そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

エジプト、シシ政権が700人死刑

2015-02-05 | 国際・政治
エジプトが、「アラブの春」でムバラクを追放した。アラブの春を主導した多くの若者は、民主化への道が開けたと思ったに違いない。総選挙では、イスラム色のついムスリブ同胞団が政権を取った。政権打倒に、街頭デモを行った若者たちの多くは失望した。
しかし、それも序の口の出来事に過ぎなかった。選挙で選ばれたモルシ政権は、軍隊によって追放されることになった。
現、シシ政権は昨年4月に、アラブの春に関わった人たち528名に死刑の判決を下した。そして今月、183名の死刑判決を下したのである。更に、デモ参加者として、230名に終身刑を下したのである。
その一方で、アラブの春で政権を追われ、私財の没収判決を下されていた元大統領のムバラクをも、復権させた。
アラブの春はなんだったのだろう。イスラム国に、こうした不満を抱く若者たちが大勢集まっているようである。マスコミ、特に欧米の支持者たちの報道は、民主化を歓迎する報道を繰り返していた。
シリアではこうした前例を倣いながら、アサド政権が巧みに徹底抗戦した結果と言える。簡単には崩れなかった。アラブの春は外的要因が大きく、自らの国の制度・体制を変えるまでには至らなかったのである。アラブの春は、多くの国で混迷だけを生んだだけだったかもしれない。
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