田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

運命のボタン(the box)

2013年04月13日 18時12分47秒 | 日記

 

 ボタンを押せば大金が手に入るが、代わりに見知らぬ誰かが死ぬという究極の選択を迫られた夫婦の運命を描くスリラー。『アイ・アム・レジェンド』の原作者リチャード・マシスンの短編小説を基に、『ドニー・ダーコ』のリチャード・ケリー監督が不条理な世界を作り上げた。主演はキャメロン・ディアス、『スーパーマン リターンズ』のジェームズ・マースデンとフランク・ランジェラが共演。100万ドルの大金か他人の死か、人間のモラルに迫る究極の選択の行方から目が離せない。(シネマトゥディより)

 

 録り置きの映画を一つ消化しました。当時、100万ドルといえばおよそ1億円。「死か、1億円か」みたいなキャッチコピーが踊っていたのを記憶しています。その時は、「1億円なんていっても、一生生活できる額でもなし、それで人が一人死ぬなんておかしいわ」な~んて思っていましたが、よくよく考えると、自分がそう思って押さなくても、欲にかられた誰かが押したボタンの犠牲となって、自分が死ぬことがあるってことですよね。そう考えると、自分だけ正義ヅラしてるのがアホらしくなりますよね、確かに。そんなところの葛藤か、とも思ったわけです。(しかし、それは因果応報であることが後にわかってくる)

原作を読んでいないので、比較はできないのですが、映画の方は話が展開してゆくにつれ、つまらなくなってゆきました。原作は非常に短い作品と聞いてます。やはり無理やり長編映画に仕上げたところにほころびが出たのでしょうか。

せっかくのアイディア、なんでこんな超常現象みたいなネタと関連付けたのでしょうか。火星だ、NASAだとよくわからない宙ぶらりんなところに根本を持って行き、結果、なんでもアリな展開になってしまいました。

結局、人間の身勝手な欲望を糾弾したいのであれば、もっとすぐれた表現方法があったはずです。

こんな、よくわからない上に奥が深くない映画、もったいないですねぇ・・・俳優陣はがんばっているし、キャメロンだって足をひきずって地味な女を演じてたのに。容貌魁偉なフランク・ランジェラ、なんだかその雰囲気に「ロリータ」を連想しました。ジェリミー・アイアンズ版ね。フランク、ちょっと不気味でしたからね(笑)。

原作がどんななのか、気になります。

コメント
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