高樹のぶ子の自伝的小説をアニメ化した映画。昭和30年代の山口・防府を舞台に、二人の少女の健やかな成長をまっすぐに描く。片渕須直監督は「子供と世の中の接点に”死”を置く原作の構成にひかれた」と話す。
この映画、あんまり評判がよかったので録画してありました。高樹のぶ子さんはわりと好きで、映画は「透光の樹」しか見てないですけど、わりとよかった印象です。確か秋吉久美子さんと永島敏行さんだったと記憶しています。
さて、この作品です。アニメで子供が主人公の割には話の展開がシビアなところがあり、時々「えっ」と思いました。もともと子供向けではないということなんでしょうね。
自伝らしいですけど、ほんとに子供だけで「仇取り(?)」なんかに乗りこんだのかなぁ、大人の店に。もしそうなら、すごいですね!びっくりします。
個人的には、改めて、この手の作品はやっぱり苦手だなぁ、という意識を持ちました。
子供同士で遊び、成長したという原体験がないんです。基本的に幸せではない子供時代だったために、「スタンド・バイ・ミー」系統のお話には共感することができない、懐かしむことができない。それはわかっていたはずなのに、やっぱりあまりの評判に負けて、もっと違うことを期待してしまった・・・。
こういう作品が理解できない自分が悲しくて落ち込みます。なんだかとっても情けない。
ともかく、作品自体はいいはずです。普通に子供時代を過ごされた方にはお勧めします。