昨日今日の新型コロナウイルスの感染拡大というだけではなく、感染拡散といえる状況である。全国で1237人と初めて1000名を超えたが一気に237人もである。安倍晋三は専門家の意見を聞くと言ってはいたが、従うといってはいなかった。無視している。
菅官坊長官は、ほんの少し前「これは東京問題である」と述べていた。感染者人数は、7月9日では350名で首都圏84%・地方15%だったが、7月16日では622名で首都圏67%・地方33%、今日7月29日は1237名で首都圏34%・、地方66%であった。すっかり逆転している。今日最多感染者数を示したのが、沖縄、京都、大阪、岐阜、三重、愛知、栃木で、地方の県が目につく。おまけに岩手県では初めて2名の感染者が出た。東京問題と言っていた時期に適切な対応もなく、夜の商売だけをつるし上げて、人の交流を抑えなかったからである。
コロナ問題は東京問題だと、東京だけをGoToキャンペーンから外してはみたが、日本中に広がっている現状をどう認識するのであろうか。世論の不評を受けて、チンチクリンの布のアベノマスク配布は先延ばしにしてはみた。理由の説明はないの都合もあるのか、8月半ばになったらやるというのである。安倍のお好みの業者の都合に合わせたのであろう。コロナウイルスのことなど考えていない。閣議決定してまで有効だというなら中止などできないはずである。
どうやら安倍晋三は夏休みでゴルフ三昧の別荘に引きこもるようである。立憲と国民民主党は合流に向けてモタモタしているが、国会の開催を要求するようである。2年前には、憲法違反になることを避けるため、3時間だけ国会を開催して、解散した。今回はどのような手を打つかわからないが、「真摯に説明する」とか「責任を痛感している」とかいうのであれば、正面からコロナ問題と、桜を見る会と河井夫妻の選挙違反問題、それに森友学園問題などを説明するべきである。
何よりも新型コロナ対策の迷走する安倍晋三の無策を野党は洗いざらい示して、鮮明にするべきである。すべてが内閣官房の意向で決定され、その意思決定の経過も意味も不明なまま暴走する安倍政権を引きずり下ろす覚悟を、野党は持たなければならない。党名にこだわっている時ではないだろう。