田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

痛いほど君が好きなのに(the hottest state)

2012年04月29日 12時43分57秒 | 日記
 
 
 「好きだけじゃ、どうしてダメなんだ?」
 あの頃、僕たちは何もわかっていなかった。離れていく恋に、ただとまどい、もがいていた。それは初めて知った恋の痛み。
誰もの記憶をくすぐる、甘くほろ苦い感覚。恋は痛い・・・初めて知ったあの頃、その甘くもほろ苦い感覚を呼び起こす。


 古い映画ですみません。主演の一人、カタリーナ・サンディノ・モレノの前作(「そして、ひと粒のひかり」)があまりに強烈だったので、彼女の作品を見たいと思い、録画してありました。

今回は、ごく普通のニューヨークに住む若い女性。その豊満な体で、独特の色気は放っていますが、前作に比べるとフツウ~な感じがしました(当たり前だけど)。

主演の男性はマーク・ウェバー。名前に聞き覚えはあるのですが、「ブロークン・フラワーズ」も見たはずなのに、どうも顔が浮かびません。「チェルシー・ホテル」にも出てたらしいです。記憶にないですねぇ・・・。ごめんなさいね、マーク。

さて、物語は若い二人の恋物語。順当に恋に落ちたはずなのに、だんだん気持ちにズレが出て来て、食い違う。ますます追う男。ますます拒否する女。このあたりの「あ~でもない、こ~でもない」という過程が延々と描かれてゆきます。

日本との価値観の差なのでしょうか。あまりな屁理屈を言う女に対して、必死に食い下がる男に「もう、ええやん」と思ってしまいました。そんなに理不尽なこと言われてまで固執しなくても、自分も若いんだしいくらでもあるわよ、ってね。

要は男も女も幼いだけだと思う(若い恋愛を描いているんだからあたりまえなんだけど)。
結局はだだをこねてる女も、「自立したい」などと二言目には言うけれど、だからどうしたい、どうするべき、という具体的なことはなにひとつわからないまま、男に当たっていただけだと思うし、男もただがむしゃらに追っていただけ。

こういう話に共感できないほど、自分も歳を取ったんだなぁ・・・って感じです。もっとも、若い頃でもどうなのかわからないけれど。

実際、こんなにしつこく追われたことはないし、自分も諦めが早い方で、わりと若い頃から冷めてたし。

しかし、「500日のサマー」と同じで、こんなにされてもまだその女性を追う男の人の感覚って、理解できないなぁ。こんな面倒くさい女(母親とも微妙にくっついている)、私だったらまっぴらゴメンだけどな。男に生まれてみないとわからないか・・・。
コメント
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