そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

ブラジル対策を反面教師にすべき

2020-07-20 | 新型コロナウイルス

ついに感染者数と死者数が世界第二位になったブラジルである。ボルソナロ大統領は、一部自治体で実施された新型コロナへの規制に対し、「ロックダウン(都市封鎖)はブラジル経済を窒息させており、殺しつつある」と述べ、従来の主張を変えなかった。
ボルソナロな、「新型コロナは、ほんのちょっとした風邪のようなもので、皆感染すればよい。経済対策はとらない。」と述べてマスクもやっていない。「賃金と仕事がなければ人は死ぬ。封鎖はヒトを殺す」と主張を変えない。感染者は210万人を超え、死者数は8万人に迫っている。いずれまアメリカに次ぐ世界第二位の現状にある。
ボルソナロは自ら新型コロナ感染陽性になり、二度目の検査でも陽性であった。リオデジャネイロの貧困地区、ファベーラ地域ではPCR検査の結果、25.1%の陽性が確認されている。しかも狭く汚く仕事もない人が多く、通学児童も少なく、三密どころではない。死者の数も格段に少なく報告されている。
ブラジル経済は今年、新型コロナ流行により6.4%のマイナス成長になると予想されている。ボルソナロは、こうした経済の停滞を念頭に置いているのであるが、富裕層の期待を負ってはいるが、貧困層には目も向けない。
ボルソナロの選択した政策には世界には専門家も含め多くの支持者がいる。ブラジル内での支持者も少なくはない。
当初イギリスも、抗体を国民が獲得してくれれば、自然終息すると高を括っていた。思ってもみんかった感染力の速さなどで、コロナ対策に出たのは一月後であった。スウェーデンも、治療重点対策を戸なった。国民の数と密度が異なるため単純比較はできないが、スウェーデンは死者を出しながらも国民の抗体価をげる事にはなってはいるが僅か6.3%の値しか至っていない。近隣諸国とは大差がない。
今回の日本の発生を見るとわかるように、緊急事態宣言をして国民がこれに協力すれば、必ず発生は抑えることができる。しかい、今回の新型コロナウイルスはどうやら少々事情が異なるようである。抗体が一旦獲得されても維持されず、80%が二か月後に減少している。抗体産生の引き金になるサイトカインが一気に出る事例が散見される。何よりアジア人の粗暴が極端に少なく100倍の異なる。子供の死亡率が低い、女性の発病も少ないなど、従来の症状とは大きく異なる。基本を外したブラジルの対策は、あとどれほどの死者を生み出すかわからないが、今しばらく続くことであろう。
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