そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

”べーすろーどでんげん”って何だ?

2015-02-18 | 原発と再生可能エネルギー
安倍首相が国会で原発の再稼働を平然と述べた。原発は、世界で最も厳しい日本の審査を受けタラ、再稼働するというのである。あろうことか、ベースロード電源とまで言ったのである。
世界一厳しいのは、耐震性についてであって他のことは、ボロボロに近い。特に立地でない周辺自治体は蚊帳の外で、相談や話し合いの場もなく報告の義務もなく避難訓練もない。事故後の対応は、チェルノブウイリに比較すると怖ろしいものがある。

そもそも、国民の八割以上が再稼働の反対しているか懸念を抱いている。それを経済的な恩恵も、行政的な庇護や補助金などをたんまり受けている、立地自治体の判断で再稼働するのは、何とも歪は構図である。
そもそも、必ず排泄される高レベル放射性廃棄物の処分場が全く決まっていない。手をこまねいているわけではない。どんな甘い餌を見せつけても、何処も手を上げないのである。
世界中どこでも同じである。わずかに北欧が、20万年まえの花崗岩があり地中深く処分場を造ると言った程度である。放射性廃棄物は、理論的に地上では処分できるわけがない。
原発再稼働の判断は、この国が正常な民主国家でないことを立証しているに過ぎない。ましてや、電力の中枢をなすと意味であろうが、ベースロード電源などと持ち上げてまで、再稼働するのは、安倍政権が国民の側ではなく、電力会社側に立って判断しているからである。安定供給なら火力発電に敵わない。稼働も停止も原発ほど不自由で厄介なものはない。安定供給には程遠い発電システムである。
原発は隠れた核抑止力であると、自民党幹部が言うような存在であるがため、安倍政権は離したくないのであろう。

明日からフィリッピンに行きます。ちょっとの間留守します。
コメント (3)
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