大口式インプラント法を導入しました。
http://www.medical-apex.com/service/product/pro-oam/
昭和大学の尾関雅彦先生のインプラントの講習を聴いたことがきっかけでした。骨の少ない難しい症例に低侵襲でリスクの少ないインプラント埋入法を紹介していました。
直感で自分の臨床に合うと思い、大口式インプラント法のセミナーを受けました。セミナーは豚の骨を使った実習でした。
これは骨を削らないインプラント埋入法です。
最初に細い穴を開けたら、専用の器具で徐々にゆっくりとその穴の直径を大きくしていきます。インプラントのフィクスチャーの直径は基本的には3.3mmか4.1mmです。
削ることなく穴を大きくしていくメリットは骨が削り取られないことです。また、骨の密度を高める効果もあります。
特に顎の骨が薄い場合にその効力を発揮します。
当院の基本方針である歯ぐきを切開しない方法(ノンフラップ手術)に応用しました。
専用の器具でインプラントを入れるための穴を徐々に大きくしていきます。
ドリルを全く使わずに処置を終えることができました。
歯ぐきを切開せずに、骨も削らずに手術を終えました。
究極の低侵襲のオペと言うことができます。
使用した器具、オーギュメーターです。
一番最初に細いドリルで穴をあけた後は、全くドリルを使わずこの器具で穴を大きくしていきます。
患者さんも「いつ、手術が始まるのかと思ったら終わっていた。」と話していました。
ただ、この方法は通常のインプラント手術よりは時間がかかります。
今回の手術は10分で終わるところを、30分かかりました。
また、手で骨を拡大していくので、術者の手首が疲れます。
デメリットはそれくらいで、あとは体に優しく骨を無駄にしない、そして骨のないところにもインプラントが埋入できる素晴らしい手術法であると言えます。
細い穴から始めるので、様々な症例に応用が利くと期待されます。
何よりも手術の体に与えるダメージが少ないのが患者さんに喜ばれることでしょう。
小幡歯科医院