよ、ラストまで続くアンセム感もたまりません。

 そんなわけで今年も6月18日のPaul McCartney先生の誕生日かつ、本「別室」開設の日となっておりました。漫然と書きたい時に書いている漫談な感じで、あいかわらずでございます。まさか、ですがついに13年とか…(20150618)
 
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本日の効果音(60) Sightseeing / Yellowjackets (1987)

2015-05-09 | 閑話休題・本日の効果音

〇また突然だが、出張で今度は京都に来ている。急な用だったけれども、来てみて京都駅に下りてから気づいて「しまった」と思った。5月の京都を甘く見ていた。季節はまさに、観光や修学旅行のシーズンラッシュ?のよう。平日の朝10時頃のオフィスタイムのはずなのに、このバス乗り場のバス待ちの物見遊山な気分満々の群衆の混雑は何だ(爆)。老若男女かつ東西南北(世界遺産だののせいか異常に外国人も多い)から押し寄せたかのごとき、こういうのを多分(国際的にも)「田舎からのおのぼりさん」というのだろう。やむなく同乗して仕事先に向かう。
 最近の修学旅行生は何か、グループで自由行動らしく、路線バスに乗り込んでは「ここで降りるのか?」「違うぞ!」などと騒いでいる。オリエンテーリングかおまいらは。

   
 まあいずれにせよ仕事を済ませて、午後少し時間があったので、四条河原町で下車する。
 キイロイトリ「ハンカガイ デスナ」
 高島屋のあるあたりで、そりゃそうだ。千年以上首都だし大都会でしょ。思えば修学旅行で初めて京都に来た時は、自分もまだ子どもだったから、そりゃ史跡もメインで回るんだけど、どっちかというと観光バスで通る街のビルの多さや都会っぷりの衝撃で動揺しましたよ田舎の中学生的にはw。(まだ上越新幹線もなかった時代、自分の街と東京との比較の感覚すら子どもにはなかった頃である)
 そういえばこのへんにタワーレコードもあるらしいから、ちょっと寄るか、と携帯サイトで地図を確認しながら位置を探す。しかしどこなのか。さっき通った祇園付近の町家住宅とは全然違う界隈だが…と思いつつ、少し歩いて、やっと河原町オーパがわかった。

   
 エレベーターに乗ると、眼下にはH&Mが(!?)そしてその向こうに東山が(??)という「超時空の歪み」(爆)がたまらないww。こんなところに?と半信半疑で、階に着くと

  
 見よ、この京都の町衆のエネルギーが迸っているかのごときサインボードの嵐(爆)wwwwww
 そしてタワーレコード京都店こそ、究極の「うなぎの寝床」店舗だったのだ!ww
 おそらく京都という古都のイメージの中にあって、TOWER RECORDSロゴのいかにもなやつはあまり通りに面した外まではみ出してPRはできなさそうだ。そこでビル階上の奥のショップとなる。入口は狭そうだ。が、入ってみると結構、中の空間は広い。そして洋楽を中心に品揃えを見たが、オーソドックスなものも思ったより充実している方だった。大阪のマルビル店もなかなかだったが、ここも店にいろいろ置いてある。試しにBryan Ferryの棚を見て納得(このくらい置いてあれば、店員さんもわかってるな・笑)。ある種、「朝食は実はパン食」とかいってたりするハイカラな京都人、ねちっこいカスタマーに支えられているのか、さすが歴史と文化のレベルの高さを表しているのか。

 そんな店頭で、見つけた一枚が、これだ:
 
 Four Corners / Yellowjackets (1987)〔UCCU-90088、2015.3.25.〕
 たれぱんだ「なんと、リマスター盤が今年3月に出てた、んですね」
 イエロージャケッツのこの盤については以前にMile Highにも言及したし、「The Spin」(1989)もわりと聴きまくった盤ではある。が、1980年代の末頃、一番「カセットテープがよれよれになるほどウォークマンで聴き倒した」ために、マーク・ルッソのAlto Sax.のフレーズをほぼ全曲、旋律として鼻歌気分で覚えてしまっていたのは、やはりこの「Four Corners」の方であることは間違いない。カセットに入れてはいたが、もしかすると、家のCD棚のどこかに当時の輸入盤CDがあるのではないかと思うのだが雑然としていて見つけられず、という状態でいたのである。それが、つい最近デジタルリマスタリングで生産限定盤が企画されていたとは!今回、偶然にもふらっと入った京都のタワレコで、このCDに遭遇できた。ふっと見てたら、見つかったのである。「おおっ」と思いましたね。ありがたいことです。巡り合わせというのか、不思議とこんなこともあるのね。

 1987年頃というとPat Methenyもある種かなりPOPな頃でもあったが、イエロージャケッツのこの盤は特にフレーズがPOPな印象のあるもので、何かとよくいろいろなBGMで流れていた。わりと有名でよく使われるMile Highとともに印象的なのは、このいかにも拍の取りにくそうな、しかし限りなく気持ちのいいSightseeing(作曲:Jimmy Haslip(Bs))である。家に持ち帰ってさっそく試聴。カセットウォークマンではどうしてもモーター音が入り微かに歪んでいた感があるが、今やこうしてデジタル音源で歪まないのを聴くと、やはりよい音だ。LPレコードならまたさらに良い音なのであろう。
 所謂Fusion(フュージョン)というジャンルとされる、最近ではスムース・ジャズなどという言い方も時々聞くが、このへんも洋楽ロックも全部含めて、1980年代後半~1990年代前半は日常的なPOPな音楽、として聴いていた(「クロスオーバーイレブン」という番組は、そういう意味では本当にクロスオーバーで、ジャンル関係なくこの手のが何でも流れていた)。こういうのが一番よく使われるのがラジオの道路交通情報や気象情報系のBGMあたりだろうと思う。「歌うヘッドライト」のBob Jamesといい、RKBラジオの道路交通情報のFourplayといい、よくある。もともと文化放送「KinKi Kids どんなもんヤ!」のオープニングの曲が何なのかが、なぜ気になるかというのも、わりとそういうFusion系の何か、だからだ。
 
 まさに車載動画編集向け(笑)というか、ドライブやツーリングの時の気分というか。音の一つ一つが人生の遥かな旅のシーンで、途中下車の景色を彩るように懐かしくもあるし、Past PortsやOpen Roadを聴いていたのはツーリングの途中、小休憩時の国道4号線の脇の寺とかだったな、と思い出す。それが25年後、同じような青空の下とはいえ、今は国道3号線の脇の神社や公園とかで聴いてたりするわけですよ。それだけでも流浪の人生をしみじみ思いますね(苦笑)(20150509) 
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