そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

まるで封建社会のお殿様の発言である

2015-07-31 | 安倍晋三
何時更迭されてもおかしくない男、中谷元(もと)防衛大臣であるが、6月日5日の答弁であるが、「憲法をいかにこの法案(安全保障法案)に適応させていけばいいのかという議論を踏まえての閣議決定だった」と述べたのである。集団的自衛権行使容認を行うために、憲法の解釈を変えて閣議決定せていたと発言したのである。内輪の話を正直に喋ったのである。
後程否定はしているが、誰が見ても中谷の発言は、安倍内閣が行った閣議決定の経過を正直に説明したものである。
今回の礒崎首相補佐官も、ほぼ同様の心情で、「法律の安定性なんて関係ない」喋ったのであろう。多分内部ではこのような会話を、延々と続けているに違いない。立法府にあって首相補佐官という、最も法の安定性を重要視しなければならない立場にあることすら、理解していないのである。

こうしたことを冷静に見てみると、まるで封建社会のようである。お殿様が思いつきで喋ったことを、部下たちは何の反論もなく従い、部下たちは様々な理由を付けて取り繕うのである。法律や制度などどうでもよい。これまでの歴史的経過や裏付けなど関係なく、お殿様の意向ひとつで自民党の皆がそれに従うのである。
お殿様は、安保法案(戦争法)について説明が苦しくなると必ず「総合的に判断する」と、およそ法案の説明になっていない総合的を連発する。法的な揺らぎがあり、法律の安定性など考えていないからである。時の政権が、勝手に判断するという意味である。お殿様の「良きにはからえ」の一言で解決するのである。この法案が、生類憐みの令と同質のものであると言える。

山本太郎議員(生活の党と山本太郎となかまたち共同代表)の質問には、このお殿様はほとんど答えられなかった。川内原発が、中国や北朝鮮のミサイル攻撃を受けたらどうするという質問である。仮定のことには答えられないという回答を得て、今回の安保法案はすべて仮定の話ではないか。ある国が攻めてきたら、同盟国のA国のために武器を取ると仮定しているのに、原発がミサイル攻撃させることは、仮定のことであって想定しないのはおかしい。原発再稼働も止めて、安保法案もこうした矛盾があるのは、A国のために武器を取ることが目的だというのである。
山本太郎氏の質問は、安保法案がA国の武力支援のためだけに、お殿様が考えたでっち上げ法案であることを暴いた。
1日3億円もかかる国会を、95日も延長して国民のことも何も考えていないと断じた。それは仕方ない。安倍自民党は、お殿様の上意下達しか存在しない、封建制度の組織であるからに他ならない。
コメント (4)
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