半透明記録

もやもや日記

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【ミズオト】に関するお詫び

2010年01月31日 | 同人誌をつくろう!


みなさん、こんにちは……。1月も終わりですね………。



というわけで、早速ですが、もう謝ってしまいます。スミマセン! 同人誌YUKIDOKE-vol.3【ミズオト】のウェブ版については、1月中の公開を目指していたのですが、まだ編集が終わっておりません。申し訳ありませんが、もうしばらくお待ちくださいませ。ああー、スミマセン(/o\;)


なぜこんなに遅れているかを申し上げますと、以下の通りです。

*最近新しくした私のMacでは、これまでと作業の勝手が違い、混乱中。
*一部データの文字化けの問題がいまだ解決せず…
(前にK氏に教えてもらった方法では結局ダメでした(ToT))
*つまずくたびにやる気喪失(でも今ちょうど別の解決策をひらめき中!)。
*以上3点が無限ループ中……(そのあいまにも散々逃避とか;)

うーむ。スミマセン。せっかく早くから投稿していただいているのに、私の不手際っぷりは今回も炸裂しちゃってますね; サンプルをお送りすることすら、ままならず、申し訳ないです、ほんと;


そういうだらしない状況なわけですが、近日中に公開できることを願って、今日も頑張ろうと思っています(←思っているだけではあまり進みませんが;)。気長にお待ちいただけるとありがたいのですが、お叱りの声はどうぞいつでもお送りくださいませ。私のだらけ切った心への良い刺激になりますので…。とは言え、自力でもなんとかせねばなりませんよね、やっぱり。


よし! 追い込まないと、私はダメだ!
2月22日までには絶対に仕上げます!
この日を公開日に決めました!


というわけで、さらに一月近くお待たせしてしまうのは心苦しいのですが、みなさま、どうぞよろしくお願いします~!




自由

2010年01月30日 | 手作り日記




-ポール・エリュアール「自由」-

読んだページ全部の上
まだ白いページ全部の上に
石 血 紙 または灰に
君の名を書く

一つの言葉の力によって
僕の人生は再び始まる
僕の生まれたのは 君と知り合うため
君を名ざすためだった

自由 と。


…真っ赤な薔薇の花弁の上の
水滴から目が離れなくなってしまった。





フランス詩と薔薇シリーズ第2弾。
ポール・エリュアールの「自由」。有名な詩みたいですね。大島弓子の短篇漫画にも、とても感動的に使われていました。

詩の全文は結構長いので、一部だけ取りましたが、通して読むと、胸に迫るとても美しい詩です。私は詩的感性が乏しいのでよく分かりませんが、それでも、この美しい詩が好きなのでした。
さらに、例によって私は作者と作品の詳しいことは知りませんが、どうやらこの人はブルトンと一緒になって活動していたこともあるそうなので、今度ちょっと他の作品にも触れてみたいなと思ったりしています。
あと、最初の奥さんをダリに取られたのはこの人だったらしい…。そう言えば、そんな話を聞いたがありましたが、そうか、この人だったのか。


それにしても、私は今こんなことをしている場合では全然ないのですが、気晴らしにこの【フランス詩と薔薇シリーズ】を連作中。いかん、逃避はいかん…。しかし、だが、しかし……!
今日も焦りばかりが募ります。



僕の生まれたのは 君と知り合うため
君を名ざすためだった

自由 と。







チェコ料理を食べてきた!

2010年01月29日 | 旅の記録

表参道にあるチェコ料理店-【cafe ano】
素敵なお店でした……!



木曜日の夜に、私の東京時代の職場で大変にお世話になったお二方、M所長とY女史と、チェコ料理のお店で食事をご一緒してきました。場所は表参道。東京で唯一本格チェコ料理をいただけるという【cafe ano】というお店です。結論から言わせてもらうと、非常に美味しくて、楽しかったです。ああ、愉しい!
私はこのお二方といると、どういうわけかとてもくつろげます。普段は外で酒が飲めない私ですが、この夜は少し飲みましたけど、まったくフラフラしませんでした。やっぱりあれですかね、爆笑したりするのがいいんですかね。あとお料理がすごく食べやすくて美味しかったのも良かったかもしれません。もしくは、チェコのお酒が飲みやすいのか、はたまた私の内側に秘められた熱いチェコ愛がアルコールを飛ばしてしまうのか。ただただ美味しかったです。
ともかく、異常に楽しい夜でした。お二人ともいつもどうもありがとうございます♪

さて、そもそもどうしてチェコ料理だったかというと、このあいだM所長にお会いした時に、私が以前Y女史と東欧旅行をしまして…というお話をしたのがきっかけで、その後色々あって、では今度皆でチェコ料理でも、という話になったのです。あれこれ省略し過ぎですけど、まあそんな感じ。私が前に東京に居たころは、こうして3人でときどき食事をさせていただいたものです。懐かしいなぁ。


【cafe ano】では、こういうお料理をいただきました。


*ピルズナーウルケル(ビール)
*チェコのワイン(白)

*オーガニック野菜のグリルサラダ ブルーチーズのデップ添え
(Grilovana zelenina se zalivkou z plesniveho syra)

*本日のブランボラーク(この日はソーセージ・ブランボラーク)
(Bramborak dle dnesni nabidky)


*グラーシュ 牛肉を使ったチェコの伝統的なシチュー
 クネドリーキ添え
(Hovezi gulas s houskovym knedlikem)

*ヴェプショビーヴラべツ キャラウェィシードを使った
 チェコ風ローストポーク クネドリーキ添え
(Veprovy vrabec se zelim a knedlikem)

*チェコ風チーズケーキ温かいグリオットソースがけ
*本日のデザート チェコ風マーブルケーキ




*私はいくつかのお皿を撮影してましたが、御馳走を前にして忘れ去ること多数。あと、せっかく撮った写真もうまく撮れてないし…私の写真じゃ伝わらないかもしれませんが、美味しいんですよ、ほんと!
美味しいお料理のもっときれいな画像は、お店のリンク先でご覧になれますので、どうぞそちらで;
 →→ 【cafe ano】


ビールとワインは、とても飲みやすくて美味しかったです。先ほども書きましたが、酒の弱い私でも不思議と変に酔ったりしませんでした。ビールには特に弱いんですけどねー。不思議。珍しくビールを美味しいと思いました。チェコはビールが有名なんですよね。向うでも飲んでみればよかった!

東欧旅行で思い出すものと言えば、やはりグラーシュというシチューです。チェコでもオーストリアでも食べました。小麦のずっしりとした蒸しパンのような、クネドリーキというのが必ず添えられています。これは一見軽やかな見た目にも関わらず、結構、いやかなり腹持ちがします。プラハの食堂で、巨大なクネドリーキを制覇したと思った矢先に、デザートとして再びブルーベリーソースのかかった巨大なクネドリーキが出てきた時の衝撃は、いまだに忘れられません(/o\;) 懐かしいなぁ、また行きたいなぁ。

ブランボラークというチェコ風おこのみやきらしい料理を初めて食べましたが、とても美味しかったです。ジャガイモが使われているそうですが、添えられたソーセージも美味!

グリルした野菜のチーズデップ添えも美味しかったし、ザワークラウト(おそらく)が添えられたローストポークも大変に美味しかったです。こってりしているのにさっぱりとした味わいでした。満足です! とても満足です!!

デザートはチェコ風何々というものをふたつ頼みました。どちらもやっぱり美味しかったです。ああ、御馳走さまでした♪♪


というわけで、チェコ料理はやっぱり美味しいです。本国へもう一度行って食べてみたいのはもちろんなのですが、東京でも食べられるなんて、ついてますね(^^)
こちらのお店では、チェコの色々なおもちゃやグッズも置いてあり、またチェコアニメの上映会などのイベントも多数あるようです。表参道の通りをちょっと入ったところにある、とても落ち着いた雰囲気の素敵なお店でした。
また行きたいです!




覚え書き

2010年01月28日 | 読書ー雑記


忘れそうですが、忘れないためにも、ちょっとメモ、メモ。


*天国の門(アンジェイェフスキ)
*ロマン(ソローキン)
*緑色の耳(ブルガリアSF)
*フリッツ・ライバーの猫のなんたら
*夢宮殿(カダレはアルバニアの人だった)
*書物愛(海外篇)紀田順一郎
*平野啓一郎とか
*ツルゲーネフとか

*リュドミラ・ウリツカヤと
 リュドミラ・ペトルシェフスカヤは別人
(私が読んだのは後者。東欧怪談集)
*カリンティ・フリジェシュ(父。そうは言っても飛ぶのは)
 カリンティ・フェレンツ(子。エペペ)


*博物誌(ルナール)チラ読み→面白そう
*動物園(芥川)チラ読み→博物誌…?
*エピクロスの園、侏儒の言葉、悪魔の辞典

*群像社からクプリーン出てた
*白水社から『黒い時計の旅』出てた


ああ、どうにかして記憶を正しく保っておかなくては!
どうにかして正しい知識を身につけねば!





最後の一壜

2010年01月27日 | もやもや日記



4、5ヶ月くらい前に実家からもらったインスタントコーヒーの詰め合わせ(たしか6本入り)が、最後の1本を残すのみとなりました。【ゴールドブレンド】や【香味焙煎】といった高級ラインの詰め合わせでしたが、スーパーでは見かけないような限定品っぽいものが多く入っていて楽しかったです。【ゴールドブレンド】の《モカ》とかって、見たことがなかった。最後まで残しておいたのは【香味焙煎】の《清らかマンデリンブレンド》(^^)キヨラカ…

まあ、1本ずつ順番に飲んでいって、それぞれを飲み比べたりはしなかったので、味の違いは分かりませんでしたけど、面白かった。
詰め合わせを貰うまで、インスタントコーヒーからはしばらく離れていたのですが、やっぱり便利でいいですね。それも終わりかー。


さて、次はまたまた実家から大量に貰ってきたコーヒー(こちらはインスタントではない)も消費しないとなりません。フィルターを買ってこないと! あと、ヤカン!
ドリップ式でいれようと思うのですが、今うちにはヤカンがない…。ここ数ヶ月は小鍋でお湯を沸かしていたのです。うーむ。思い切って月兎印のポットとか買っちゃおうかなぁ。コーヒー専用に。前々から欲しい欲しいとは思っていたのですけれど。うーむ。

最後の一壜が終わるまでの間に考えたいと思います。





署名のこと

2010年01月26日 | 手作り日記

こうして並べてみると、色調が思ったより暗くて
びっくり……




私がイラストにいつも入れる署名のことを、もしかしたらいつか誰かに訊かれるかもしれないと思っていたら、ついに尋ねられたので、前の記事でコメントをお返ししたものの、言い足りないところがあるような気もして、もう少し書いてみます。


私は最近ではおもにPCを使用して絵を描いているのですが、そうやって出来上がったものには【Le Mont Analogue】というロゴを入れることにしています。ネットで公開する上での署名のようなものとして使わせてもらっているわけです。(手描きの場合にはなぜか本名を入れる傾向にありますが、使い分けるその理由は分かりません)

さて、【Le Mont Analogue】というのは、ルネ・ドーマルの小説『類推の山』の原題でして、何故私がこの美しいタイトルを私のイラストなんかの署名として使わせてもらっているかというと、こういうわけなのです。

私は絵を描くのは好きですが、それほど真剣に取り組んでいるかというとそうでもなくて、でもいくらかは真剣で深刻だったりもするのです。そして、絵を描いたりする作業というのは私の暗い魂から生じる行為としては、かなり明るく爽やかなものでもあります。作品はたいていあまり意味もなければ価値もないようなものばかりなのですが、それでも、私自身にとっては楽しくて愉快な、前向きなものなのです。

馬鹿げたことでも真剣にやる。もしかしたらあるかもしれないものを、あるはずのものを真剣に探す。

こういうことのひとつが、私には絵を描くことにあたるのではないかと、自分ではなんとなく思っています。ドーマルの『類推の山』は、いつもいつも無駄なものを生み出しているのではないかという私の弱気を、強く励ましてくれるのでした。かつて初めてあの小説を読んだ時、《類推の山》というイメージは、私の魂にくっきりと刻印されました。あの衝撃は忘れられません。そうか、そうなのか! と激しく興奮したものです。登場人物のソゴル氏の言葉は、いつも私の胸の中にしまわれていて、いざという時には、いつでも取り出せるようになっています。ソゴル氏はとても前向きな人なんですよ。実に感動的です。

そういうわけで、私は「ひょっとしたらこんなことにはなんにも価値がないんじゃないだろうか」と悩みつつもそれを乗り越えたくて、この署名を使わせてもらっているのです。また私は、絵を描いたらその中でもう少し自由になれるのではないかとも思っていて、そういう気持ちを忘れないためにも、この【Le Mont Analogue】はぴったりなんですよね。
まあ、私はそんなに熱心な絵描きではありませんけれども、それでもそれなりにもっと上達したいし、それなりにもっと世界をひろげたいという願いがあるのです。あー、もっと上手かったらなぁ。でも、いい。私はじりじりとわずかに上手くなってきたはず。いつかもっと自由に望むように描ける日が来るはず。


あまりまとまりませんでしたが、だいたいこういうことです。
絵に対してロゴが偉大過ぎることについては、どうか許してください……。






変わらず愛を

2010年01月25日 | 手作り日記




-ピエール・ルヴェルディ「変わらず愛を」-

世界の果て
歩一歩と駆け抜けた世界の果てで
夕暮れの車輪のもとにあるきみの愛

……って、聞いてる!?
あっ、食べてはダメッ!!




本当はネコが舌を出している絵を描きたかったのですが、なにかうまくいかず……。こんな横顔になってしまいました(/o\)
にしても、ポスターちっくなものを描いたのは久しぶりのことで、結構楽しめましたね。たまにはちょっと真剣に絵を描くのもよいものです。


《世界の果て》そして《薔薇》――。私の好きなものです。『少女革命ウテナ』な世界ですね。くふふふ……。いえ、この絵とはなんの関わりもないんですけどね。ついでに、引用したピエール・ルヴェルディの詩ともなんの関係もないんですけどね(ルヴェルディがいかなる人かさえ、私は知りませぬ;でもこの詩は結構お気に入り)。
ともかく、私は薔薇が好き、という話なんですよ。はは。ははは。



わたしの精神は解き放たれ
今日きみの鎖にいっそう強く縛られようと向かうのだ







葵さんと みなとみらい!

2010年01月22日 | 旅の記録

街並を撮り損ねたので
お土産のチーズを…





大学時代のクラスメイトである葵さんにお会いしてきました。場所は、みなとみらい。私は横浜へ越してきて数ヶ月経ちますが、まだみなとみらいには行ったことがないのです。山下公園のあたりはこのあいだ行ったのですけれど。それで、葵さんに少し案内していただくことにしたというわけです。

まるで土地勘のない私でしたが、葵さんから色々と教えていただいて分かったことには、なんだ、横浜ってやっぱり楽しいところだったのですね~。みなとみらいまでは思っていたよりも近かったし! ようやく横浜の楽しさが分かってきたよ! どうもありがとう~☆



 *11:20 久しぶりの再会
というわけで、葵さんとはランチをご一緒すべく、日本大通り駅で待ち合わせ。なんだかんだで大学を卒業して以来、葵さんと実際にお会いするのは、えーと、もう何年ぶりのことかしら…。私は少しばかり緊張していましたが、駅の改札口でお会いしてみると、全然変わってない……!(^^) 葵さんはまた以前のように髪を長くしていらして、大学に入学したばかりの頃を思い出して、私は非常に和みました。相変わらずかわいいなぁ♪

 *11:30 Alte Liebeでお食事
落ち合ってすぐに、レストランへ向います。【Alte Liebe(アルテリーベ)】というウィーンな雰囲気の素敵なレストランを、葵さんは教えてくださったのですが、ほんとにすごく素敵なお店でした。天井は白くて高く、それを丸くて太い柱が支えているのですが、柱にも金色の植物の柄が装飾されていて、うっとり。
お店に一番乗りで入った私たちは1日限定15食というランチを頼みましたが、平日の昼間だったためか、私たちが食事しているあいだはほぼ貸し切り状態。なんだか贅沢過ぎる気もします。お食事もとても美味しかったです。おしゃべりしながら、美味しくいただきました。
そのうちに、ハンサムな外国人のピアニストの方の生演奏まで始まってしまい、さらに贅沢過ぎることになりました(まだほとんど貸し切り状態)。普段素敵な場所に馴染みのない私はただでさえ緊張していたのですが、ハンサムなピアニストの男性にリクエストを求められて、パニック状態に陥ってしまいました。ピアノ曲! えと、ピアノ曲? あの、あの…だめだ思いつかない!と慌てていたら、葵さんがすらっとリクエストしてくださいました。助かった(^^;) さすが葵さん。ムーンリバーもショパンも素敵ですね…私も今度はちゃんとできるようになるよ;
素敵なお店でした。また行きたい!

 *13:30 大さん橋 国際客船ターミナル
大さん橋には、大きな船が横付けされていました。船旅もいいよねーと言いながら、船を眺めて、大さん橋をぐるりと歩きましたが、この日はとてもよいお天気だったので、港は実に気持ちがいい。海はいいなぁ。

 *14:00 赤レンガ倉庫
私は赤レンガ倉庫も初めてです。内部にはお店がたくさん入っています。【KALDI】という食材店はコーヒーの専門店のようでしたが、輸入食材も豊富に扱っていて、チーズの好きな私はお土産に、葵さんおすすめのチーズを買ってみることにしました。他にもたくさん美味しそうなものがあったので、ここへは今度もっと真剣に食材を買いに来ようと思います。

 *15:00 クイーンズスクエア
みなとみらいクイーンズスクエア内のティーサロン【LE SALON DE NINA'S(ル・サロン・ド・ニナス)】でお茶をしました。ここもまた葵さんに教えていただきました。落ち着いて思い出してみると、私は大阪にいたときに、一度難波にあるこのお店に入ったことがありましたが、どうやら紅茶の専門店のようです。というわけで、コーヒー党の私もせっかくなのでベリー系のフレーバーティーを頼みました。たまには紅茶もいいものですね。美味しかったです。
そして、ここで私と葵さんとは随分と話し込んでしまいました。気づいたら、外が暗いし……。
葵さん、長々とどうもありがとう! 楽しかったです!!


それにしても、葵さんは昔から、ものすごく面白い人であると私は認識していたのですが、久しぶりにお会いしてみても、やっぱりものすごく面白い人でした。日常の話が面白過ぎます。笑っちゃ悪いかなというお話でも、面白いのでつい笑ってしまいます。葵さんのそういう明るいところが私は好きですね。
それにとても柔らかいお人柄で、すごく和むんです。私はこの日はずっと和みまくりでした。ほんと、かわいいんだよなぁ!

また、私の友達にはわりとそういうタイプの人が多いのですが、葵さんもやはりアカデミックなところにいる人で、お話を聞いているとなんだかいちいち感心してしまいます。うーん、やっぱり勉強している人っていいですよね。深いところの知識を求めていける人を私はとても尊敬しますよ。立派だなぁ。素晴らしいなぁ、と思いながら葵さんのお話を聞いていましたが、スミマセン、私は実はところどころ朧げな認識のままで生返事をしておりました; ゴメン、もう少し勉強しないといけませんね; 基礎知識がなさすぎる。教養ってなかなか身に付かないのですよ…。はぁ。でも落ち込んでいても何にもならないので、まあどうにか私もがんばろう。
葵さんのやりたいと考えてらっしゃることについては、私は本当に面白いと思いました。是非とも頑張ってほしいものです! 私もがんばります!

食事、喫茶、移動の合間には、葵さんの好きな映画や漫画、ドラマのことなどもあれこれとうかがいました。こういう情報は貴重ですよね~。探してみます! 特に『ハゲタカ』は私も見てみたかったから、絶対見るよ!
私もいくつかおすすめしておきましたが、私たちはあまり守備範囲がかぶっていないので、きっと新鮮だと思います(^^) 新しい分野を開拓できるのは楽しいですよね。どうもありがとう♪



私が昔の友達と会うといつも思うことで、葵さんもそうおっしゃっていましたが、大学時代の友達には、久しぶりに会ったとしてもあまり久しぶりな感じがしませんね。すぐに馴染みます。ああ、やっぱり友達ってありがたいなぁ! 大学時代が懐かしいなぁ! あのクラスの人たちは本当にみんな良い感じの人たちばかりで、私はすごく好きだったんだよなー。しみじみ。そのうちの何人かと、いまでもお付き合いできているというこの幸せ。本当に友達は大事にしたいですね。

みなさん、いつもどうもありがとうございます!
いやー、ありがたい、ありがたい!





『エレンディラ』

2010年01月21日 | 読書日記ーラテンアメリカ

G.ガルシア=マルケス 鼓直・木村榮一訳
(ちくま文庫)


《内容》
コロンビアのノーベル賞作家ガルシア=マルケスの異色の短篇集。“大人のための残酷な童話”として書かれたといわれる六つの短篇と中篇「無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語」を収める。

《収録作品》
*大きな翼のある、ひどく年取った男
*失われた時の海
*この世でいちばん美しい水死人
*愛の彼方の変わることなき死
*幽霊船の最後の航海
*奇跡の行商人、善人のブラカマン
*無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語

《この一文》
“「まだ子供だね」と彼は言った。
「そんなことはありません。この四月で十九歳になるんです」と彼女は答えた。
 上院議員は興味を持った。 
「何日だね?」
「十一日です」と答えた。
 上院議員は気が楽になった。
「すると、私と同じ牡牛座だな」そう言うと、ほほえみながらこうつけ加えた。「孤独の星だ」 ”
  ――「愛の彼方の変わることなき死」より




私にとっては、好きとか嫌いとか、そういう次元にはない1冊です。なんだか久しぶりに読み返したくなったので、読んでみました。この本のことを記事にするのは2度目です。

これまでにも何度か読み返してはいたのですが、今日になってはじめて、私はこの人のお話を読んで笑ったことがないということに気がつきました。翼に大きな翼のある、よぼよぼの男は雨の中を惨めに行き倒れており、またある晩には、海の向うから薔薇の香りが漂ってきて老婆は夫に自分を墓に生き埋めにして欲しいと頼み、またある貧しい村には見たこともないような美しい水死人が流れ着き、その美しさに打たれた村人は見知らぬ水死人のために盛大な葬式をとりおこなう。こんなにも奇妙な物語ばかりなのに、奇妙な光景が次々と繰り出されるのに、そこにはユーモアの気配がない。美しい水死人はエステーバンという名前だったんじゃないか、と決めつける村人たち。なにそれ。なに言ってるの? でも全然笑えません。恐ろしく大真面目なのです。

18歳だった私が(次の4月末で19歳になる冬のことだった)その時なにに驚いたのか、今でははっきりと思い出すことはできませんが、たぶん今日と同じように驚いたのでしょう。とにかくびっくりする。あまりに面白くてびっくりします。なんだこれ。いったいどうなっているんだろう。

ここから始まって、あれから私もさまざまなものを読みました。けれども、また最初に戻ってきたら、あれから私はあまり変わっていないことを知らされます。今でも読みこなせない。分からないことばかり。少しの分析すらできない。そんな気持ちさえ起こらない。ただ面白くて。

別に私は、他にたくさんある私の好きな本を読んだときのようには悲しくもならないし、うっとりするわけでもない、そもそもここに収められた物語の持つ意味すら掴めません。ただ面白い。ただ凄い。


世の中は私が思っている以上のものであるらしいと、今日もやっぱり思いました。






ロシア料理を食べてきた

2010年01月20日 | 旅の記録

ロシア料理を食べてきた!
…って、私が絵に描くとこんなんですが、
実際はもっとよさげでしたのです;





お友達のペーチャさんに、ロシア料理のお店に連れて行ってもらいました。私はピロシキやなんかはパン屋さんで売られていたりするのを食べたことがありましたが、ちゃんとロシア料理を食べるのはこれが初めてでした。ペーチャさん、どうもありがとうございました(^^)

その前に。
昨日はお昼に上野で待ち合わせて、その後秋葉原を経由して、新宿のロシア料理店へ行ったのですが、上野、秋葉原部分は省略。私は例によって上野公園内で道を誤り、公園内を歩くはずがどういうわけか公園の外周をてくてくと歩くことになったり、そのままの勢いで上野から秋葉原までも歩いて移動したりしました。いや、まあ、結構歩きましたが、意外とそれほどの距離ではないですよね! ね! と言って、ペーチャさんを連れまわす; おまけに私は東京時代には頻繁にあのへんを歩き回っていたのに今さら道に迷うとか、ありえないですよね。昔馴染みの道すら間違う私…まるで私の人生そのものを象徴するかのようではないですか……。というか、ほんとにスミマセンでした; でも、ペーチャさんも歩くのはお好きとのことでした。うんうん、てくてく歩くのは結構楽しいですよね。

その合間にも、ペーチャさんからはロシア旅行の話などをうかがいました。やっぱロシアって面白そうなところですね。それから私は久しぶりに秋葉原に行きましたが、駅周辺があんまり変わっていてびっくりしました。うーむ。月日はたしかに流れていたのだなぁ。
それにしても昨日は穏やかなお天気で、暖かくて良かったです。


さて、昨日もペーチャさんからはロシア文学に関するさまざまなことを教えていただいたのですが、まだロシア文学の門の入り口で止まっている私には非常に興味深いことばかりでした。特に、パステルナークの『ドクトル・ジバゴ』が面白いとのことで、ちょっと読んでみたくなりました。

そうだ。私はペーチャさんのお話をうかがいながら、「あー、そう言えばなんか聞いたことがあります」「あー、そう言えばなんかそれ持ってた気がします」などと適当なことを随分と申し上げたのですが、帰宅してから気になって調べ直してみると、私はかなりの思い違いをしておりました…! 本当に私はこのいい加減な記憶法を改善しないことには、明るい未来はないような気がする;

というわけで、私の数々の間違いを、反省を込めてここに記録しておきたいと思います。恥は人を成長させるはずです。

*パステルナークのジバゴの窓の外の雪が云々という一節を聞いて、私もその人の短篇を読んだことがあると思いましたが、私があの時思い出していたのはパウストフスキイという人の「雪」という短篇でした。別人でした。雪しか合ってないし…(/o\;)

*『ドクトル・ジバゴ』を所有していると思っていましたが、持ってませんでした…! 私が持っているノーベル文学賞全集に収められていたのは「心晴れるとき」とかいう詩集でした。ついでに、同じ本に収められているショーロホフも『静かなドン』じゃなかったです。あれ~、おかしいなぁ…(/o\;)

*ザミャーチンと関わりのあるというカヴェーリンを、どこかで読んだような…などと申し上げましたが、まだ読んでませんでした…! でも、『現代ソヴェト文学18人集』に「巣窟の崩壊」というのが入っていて、それを持っていました。いつか読みます!

しかし……私って、ほんとダメなやつ; やっぱり文学に真剣に取り組んでいる人と対面すると、自分の浅はかさを痛感させられますね。私は単なる気楽な読者で、そのことには満足しているのですけれども、やはり誤解はよくない。それに、人と作品の背景が見えてはじめて理解できる領域というのが、やっぱりあると思うし…。というか、私はいったい何を読んでいるんだろう、どうしてちゃんと認識できないんだろう。と、反省するにつけても、今後ともペーチャさんには色々と教えていただこうという決意を新たにするのでした(←なんという他力本願;)。


さあ、ロシア料理です。
新宿の駅ビルの上には、細い細い月が懸かっていました。
南口のミロード内、【マトリョーシカ】というお店を教えていただきました。手頃でお得なセットがいくつもあって、私は迷いましたが、ペーチャさんのおすすめをうかがって、ロシア料理の基本的なところを楽しめるEセット(Fだったかもしれない)を頼みました。飲み物も好きなものを選べるので、そこは迷わずロシア紅茶。

注文すると、すぐにわりとスイスイと料理を運んできてもらえます。私は、「こ、これがボルシチか!」と思いつつ、おいしくいただきました。ペーチャさんによると、ボルシチにはカブが入っているのがポイントなんだそうです。へー。カブ。
カブと言えば、ロシアにはカブが出てくる民話が結構あるような気がするのですが、ロシア的にはカブは特別な野菜なのでしょうか? 「大きなカブ」とか。あとは、熊の子イワシコのお母さんは元はカブの女の子なんですよね。もうシュール過ぎてなんのことやらさっぱりなロシア民話は楽しい。ということも今度ペーチャさんに聞いてみようと思います(このときは食べるのに夢中でそれどころじゃなかった)。

それから、つぼ焼き、という料理が面白かったです。深くて小さな器の口の部分に、パン生地の蓋が乗っかっています。そのパンの蓋をスプーンで割ると、中にはキノコとチーズのソースが入っています。ソースは他の味も選べるようです。旨かった! 見た目もなんだか可愛い。

ロシア紅茶には、イチゴジャムと蜂蜜などが加えられているとのこと。なるほど、たしかに紅茶の色が暗い。蜂蜜を入れると紅茶の色が暗くなるのです。マメ知識。って常識ですか?
甘くておいしい。

うーむ、ロシア料理! 今度は別の料理にも挑戦してみたいと思います!


お食事の合間にも会話は続きました。
私は、なぜ私が村上春樹を苦手とするのかについて熱く語ってしまいました。あまり熱く語るべき内容でもありませんが。反省しています。食わず嫌いは良くないです。
ペーチャさんからは新海誠のアニメーションについて、たくさん聞きました。これは前回聞きそびれた話題だったので、楽しかったです。私も『秒速5センチメートル』などは非常に感激したのですが、お話をうかがうと、なるほどそういう見方もあるのかと勉強になりました。というか、私は普段から何事につけてもストーリー部分を軽視する傾向が強いというか、ひとつの場面だけに気を取られすぎるというか、この作品についても面白かったけれどやはりストーリーの深いところをあまり気にしていなかったのですが、当然ながらそこも大事ですよね。いえ、色々な見方や感じ方があってしかるべきだとは思うのですが、私はいったい何を見ていたのだろうか、どうしてちゃんと認識できな(以下略)。
意見交換をすると、自分に足りないものが見えてきますよね。だから楽しい。私はもっと物語全体やその背後にあるものを見渡せるようになりたいと思います。

昨日は、アートアニメーションから文学、そして人生のさまざまなことについてたくさんお話ししたので、情報量が多過ぎてまとめきれません。とても刺激を受けました。ですが私は、もう少し話術を鍛える必要があるようです。あまりに話せなさ過ぎる。少しずつ論点がずれていくことを感じながらも、軌道修正ができません。ペーチャさんはすごく優しいのでにこにこと相づちを打ってくださいますが、私は心苦しかった。これはなんとかしたいところです。もっとうまく話したいなぁ! とりあえず、もうすこし落ち着こうと思います。うむ。

というわけで、今回も話し込んでいたらあっという間に時間が過ぎてしまいましたが、次回はもうちょっと勉強していきますので、またどうぞよろしくお願いします(^^)