「歯ぎしり、食いしばり」は人間が生活を営む上で必要な行為です。
どんな時に「歯ぎしり、食いしばり」をするかというと、
重いものを持つのに力を入れる時
スポーツで瞬発力を使う時
楽器(ピアノ、バイオリンなど)を弾いている時
何かに熱中している時
何かに集中している時
忙しい時
イライラしている時
ストレスが溜まった時
などです。
前半は「力を入れること」に関する事柄、後半は「精神的なこと」に関する
事柄です。
特に「歯ぎしり、食いしばり」をすることによって、ストレス解消になっている
そうです。
全身的な観点からみると「歯ぎしり、食いしばり」はいいことのように思えます。
ただ、歯やその周りの歯ぐき、顎、頭部の筋肉、肩の筋肉にダメージをあたえる
ものでもあります。
つまり、「歯ぎしり、食いしばり」によって
歯がぐらぐらする
歯がしみる
歯がすり減る
歯が欠ける
歯が割れる
咬むと痛くなる
歯ぐきが腫れる
顎関節症になる
頭痛
肩こり
などの症状が起こります。(全部の症状が出ることはなく、このうちの一つか二つ
の症状が現れます。)
口の周りの病気を診る歯医者としては「歯ぎしり、食いしばり」は厄介な行為です。
ただ「歯ぎしり、食いしばり」は本能的な行為であり完全になくすことはできないの
で、口の周りに悪影響が出ないようにすることが目標となります。