そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

安保法(戦争法)の説明にあせる安倍晋三

2015-07-24 | 安倍晋三
安倍晋三(大江健三郎さんの要請で呼び捨てにしています)は、一見焦っているように見える。安全保障法案(戦争法)の、国民への理解が進んでいないというのである。何をおっしゃいますか、国民の理解は十分深まっていますよ。世界中どこにでも銃を持って出かけて、アメリカの支援をすることなどすっかり理解は深まっています。この法案に込めた自分たちの意思を隠そうと、安倍晋三は何とも稚拙な説明を繰り返すばかりである。
ネットで、隣の家がメタから消火器持って駆け付けるという話を、家の小道具や煙まで作って説明している。人殺しの道具(武器)を、消化器に例える何とも、お笑いを取ろうというのであろうか。仲の良い友達のお隣が火事なら、だれでも駆けつけますよ。そうですよね。集団的自衛権も同じなのです。アホか!
そういえば、私を殴りたい人がいて、私より強い麻生さんが守ってくれていたが、麻生さんがやられているのを助けるのが、集団的自衛権ですとも言った。
漫画のような説明しかできないのか! この男は。
彼方を殴りたいと思っている人は、私を含め世の中に無数にいる。殴りたいと思われていることが問題なのである。麻生さんは、国家間では友人のように利害関係がなく助けてくれるはずがない。そもそも、強い麻生さんを先に攻めるわけがない。元々殴りたいと思っていた、安倍を最初に殴るのが常識、第一選択肢である。ともかく馬鹿げた例であると言える。
もっと以前に安倍晋三は、海外で日本人の女性と子供がアメリカの艦船によって救出された。これを助けるのが、集団的自衛権と言っては見たが、これまでこんなこと起きたこともないし、アメリカは紛争地では自国民を救うと、議会で説明している。これでこの説明は止めた。
ホルムズ海峡の機雷掃討が、国家の存立自体に関わると言っては見たが、石油の備蓄はあるしイランへの依存度もすっかり小さくなっている。国家の存立危機事態でもないし、ほかにいくらでも手段がある。で、この説明はもう止めた。
兎に角、存立危機事態になって後方支援しなければならない事例など、架空に事例しかないのである。

昨日は突如として、中国が大陸棚にガス田16基建設していると発表した。明らかに、中国脅威論の具体例のように扱うことで、安保法案をサイドから支援しようというのである。菅官房長官は、一方的建設は遺憾であると発表している。確かに問題もあろうが、昨日までわからなかったのかということである。それならその方が問題であろう。とりあえず軍事目的などではない。日本領にはかかわってもいない。

昨日の、NHKのクローズアップ現代は政府寄りの編集になって、違和感のあるものであった。この番組は私の獣医師の論文を元に、2回ほど編集してもらった経緯がある。生放送であり、国谷さんが解説者と即興でうまくまとめるのが、番組の緊張感を与えている。昨日は、憲法に関しては圧倒的に違憲の指摘が多い中、合憲派と平等に扱っているのは異論のあるところである。相変わらず意見がかみ合っていないというのも正しくはない。政府は答えられずに、話をはぐらかして焦点を散らしているだけなのである。
権力者側は、間違っていようがルールをハズいていても、積極的平和主義だの集団的自衛権だのと言い続けることで、これらが市民権を持つことになる。なし崩しである。

冒頭安倍晋三は焦っているように見えると書いたが、この男には「日本会議」と「小選挙区制」という強い味方がいる。この坊ちゃまは焦ってはいない。この国には主権在民もなければ、立憲国家をも放棄したのである。
コメント (1)
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