文春ばかりが不正を暴く。菅義偉のバカ息子手土産を持たせた官僚に頭を下げ手を合わせす姿は、秀逸である。贈収賄を絵で見せてくれる一枚といえる。山崎豊子が存命なら失神しそうな場面といえる。秋本が会食したが仕事の話はしていないと言ってみたが、文春が音声まで公表している。
この問題は贈収賄が実際に行われていた事実と、菅の息子の問題である。贈収賄は会食を重ねた東北新社の子会社の「囲碁・将棋チャンネル」は約3年前にCS放送業務の認定を受けている。審査基準のためにハイビジョン化に改正し、この時認定された12社16番組のうち、ハイビジョンでない放送は他になかった事実はかくせない。この贈収賄事件は明確であり、論議の余地すらない。内部調査で4人は会食の目的を「情報通信市場の動向などについて意見交換」「親睦」などと内部調査に説明しているようである。お笑いである。
菅義偉の定職に就かない息子を、名の通った会社が途中採用したのは、父親の威光を利用する腹積もりだったに他ならない。官僚たちは総務大臣であった、現官房長官で今も省内に大きな影響力のある人物の長男が同席するとあって、身を竦めないわけにいかない。ましてや手土産にタクシー券(他にも貰ったものが何かいっぱいあるかも知れんが)など持たされて、拝まれたらどんなことを頼まれても断れないだろう。(前回画像参照)
ところでこの官僚たちは早くも左遷されている。左遷と言っても、一時的に官邸に隠れ避難するだけであるが。
黒川弘務検事を検事総長にするための定年延長規定をいつ決めたかと問われつい本当のことを言って、「言い間違えて説明しました」と訂正し嘘をつき通して予算委員会の会場で失神しかけたこの女も一年後にご栄転している。
森友問題で安倍昭恵を擁護通した官僚たちも、その後全員出世している。
この四人もほとぼりの冷めるのを見て、何処かにご栄転するのであろう。菅の長男もどこかの選挙区から国政選挙にでも出るであろう。悪事は誰も処分されないどころか、権力の側に回ったことで高い評価の対象になる。
かつては日刊新聞がこうした問題を取材し、暴露ていたものである。文春砲とまで言われているが、ヌード写真やあらぬ芸能スキャンダルが満載の週刊誌がこれに取って代わっている。日刊紙の質の低下と右傾化、権力側へのシフトが報道側の不甲斐なさの原因である。