そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

COVID-19を理解していない日本、政権内の専門家会議はご都合主義になる

2020-04-22 | 新型コロナウイルス

残念ながら日本は正しく、新型コロナウイルス(新型コロナウイルス)も防疫対策の基本を理解していない。安倍晋三が長くやっているから国民は慣れっこになってしまっているが、日本の政治家は自分の言葉で語っていない。首相はいつも目を下に落として、原稿を読むばかりである。自分の言葉がなく、誠意というものが微塵も感じられない、歴代極めて稀な現象が続いている。
しかも何か問われると、「専門家の見解を聞きながら」と説明する。責任転嫁ともとれる、責任逃れでしかない。
そもそもが、「専門家会議」なるものが政治から独立していない。諮問委員会の座長はこてこての政権よりの人物で、政権批判など微塵もなく諮問させている。「三密」や「夜クラスター」などという言葉を創り出し、ポイントを押さえれば解決できると思わせようとする。現在クラスターと呼ぶ感染源は医療機関で起きているといって良い状況である。
現実には発生源が不明が78%もある事が問われるべきである。韓国では僅か2%に抑え込んでいる。なりふり構わないPCR検査実施の結果といえる。
日本はPCR検査に無暗矢鱈に高いハードルを設けて、せいぜい必要な検査料の5%程度しか実施されていない。濃厚接触者に限定し、医師の依頼を条件とし、自ら赴いて来いと言う保健所の横暴な姿勢が、圧倒的に他国に比して少ない検査件数となっている。ドライブスルーなどは医師法に違反するとまで指摘する。医療体制を崩壊させないという目的は、国民の健康よりも重いのか。
アメリカでは国立アレルギー感染所の所長は、トランプに政権の方針をあからさまに批判する姿勢を持っている。
大体が、諮問する専門家に「もちこたえている」などという言葉を貰って、政権は安堵する。彼らにはコロナ以後、きっと素晴らしいポストが用意されることになるだろう。
上の縦長の表は、COVID-19が圧倒的に足が速いことを示したものである。日本もアメリカも、SAISもMARSも経験していない。このことが初期対応を誤らせたのであるが、それよりも圧倒的に足が速い、広がりは格段に速い。日本の指導者は、COVID-19を理解していないし、やがて出世してもらう専門家を並べて、十分な対応すらできていない。日本は終息宣言すら出すことができない。

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