そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

法律の安定性をなくさせたのは安倍晋三である

2015-07-30 | 平和憲法
安倍晋三は周辺を、極右翼団体日本会議加入者で固めきっている。政治家としての資質や専門的知識や人格などはさておき、ほとんど思想統一と思えるような形で行ってきた人事の結果、立法の府でありながら、法治国家の基本さえ無知な人間ばかりになってしまっている。
先日の百田尚樹を呼んで講演させた、「文化芸術懇話会」での発言のようなことは今後も繰り返されると思っていたが、これほど無知な発言が飛び出すとはいささか驚かされた。
安倍晋三の懐刀といわれる、神道政治連盟議員懇の礒崎陽輔首相補佐官が、戦争法案の合憲性について、2015年7月26日、堂々と講演で「法的安定性は関係ない。国を守るために必要な措置かどうかは気にしないといけない。政府の憲法解釈だから、時代が変われば必要に応じて変わる」と発言したのである。自衛権のない憲法解釈について、長々と論じた後での発言であり、文脈からして失言などでは決してない。礒崎は確信した発言である。失言などではない。

安倍晋三は、疑念を持たれる発言であり官房長官が注意した、と言っている。ところが、菅官房長官は「法的安全性を否定した発言ではない」と、ほとんど擁護する発言をしている。その上で、「疑念を持たれる発言を慎むように」と言ったとのことである。
要するに、安倍晋三も菅官房長官も、礒崎首相補佐官の発言を否定しているわけではない。この時期に政治の動きを止めるようなことをしては困ると言っているだけである。本人も自民党幹部に、「国民や委員会運営にご迷惑をおかけした。心から反省し、おわび申し上げる」と言っているだけである。発言内容の否定ではない。

そもそも、法文をその時々に応じて運用を変えるというのが、今回の安全保障関連法案の提出となっている、集団的自衛権行使容認の解釈である。98%の法律学者が、憲法違反であると判断しているのに、時の権力者安倍晋三が時代が変われば認めてくれる、とばかり国会を強行突破しようといるのである。
これこそ法の安定性を欠く行為の典型である。礒崎は親分の行為に倣っただけである。野党はせっかく呼びつけるのであるから、この男の本音をそのまま引き出せばいい。できるような議員がいるかどうかが問題である。
法律の安定性をなくさせたのは、世界情勢が大きく変わっているなどと言って、憲法を都合よく解釈させ軍事国家を目指す、安倍晋三こそ法の安定性をなくさせた元凶なのである。
確認しておくが、彼らは日本の立法府の議員なのである。質の低下も甚だしい昨今である。
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