そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

安倍首相は謝罪しているのではない

2015-07-04 | 安倍晋三
安倍晋三首相は7月3日の衆院平和安全法制特別委員会で、自民党の若手勉強会で、沖縄県民をおとしめるような発言が出たことについて、「大変残念で、沖縄の皆さまの気持ちを傷つけたとすれば、申し訳ないと思っている」また「党本部で行われた勉強会であり、最終的には(自民党総裁である)私に責任がある」と述べた。格報道機関はこれを謝罪したと報じている。
安倍支援の勉強会の講師の発言であり、安倍ともきわめて近い人物の発言である。遺憾程度にとどめておきたかったのであろう、2日に公明党代表に謝罪しているが、国民向けのものではなかったし、特別委員会でも長妻氏の執拗な追及に渋々口を割った程度でしかない。
しかもその内容も、沖縄のみなさまの気持ちを『傷つけたとすれば』と、発言の意に反して受け取られている『ならば』申し訳ないと思うのである。謝罪するのなら、発言の内容をそのまま謝罪するべきであって、相手が受け取ったので良くなかったというのは、謝罪でもなければ反省とも程遠いものであると言える。次はもっと上手くばれないようにやりますと言っているようなものである。
更に、報道機関への締め付け発言については、全く反省もなく触れてもいない。もちろん百田氏が発言するのは自由である。内心はどんなこと言っても、安倍首相がかばってくれる安心感があっての発言であろうが、彼の発言は自由である。
この勉強会は、36名の小集団で講演というのには程遠く、お互いの意見交換の場のようでもあったのである。百田氏はそれに載せられてのオーバーヒートであって、参加者が次々と彼の発言を引き出すような発言を繰り返している。参加者は全員が国会議員である。彼らこそが資質を問われるべきなのである。
安倍首相はそのことには全く触れてはいないのである。しかも、発言の本質は擁護するような言葉で覆い隠している。
報道は安倍晋三が謝罪したと報じて、この件の幕引きをしたい政府を手助けしていると言えるのである。

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