そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

これからこの類の事件は引き続き起こる

2015-10-04 | 集団的自衛権
バングラデシュで昨日(3日)日本人男性が銃撃され死亡した。この事件で、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」のバングラデシュ支部を名乗るグループが殺害声明を出した。声明はアメリカに加担する日本人を狙ったものと説明し、これからも続けると言っている。首都ダッカで9月28日にイタリア人が殺害された時も、同じグループと思われるところが同様の声明を出している。。
殺害されたのは、現地で農業プロジェクトを支援していた星邦男さん(66)という方で、現地で農業関係の事業協力活動をされていたようである。現地では評判の良い人物のようであった。個人には何の責任もない。
日本政府もバングラデシュ政府も、イスラム国のによるものかは証拠がなく不明と、影響の広がりを恐れる声明を出している。
実態は、イスラム国に同調したグループの犯行かも知れないが、そんなことはどうでもいいことである。行き場のなくなったようなグループや人物たちが、社会的影響を広げる理由に乗っただけというのではないかと思われる。
こうした言い訳に、安保法案を可決しアメリカ追従を世界に表明した日本が、これからも世界各地でターゲットにされるようになった現実を私たちは見たに過ぎない。親日国、バングラデシュで起きたことが一層大きな意味を持っている。
ペシャワール会の中村哲氏は、日本が軍隊を派遣してこなかったことの安全性を、インフラ整備などのNGO活動を支えていると述べている。日本は憲法九条を持ち、海外に派兵はしていない。このことが現地で協力する日本人を守っていると、中村氏は主張し、集団的自衛権行使容認について、強く反対を述べている。

アフガニスタンで、国境なき医師団の病院がアメリカ軍に空爆され、患者や医師たちが40名近く死亡した。オバマは残念であると表明したが、誤爆とは言わなかった。国境なき医師団のサポートを数年続けている。この人たちの血の出るような苦労も、頭が下がるような献身的な活動も人一倍知っているつもりである。病院については、事前にアメリカには通告はしているというのである。
明らかな誤爆であると言える行為を認めないアメリカが、ロシアがIS攻撃を口実にシリアでアサドの反政府勢力を攻撃していると、ロシアを非難することができるのだろうか?
アメリカによる無差別の一般国民の空爆が、これからも続くことであろう。そうした国に加担し、積極的平和主義という虚言で派兵することで、さらに海外での日本人が攻撃目標にされることになる。何しろ日本人は不用心であるから、極めて都合がよい。
過激派組織に攻撃の口実を与えた、安全保障関連法(戦争法)の早速の影響である。これからもこの類いの事件は続くことになる。日本の憲法が海外でも日本人を守っていてくれたことに、安倍晋三は気づくことなどない。
コメント (3)
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