■当会が2月10日付で掲載した次のブログ記事の中で、電子情報工学科と物質工学科のアカハラ事件や両学科所属の寮生らの連続不審死事件による群馬高専の出願者数の相関性について、有意性がある旨の記載をしたところ、各方面から注目をいただいております。
○2017年2月10日:アカハラと寮生死亡事件に揺れる群馬高専・・・物質工学科アカハラ事件の調査に関する公開質問に依然未回答↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2233.html#readmore
群馬高専の入学者募集要項をチェックすると、2ページ目の中段に「推薦試験不合格者は学力試験志願者に組み込まれる」との記述があります。
http://www.gunma-ct.ac.jp/cms/wp-content/uploads/2015/01/d670d129629e7d18375c0a8ce8794bb5.pdf
このため、2月10日のブログ記事では、「平成29年度一般選抜入学願書受付状況」として2月3日現在の数値をベースに計算しました。この表の中にも「推薦選抜で合格とならなかった者を1/30(月)の出願者数に含めています」という注書きがあります。
※平成29年度一般選抜入学願書受付状況↓
http://www.gunma-ct.ac.jp/cms/wp-content/uploads/2015/01/0b83380cba3ca786d531933485e6bdf6.pdf
群馬高専の各学科の定員は、「推薦15」+「学力25」(ただし実際には、入学辞退者を見込んで学校側では学力26名としている)ですから、推薦試験と学力試験の出願者の重複を省いた純粋な「実質出願者数」は、推薦入試が定員割れしている年を除けば、単純に学力試験志願者に15を足せばよいことになります。すなわち、次の計算式となります。
実質志願者=a+{b-(a-15)}=b+15
但し、推薦志願者=a、学力志願者=b
よって、アカハラ事件で揺れている電子情報工学科(J科)と物質工学科(K科)における「実質出願者数」の経年の推移は、次のようになります。
H29 J科 57 K科 40
H28 J科 82 K科 57
H26 J科 75 K科 37
H25 J科 84 K科 62
H24 J科 54 K科 46
ただし、平成27年度はデータ確認不能。また、平成29年度において、物質工学科推薦入試は定員割れ(志願者14名)のため、学力志願者+14)でした。
このデータを見ると、志願者数は例年より大幅に低いことがわかります。一方で、電子情報工学科においては平成24年度、物質工学科においては平成26年度が、今年度より低い水準であることから、アカハラの影響か、それとも単なるブレであるかは、依然として断定することはできません。ただし、前年度や3年前より低いことは事実なので、アカハラの影響であると言えなくもありません。
■他方で、群馬高専全体から見てみましょう。ここでは、学力選抜試験の志願者として、推薦試験で合格しなかった者を加えた数字で比較してみました。その結果は次の通りです。
H24 H25 H26 H27 H28 H29
機械工学科 38 47 44 ?? 48 35
電子メディア工学科 33 25 33 ?? 35 27
電子情報工学科 49 94 75 ?? 78 42
物質工学科 53 69 28 ?? 46 26
都市環境工学科 37 42 20 ?? 31 26
このように、やはり群馬高専全体から見ても、志願者の減少傾向に歯止めがかかっていないようすがうかがえます。
■もはやアカハラ事件の隠蔽などにエネルギーを費やしている余裕はありません。一刻も早く、学校に対する受験生や保護者、中学校の先生や塾関係者らの信頼を取り戻すことが急務です。さもなくば、取り返しのつかない事態になってしまいますが、何としても避けたいところです。
当会は微力ですが、群馬高専における開かれた学校体質の実現に少しでも資するため、情報開示請求訴訟を通じて全力で取り組む所存です。
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
○2017年2月10日:アカハラと寮生死亡事件に揺れる群馬高専・・・物質工学科アカハラ事件の調査に関する公開質問に依然未回答↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2233.html#readmore
群馬高専の入学者募集要項をチェックすると、2ページ目の中段に「推薦試験不合格者は学力試験志願者に組み込まれる」との記述があります。
http://www.gunma-ct.ac.jp/cms/wp-content/uploads/2015/01/d670d129629e7d18375c0a8ce8794bb5.pdf
このため、2月10日のブログ記事では、「平成29年度一般選抜入学願書受付状況」として2月3日現在の数値をベースに計算しました。この表の中にも「推薦選抜で合格とならなかった者を1/30(月)の出願者数に含めています」という注書きがあります。
※平成29年度一般選抜入学願書受付状況↓
http://www.gunma-ct.ac.jp/cms/wp-content/uploads/2015/01/0b83380cba3ca786d531933485e6bdf6.pdf
群馬高専の各学科の定員は、「推薦15」+「学力25」(ただし実際には、入学辞退者を見込んで学校側では学力26名としている)ですから、推薦試験と学力試験の出願者の重複を省いた純粋な「実質出願者数」は、推薦入試が定員割れしている年を除けば、単純に学力試験志願者に15を足せばよいことになります。すなわち、次の計算式となります。
実質志願者=a+{b-(a-15)}=b+15
但し、推薦志願者=a、学力志願者=b
よって、アカハラ事件で揺れている電子情報工学科(J科)と物質工学科(K科)における「実質出願者数」の経年の推移は、次のようになります。
H29 J科 57 K科 40
H28 J科 82 K科 57
H26 J科 75 K科 37
H25 J科 84 K科 62
H24 J科 54 K科 46
ただし、平成27年度はデータ確認不能。また、平成29年度において、物質工学科推薦入試は定員割れ(志願者14名)のため、学力志願者+14)でした。
このデータを見ると、志願者数は例年より大幅に低いことがわかります。一方で、電子情報工学科においては平成24年度、物質工学科においては平成26年度が、今年度より低い水準であることから、アカハラの影響か、それとも単なるブレであるかは、依然として断定することはできません。ただし、前年度や3年前より低いことは事実なので、アカハラの影響であると言えなくもありません。
■他方で、群馬高専全体から見てみましょう。ここでは、学力選抜試験の志願者として、推薦試験で合格しなかった者を加えた数字で比較してみました。その結果は次の通りです。
H24 H25 H26 H27 H28 H29
機械工学科 38 47 44 ?? 48 35
電子メディア工学科 33 25 33 ?? 35 27
電子情報工学科 49 94 75 ?? 78 42
物質工学科 53 69 28 ?? 46 26
都市環境工学科 37 42 20 ?? 31 26
このように、やはり群馬高専全体から見ても、志願者の減少傾向に歯止めがかかっていないようすがうかがえます。
■もはやアカハラ事件の隠蔽などにエネルギーを費やしている余裕はありません。一刻も早く、学校に対する受験生や保護者、中学校の先生や塾関係者らの信頼を取り戻すことが急務です。さもなくば、取り返しのつかない事態になってしまいますが、何としても避けたいところです。
当会は微力ですが、群馬高専における開かれた学校体質の実現に少しでも資するため、情報開示請求訴訟を通じて全力で取り組む所存です。
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】