デジタルレントゲンを導入して2か月が経ちました。
デジタルならではの便利さに驚いているところです。
まず、X線の照射量が少なくなります。
今までの10分の1以下の放射線量で撮影できます。
そして、後からレントゲンの濃度を変えることができます。
濃度が薄い状態です。左から2番目の歯に虫歯があるのですが、わかりにくいです。
濃度が薄いと虫歯の確認が困難となります。
少し濃くしました。レントゲン上の虫歯が少し見えてきました。
さらに濃くすると虫歯がはっきりします。通常のレントゲンの濃度です。
通常の濃度の濃い方です。アナログレントゲンではこの濃度を目指します。
濃すぎる濃度です。ただ、虫歯と神経の距離はこのレベルがわかりやすいです。
この濃度で虫歯が最も強調されるからです。
アナログレントゲンの時代はレントゲンの現像濃度に常に気を使っていました。
気温によっても、現像液の新鮮さによっても、レントゲンの機械の設定によっても現像の濃さは変わります。
季節ごとはもちろん、毎日のように設定を調整して同じレベルのレントゲン画像が出るように努力していました。
それがずっと少ない放射線量で、どのような濃さのレントゲン画像が得られるようになりました。
歯を診断するのと骨を診断するのに必要な濃度は違います。
一度しか現像できないアナログ時代はその両者の中間の濃さを目指していました。
それが、後から自由に濃さを変えられるようになったのです。
技術の進歩には驚かされてばかりです。
小幡歯科医院