そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

山火事、コロナそしてイナゴ、経済活動のグローバル化と効率主義への警鐘である

2020-04-07 | 環境保護と循環

昨年大きな山火事が、アマゾンオーストラリアで発生してる。火災発生の発端を見つけてなじりあっても問題の解決にはならない。いずれも多数の地点から火災は発生していて、温暖化などの異常気象による環境変化がもたらしたものといえる。アマゾンでは陰謀説まで流れる騒ぎである。オーストラリアの火災は干ばつによるものである。アメリカなどの山火事と同じものである。
新型コロナウイルス(COVID-19)は武漢から発生したのは間違いないが、米中で陰謀説を投げつけあっている。蝙蝠が持ってきたことに収まりそうであるが、環境が変化した森林や湿地などから引き出されたものでろう。科学者は森林や永久凍土から医薬品のタネを探しているが、その逆のものが環境変化で露出された可能性が高い。
トランプは中国が情報を開示してこなかった、秘密主義が起こした災厄と米中経済戦争の延長を挑んでいたし、アメリカにCOVID-19が上陸した時も、大統領選挙を背景にした民主党の流したデマだといっていた。3月に入っても素晴らしい医療関係者がいるから大丈夫だの、経済活動に影響などないとまで言っていた。
しかしその後の対応は素早かった。経済人のいいところである。官僚何でも頼らなければ何もできない日本とは大違いである。
アフリカ東部では、数えきれないバッタの大群が農地を駆け抜け、ここ数十年で最悪の被害が広がっている。今年は異常に雨が多いことが引き金になったのかもしれないが、海を越えてアラビア半島まで及びついにパキスタンにまで到達している。
サバクトビバッタという種で、大雨の後に湿気を好むこのバッタが群生相化したとのことである。近隣種を圧倒して農作物を完全に食い荒らし、深刻な被害を与えている。収穫ゼロの地域が広がっている。湿気を好む種が相応しい環境を求めて移動しているとも見れる。
バッタは目に見える存在であるが、微生物となると捉えにくい。環境の変化と人間の往来が激しくなって、経済活動がさらに拍車をかけてグローバル化、ボーダレス化を促進する。外来種がと呼ばれるものであるが、COVID-19も、かつて存在しなかった外来種と考えればわかりやすい。
我々へき地の人間にしてみれば、COVID-19の蔓延による日常生活への影響は全くないが、このことは経済効率を求め人々が都市に集中することへの警鐘の一つあるといえる。
コメント (2)
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