現ウクライナ政権を創り上げたのは、アメリカである。ヤヌコービッチ政権を、失業若者を大量に雇用し街頭デモをさせ、打倒させたのはアメリカである。ヤヌコービッチが国民にとって良いか悪いかは別問題である。ウクライナ国民が選択した政権であるが、アメリカとEUがこの政権が気に食わないからと打倒した。非合法的に失脚させ、昨年五月に選挙させ、東部の人たちが投票しないのは解かっているから出来レースの選挙結果で、現ポロシェンコ政権が誕生した。
ロシアを慕う東部の工業地帯に、欧米は言い分を与え続けている。欧米はこの一年で、プーチンに経済制裁をやり続けることも同じである。ロシアの経済的困窮はむしろ、プーチンを支持する結果になっている。この構図は決して褒められるべきではない。
クリミヤの併合にしても、ウクライナの新ロシア派への武力協力にしても、ロシアナショナリストにとっては痛快なのである。欧米の経済制裁は、自らも返り血を浴びつつある。
KGB出身のプーチンにとって、支持されることは余程気持ちがいいと思われるが、その反面反対者については、問答無用の姿勢で臨む。今回も傷ましい事件が起きた。
ロシアでは、ウクライナ現政権の支持ではなく、ウクライナへの武力介入を反対する反戦運動も根強くある。ところが、プーチンは彼らの運動を容認しない。全国各地で反戦デモを禁止しているが、唯一許されモスクワの指導者が殺害された。プーチン政権を批判するボリス・ネムツォフ元第1副首相が2月27日深夜、モスクワの中心地で射殺された。関係者は、ロシア特殊部隊の犯行であるとコメントを出している。
2006年にプーチンを批判していた、アンナ・ポリトクフカヤが自宅の前で銃殺された事件を思いここさせる事件である。彼女は、チェチェンなどを巡り、プーチン政権批判の急先鋒で厄介な存在であった。路上で夜銃弾を数発撃ちこまれたことなど、共通点が多い。
ウクライナをテコに、ロシア全体が翼賛化しつつある。目の前の政権の浮き沈みに固執する余り、アメリカとEUは意図とは異なる方向へプーチンを追い込むことになってしまった。
プーチンは強権的になり、言論弾圧など旧ソビエトの復活劇を見るようである。経済制裁はUE諸国に跳ね返り、ロシアを中国接近に後押しすることになる。
欧米は、ロシア国内の反政府戦力への協力や、ウクライナの親ロシア派を取り込むべきなのであるが、そんな余裕は感じられない。
ロシアを慕う東部の工業地帯に、欧米は言い分を与え続けている。欧米はこの一年で、プーチンに経済制裁をやり続けることも同じである。ロシアの経済的困窮はむしろ、プーチンを支持する結果になっている。この構図は決して褒められるべきではない。
クリミヤの併合にしても、ウクライナの新ロシア派への武力協力にしても、ロシアナショナリストにとっては痛快なのである。欧米の経済制裁は、自らも返り血を浴びつつある。
KGB出身のプーチンにとって、支持されることは余程気持ちがいいと思われるが、その反面反対者については、問答無用の姿勢で臨む。今回も傷ましい事件が起きた。
ロシアでは、ウクライナ現政権の支持ではなく、ウクライナへの武力介入を反対する反戦運動も根強くある。ところが、プーチンは彼らの運動を容認しない。全国各地で反戦デモを禁止しているが、唯一許されモスクワの指導者が殺害された。プーチン政権を批判するボリス・ネムツォフ元第1副首相が2月27日深夜、モスクワの中心地で射殺された。関係者は、ロシア特殊部隊の犯行であるとコメントを出している。
2006年にプーチンを批判していた、アンナ・ポリトクフカヤが自宅の前で銃殺された事件を思いここさせる事件である。彼女は、チェチェンなどを巡り、プーチン政権批判の急先鋒で厄介な存在であった。路上で夜銃弾を数発撃ちこまれたことなど、共通点が多い。
ウクライナをテコに、ロシア全体が翼賛化しつつある。目の前の政権の浮き沈みに固執する余り、アメリカとEUは意図とは異なる方向へプーチンを追い込むことになってしまった。
プーチンは強権的になり、言論弾圧など旧ソビエトの復活劇を見るようである。経済制裁はUE諸国に跳ね返り、ロシアを中国接近に後押しすることになる。
欧米は、ロシア国内の反政府戦力への協力や、ウクライナの親ロシア派を取り込むべきなのであるが、そんな余裕は感じられない。