田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

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2013年11月09日 15時24分36秒 | 日記

 

 史上初の黒人メジャーリーガーとなったジャッキー・ロビンソンの半生を、ブルックリン・ドジャース(現ロサンゼルス・ドジャース)のジェネラル・マネージャー、ブランチ・リッキーとの交流を軸に描いたドラマ。1947年、ブルックリン・ドジャースのGMだったリッキーは周囲の反対を押し切り、ロンビンソンとメジャー契約を結ぶ。2人はファンやマスコミ、チームメイトからも誹謗中傷を浴びせられるが、自制心を貫き通し、プレーに徹するロンビンソンの姿勢に、次第に周囲の人々の心もひとつになっていく。「L.A.コンフィデンシャル」のブライアン・ヘルゲランドが脚本・監督。リッキー役のハリソン・フォードは、キャリア初の実在の人物を演じた。(映画.comより)

 

 

 さわやかな映画でした。話が典型的で先が読めると言ってしまえばその通りですが、どうせ歴史上での事実。ハッピーエンドなのは、最初からわかってます。(だからと言って、今のアメリカに過去のような偏見がないかと言えば、それは別の問題ですが。)

ハリソン・フォードが老けてて驚きました。本当の姿かな、メイクかな(笑)。ともかく、ハリソン演じるジェネラル・マネージャーは、若いころから野球一筋の人生を歩んできました。その仲間の内に、大変な実力の黒人がいたのだそうです。しかし、彼は肌の色を気にし、また世間もそうであったため、やがて挫折し人生に敗れていったのです。いつかこんなことのない世の中に、と誓ったハリソンは、年老いて力も地位も得た今、行動を起こすのです。

主人公ジャッキー・ロビンソンは、もちろん実力も根性もあります。ただ、あまりに理不尽な仕打ちに「やり返さない勇気」を持たねばならなかっただけです。これがどれだけつらかったか。おおかた、映画で描ける範囲は制限されているでしょうから、現実はもっと想像を絶するものであったでしょうし、単民族の島国で生まれ育った私達には想像すらできないものでしょうね。

(他チームの)監督ともあろう人物が、バッターボックスに立っている人に対して、あんなに罵倒を繰り返すなんて、審判やオーナーはなぜ黙っているのだろうか、と、今鑑賞している私はそう思うのですが、それが許容される時代だったのですね。ちょっと信じられない気はします。

しかも、昨今の出来事などを見ていると、これだけのことに打ち勝ったジャッキーのその後は、果たして本当に待遇が改善されたのだろうか、とも思うわけです。数字上は大リーグでも黒人選手が増えたでしょうが、さて・・・。野球の世界だけではなくて、あらゆることでね。

ともかく、映画は事実に沿ってますし、もちろんハッピーエンドに終わります。才能と実力を持ったものは、チャンスが平等に与えられるべきなのです。理想論ですが。せめて映画の世界でだけは、理想を見て安心しましょう(笑)。

コメント
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