そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

「理解度は小さいが、忘却力は大きい」とさ

2015-10-05 | 集団的自衛権
大衆の理解力は小さいが、忘却力は大きい。宣伝はこれに依拠せよ。」と言ったのはヒトラーであるとは、憲法学者の水島朝穂さんの紹介である。なるほど、今まさしく安倍晋三が安全保障法(戦争法)の説明不足、今国会での採決に概ね70%の国民が反対している現実がある。
安倍晋三の祖父の、昭和の妖怪岸信介は、まさしくヒトラーの言葉を地で行った。「物言わぬ大衆(サイレントマジョリティー)の声なき声を聞け」とか、国会デモの最中でも「銀座ではカップルがデートしているし、後楽園では巨人戦が満員である」と言ってのけた。強行採決で60年の日米安保条約は可決された。
安倍晋三はあれだけもめた安保法案には、国内では一言も触れようとはしない。経済重視に転換の目くらまし作戦である。安保関連法案を強行採決までさせて、訪米し国連出席した安倍晋三であるが、4日もいたのにオバマには会ってももらえなかった。国民の反対を押し切ってまで通した、憲法違反のアメリカ従属法案を可決したのにつれないものである。ローマ法王や中国の習近平とは仲良く、親しく会談したのに何とも情けない話である。
やっと会談してもらった、ロシアのプーチンにはつれない返事を貰っただけである。何の進展もなく、収穫ゼロであった。
国連では、何はなくとも「経済。経済、経済」と連呼した。が、第70回国連総会の演説順は、ブラジル、アメリカ(オバマ)、ポーランド、中国(習近平)、ヨルダン、ロシア(プーチン)、韓国(朴槿恵)、イラン、カタール、フランス、モザンビーク、オランダ、カザフスタン、デンマーク・・・・等。安倍晋三はで2日目でしかも、53番目の演説であった。誰も聞いていない。(下の写真参照)
そりゃそうだろ。日本の意見など聞かなくてもいい。アメリカの主張を聞いていればそれで済むことである。どうせ日本は追従するしかない。おまけに、シリア難民問題では、トンチンカンな説明をしてしまった。事前調整のない質問には、軽妙な応答や中身のある回答がこの男はできないのである。
帰国してからは、組閣の準備で周辺を手なずけている。あれほど紙面を賑わした、安保法制はすっかり影を潜めている。忘れ易い日本国民は、ヒトラーの指摘通りに見事に忘却力を発揮している。一昨日本ブログで指摘した、防衛整備庁の設置などその典型である。国会開催中であれば大騒ぎとなる。
自民党は参加しないと表明して選挙を戦ったTPP交渉や、消費増税やそれに伴う軽減税率のことやマイナンバー制度のことで、報道は溢れている。
組閣人事にほくそ笑みながら、国民の忘却を待つ安倍晋三の今日この頃である。
コメント (3)
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