半透明記録

もやもや日記

お知らせ

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真夜中のジャム

2008年01月30日 | もやもや日記


そろそろ夜10時という時間からジャムを煮たのがどうにか出来ました。
うう。こんなことをしてる場合ではないのですが、柚子を使ってしまわなくてはならなかったのでした。ついでに金柑も。リンゴも沢山あるので、ママレード風ミックスジャムとしましょう。ぐつぐつ。

一部細切れにしたリンゴは、やっぱり全部すりおろせばよかったなあ、と言いながらひたすらかきまぜました。柑橘の爽やかな香りが漂っているので、この作業自体はとても気持ちが良いです。しかし、もっと早い時間にやるべきではありましたね。眠いよう。

さて、いつもは自分で作ったジャムはあまりおいしくないのですが、今回はちょっと味見した限りでは、おいしい……ような気がする。むふふ。


ところで、柚子の皮を全部は使いきれなかったので、乾燥させてみようかと思うんですが、どうなんでしょう。あとで水で戻したりできますかね。分からないまま強引に乾燥行程へと突入しております。ざるの上に黄色い切片が並んでいます。活用できるといいのですが。


はー、がんばった。
まだ水曜日……。

あったー!

2008年01月28日 | もやもや日記


このところずっと探していた漫画をとうとう見つけました。やったー!! 烏合さん、買いましたよ! そして読みましたよ! 
感想を書きたいのですが、ちょっと今は時間に追われているので(いっちょ前に…)第2巻の「石」の話で泣いてしまったということだけお伝えしておきましょう。やっぱり2冊一緒に買って良かった。
詳しくは後ほど。うぅうぅ。なんて繊細な世界なんだろう。



最終締め切りについてのお知らせ

2008年01月27日 | 同人誌をつくろう!

同人のみなさま、ご機嫌いかがですか。
そろそろ作品の投稿締め切りを決めようかと思います。

仮締め切りを1月末日としておりましたが、中途半端なので、
2月3日(日)ということに変更しようと思います。
やっぱ日曜がいいかな~と思いまして。(←私の都合です;)
でも、まあちょっとくらい間に合わなくても良いですよ☆
とりあえず「だいたいこんな感じ」の状態で出していただいて、
後で修正してくださっても全然構いませんし!
その場合には、一言おっしゃってくださいませ~。


あ、滑り込みで新規参加をご希望という方ももちろん
大歓迎でございます。
よろしくどうぞ!


ちなみに、現時点で投稿いただいた方々はこちら

*ねこきむちさん
*くろにゃんこさん
*雨子三十世さん
*かめさん

です。
どうもありがとうございました!

締め切り後から、いよいよ本をどんな感じで作っていくかを
決めていきたいと思います。
ということで、引き続きよろしくお願いします!


『ひなぎく』

2008年01月26日 | 映像
1966 チェコ
監督:ヴェラ・ヒティロヴァー
原案:ヴェラ・ヒティロヴァー/パヴェル・コラーチェク
音楽:イジー・シュスト/イジー・シュルトゥル
出演:イヴァナ・カルバノヴァー/イトカ・チェルホヴァー


《内容》
1966年、チェコ。
女の子映画の決定版!!


《この一言》

“匂う? 通り過ぎる人生の匂い。 ”






「女の子映画の決定版!!」とあります。たしかに。それで私は見ようと思ったのは事実です。ところが、冒頭からいきなり、延々と回転する歯車の映像に交互に差し込まれる恐らく戦時中の爆撃映像。燃え上がる戦艦、戦闘機、崩れ落ちる建物。これはどうやらただお洒落なだけの映画ではなさそうな雰囲気です。のっけから……興奮!

そして実際にみてみると、評判どおりポップでキッチュな(←どうでもいいですが、ちなみにこれは私の嫌いな言葉ベスト5)要素があるのも確かですが、やっぱりそれだけではない。ところどころに痛烈な皮肉を、そして結末にははっきりとしたメッセージを提示していました。この結末はこのあいだ観た『Z』(監督:コスタ・ガブラス)の結末と同じくらいに衝撃的かつ格好いい。
ああ、ただ美しいものなんてないのじゃないだろうか。そこには思想がなければなるまい。どういう意見でも、伝えようとする姿勢が見えたなら、その時にこそ私はそれを美しいと思える。のです。

1966年のチェコと言えば、「プラハの春」がたしかその周辺だったでしょうか。当時のチェコは社会主義国でしたね。この映画の女の子2人組は、とにかくはちゃめちゃをやらかしますが、彼女たちが何を問い、叫ぼうとしているのかは容易に推測されます。冒頭で回っていた歯車のように「規則正しく生きる」人々には、彼女たちが見えない。まるでいないみたいに、声も届かないのでした。

うーむ。この監督がこの後で活動停止に追い込まれたというのも頷けます。瑞々しくて明るい映像とは裏腹に、そのテーマは熱いですね、かなり。いいですね、好きです。あー、やっぱチェコの人はただ者じゃないな。もっと知りたい。


さて、そういう社会派な面もありますが、たとえそこに関心がいかなくとも多くの人を惹き付けるのはやはり映像と言葉の美しさのためでしょう。女の子たちも可愛いし。

そう、女の子の可愛さがちょっと普通じゃありません。同じ部屋に住む二人の女の子(姉妹?)は、とにかくはちゃめちゃに愉快に生きようとします。クローゼットの中には同じ形のワンピースが色違いでずらり。毎度毎度、彼女たちのワンピースの形はそのままで、色だけが変わっていくのが異常に楽しい。
そして、金髪ボブカットの女の子はいつも頭に花冠をかぶり、黒髪ツインテールの女の子はいつもシフォンのショールを巻いています。ぐわー、可愛いぜ!

そして、映像。これは凄い。1966年で、もうこんなことになっていたのですか? 何だか現在の歌手のビデオクリップなんかで見るような映像は、みんなここから出発したのではないかと思えるほどの洗練具合。こいつは驚いた!
これは一応カラー映画なのですが、ときどきモノトーンに変わったりします。モノでも色は色々(オレンジ、セピア、などなど)。で、突然またカラーに切り替わる。それが緑の芝生だったりする。が、芝生と思ったらそれはベッドに敷かれた緑色のマットだったりする。
まったく目が離せませんでした。

そんな感じで見どころ満載の映画でしたが、私がとくに面白かったのはこの場面。

「何かでかいことをやろう」と言って、部屋の天井から吊るした青い紙に火をつけ、燃やします。ついでにソーセージもぶら下がってます。(ああ…おいしそうに焼けたようだ)
そこへ男からの電話、愛の言葉がほとばしる中、彼女たちはハサミ(←ものすごく切れそうな)でソーセージを、バナナを、ゆで卵をザクザクとちょん切り、それをフォークでザックリと突き刺して、もしゃもしゃと食べるのです。
で、この言葉。

 “男は「愛してる」って言う以外に、どうして「卵」って言えないの?”



ノックアウトです。参った。また観ます。

1回では、とても足りない。



青いスカート

2008年01月25日 | もやもや日記


青いスカートなんかを縫ったら、フランス女みたいで可愛いんじゃないだろうか。なんて考えています。ただ、あんまり青いのは、私には似合わないのですね。残念だわ。
仮に思いきって縫ったとして、しかも案外似合ったとして、しかしたぶんフランス女からは物理的距離以上に遠いだろうなあ。まあ、それはしょうがないか。
そもそもフランス女というけれど、私のイメージの中のフランス女というのはたとえばアンナ・カリーナであるが、彼女はフランス人ではないのであった。たしかデンマーク。
そのくらいいい加減なイメージなので、仮に私に青いスカートが似合ったとして、それがフランス女からほど遠かろうとも、別に構わないような気もしてきた。似合うならいいじゃないか。……良かった!(まだ似合っていないけど。そしてまだ縫ってもいないけど)



ああ! つまらないことを考えて、貴重な金曜の夜を浪費してしまった!
(なんだか久しぶりにフランス小説を読みたくなる)


ある一日の記録080124

2008年01月24日 | もやもや日記

朝。どうしても眠くて、どうしても起きられない。
しかし仕事に行かなくては。
無理矢理布団から身を引きはがして、ようやく起床。
ぐずぐずしている暇はない。すぐに仕度をしなくては。
朝食もそこそこに、家を飛び出す。
1分後、職場に到着。近くて良かった……。

今日はそう言えば、久しぶりに晴れた。
今週は月曜からずっと、謎の倦怠感に悩まされて、
たいそう辛かった。どこか悪いのかと思っていたが、
きっと低気圧のせいに違いない。
なぜなら、今日のこの快晴のもとでは、とても調子が良いからだ。

そういうわけで、軽快にひたすらタイピングを続ける。
この作業はやりながら考え事が出来るから好きだ、
と思いつつ、いつの間にか何を考えていたのかを忘れてしまう。

昼休み。
天気が良いけれど、今日は風が強い。寒い。
でも、空が青いと気持ちがいい。
こんなので、よく北陸に20年も暮らしたなと思う。
それとも、北陸に20年も暮らしたせいで、私は
冬の青空をとりわけ好むのだろうか。
リンゴを切ったりして、昼食も適当に済ませる。

午後。さらにひたすらタイピングを続ける。
この作業はやりながら考え事が出来るけど、やっぱり疲れるな、
と思いつつ、徐々に集中力を失っていく。
2と3の区別が怪しくなってきた。

中休み(というのが15時に10分間ある)。
借りてきた本を読んでいるのだが、面白くなってきたところで
休みが終わる。
悔しすぎる。
一息に読まなければだめだ。

夕方。残業を頼まれる。
普段は極力残業を避けている私だが、今月も経済が不安なので
働かなければならない。
しまいに右手の動きがぎこちなくなる。
0と. の区別も怪しくなってきた。
このような非効率状態で働く意味はあるのか、と問う。
が、すぐに埋没した。

夜。
やっと終わった。
速攻で帰宅し、夕飯の準備をしなくてはならない。
鍋に適当なものを次々と投入した。
よく言えば、ちゃんこ鍋的なものが出来上がった。
正確に言えば、なにものでもない何かが出来上がった。
適当に食べる。

さらに夜。
多分これから作業をするだろう。
毎日1時間くらいしか時間を取れないので進まない。
ああ、きっとそれですぐに寝る時間だ。
いや、まだもうちょっと起きてられるさ。
…………………。

そして明くる朝。
きっとまた、どうしても眠くて起きられない。
しかし仕事に行かなくては………。



*****************************

と、一日を振り返ってみました。
なんだか間違いがたくさんあるようではないですかね。
特に食事関係。
最近また痩せてきて不思議だなーと思っていたのですが、
別に不思議じゃないようですね。

うーむ。
どんな風に過ごしても、一日はやはり一日なのであった。





『カストロ 人生と革命を語る』

2008年01月21日 | 学習
原題: Moi,Fidel Castro
制作: Temps Noir(フランス) 2004年
NHKオンライン―世界のドキュメンタリー



以前放送されたドキュメンタリーがようやく昨年末に再放送されたので、前に見逃してしまった2回分を見ました。「第2回:ゲバラの素顔」と「最終回:対米関係とキューバの将来」です。
私は「第1回」を見たときから、フィデル・カストロという人物に抗い難い魅力を感じていたのですが(参照:『カストロ 人生と革命を語る』(2007年4月))、今回最後まで見てみて、なぜ私がこの人に引き寄せられるのか、その理由が分かったような気がします。この人は決して揺らがないものの上に立っているのです。公平で平等な社会という理想を実現すること。それだけがすべて。なんという美しい人だろう。


番組を見なかったという方のために、現代に生きるカリスマが語る姿を見たいという方のために、なによりも私自身のために、インタビューの一部をそっくり引用してみました。太字は私がとくに重要だと思った言葉です。その部分については、私は完全にこの人と同じ意見でした。




******************************

革命政府は、アメリカの国民を批難したことはない。彼等に対して憎しみを抱いていないからだ。メディアによって嘘を信じ込まされている国民を批難して何になる。他国の国民を批難し始めたら、国際的な連帯を唱えることなどできなくなってしまう。世界大戦の責任をドイツの国民に負わせるようなものだ。そんな考えは改めるべきだ。言いたいのは、我々の国民は意見を通すために力に訴えるようなことは決してない、ということだ。

******************************

ホセ・マルティは「自由になるために学べ」と言った。
教養がなければ、自由にはなれない。

世界の飢餓人口は9億人にものぼる。飢えを生み出す社会システムのせいだ。エゴイズムが蔓延し、消費だけが加速する。何のためにまやかしの世界に生きるのか? 生存すら保証されない世界で、なぜ何もせずにいられるのか? 世界は危機に瀕しているが、人間がまだ生き延びていけることを示さなければならない。

私は楽観的だ。世界の国々を見渡す限り、生き延びていける希望があると感じている。人間は間違いを犯しながらも、これまでの長い歴史を生き抜いてきたのだから。経験から私はこう確信している。「価値観」とは、人間の魂、知性、心に植え付けられるものだと。だからこそ、学び続けなければならないのだ。我々は希望の持てる時代に生きている。それをあらゆるところで目にしているはずだ。よく聞いてもらいたい。確信を持ってこう言っておこう。やがて、発展したわが国を見るために大勢の人が訪れる。人々が、発展したキューバを見にやって来ると。

私は批判を受け入れる。我々が理想主義のもとに犯してしまった過ち、それに対する批判は受け入れるつもりだ。我々は急ぎ過ぎたのかもしれない。習慣というものの根強さを、甘く見ていたのかもしれない。だが、我が国ほど大国の圧力に苦しめられた国はないのも事実だ。強大で裕福な敵国から情報操作をされ、経済封鎖をされた。東側諸国が解体し、我々は孤立した。だが、国民の全員とは言わないまでも大多数が支えてくれている限り、この国が揺らぐことはない。この先、何があるかは分からない。だが我々が試行錯誤を繰り返す時、悪循環にはまった時、どうするか。右にならえをしてはいけない。自分の国を信頼することだ。意見の異なる者を力ずくで排除しようとする思想に屈しない精神、それさえ保ち続ければいいのだ。他国より優れた国、優れた国民など存在しない。そこにあるのは、民族や文化の優劣ではなく、単なる違いにすぎない。

ラテンアメリカの国々は、同じ言語を話し、似通った文化や宗教、気質を持っている。ヨーロッパでは、フィンランド人、ハンガリー人、ドイツ人、イタリア人の異なる言語を話す人々がひとつになろうとしている。4、5世紀の間、戦いが繰り返されてきた大陸でだ。私は常に、厳しい目で物事を判断するようにしている。それでも、ヨーロッパの各国が統合に同意したという事実は、賞賛に値する。成功すれば、世界に恩恵をもたらすだろう。だが、もちろん複雑な問題が山積みだ。今後どうやって統合を進めていくのか注目している。

何が普遍的に正しいことかを理解できずに、どう生きていけるのか。それでは世界は救われない。我々のしたことが良い先例として広まることを望んでいる。著作権も特許もいらない。そのかわり、我々は誇りを手にすることだろう。世の中に役立つことができればね。

******************************
  ―――「第5回:対米関係とキューバの将来」より



フィデルの言葉は、前から分かっていたあることを、あらためて私に実感させました。
私は理想主義者だ。
それなのに、彼らのようには生きられないだろう弱い私が悲しくて情けない。今はまだ私がやるべきことを具体的に思い描くことができないから、せめて一生懸命に願うくらいはしよう。いつか、新しい世代のために、私だって何かやらなければならないのだ。
こういう考えは、私のなかでもっともまともな思想だと思う。理想主義を掲げて困ることなど、とりあえず私には何ひとつ思い付かない。これがきっと終わりまで私を支えるはずだ。これまでに何度も、私を生かしてくれたように。



さむい! そして 痛い!

2008年01月18日 | もやもや日記
気休め1コマ劇場



寒いなあ~、ブルブル。
と、縮こまっていたせいか、首を傷めました。
スカートの裾をひたすらマツリ縫いしたり、
カタクチイワシのワタをひたすら取り除いたりすると、
私は首の付け根が痛くて頭を持ち上げられなくなるのです。

が、今回はそんなことはしていません。
うーむ。これは、寒さと…仕事のし過ぎ………?
なあんて。たいして働いていませんが。
しかし、寒いとそれだけで疲れますね。


冬の寒さはこれからですが、日に日に日が長くなっているのが嬉しい。



こんなのを描いてます

2008年01月15日 | もやもや日記


こんどの同人誌のための漫画です。
そのうちの1コマ。
こんなんでいいのだろうか…と思いつつも、もはや悩んでいる時間もないので、とにかく作業をしています。あとちょっとですよ。漫画なのに、どうにも漫画らしくならないので困ってます。でも、このままやっちゃいます。ハハ!

さらに、「YUKIDOKE」という同人誌のタイトルにも関わらず、漫画の舞台は夏! 季節感なし!(ということに、おとといになってはじめて気が付いた)いちおう主催者であるというのに、いいかげんでスミマセン(/o\)


まあとにかく、新しいことをやろうというのは清々しいものですね。
私は今まさに同人誌制作という新しいことにつまずきまくっているのですが、私の父もこのあいだからブログを始めました。画像管理からしてつまずきまくってますが、どうにかひとりで更新できたそうです。
最初はなかなか思うようにいかなくても、そのうちに軌道に乗ってきたりするから、いろいろなことをとにかく続けてみることが肝心でしょう。
そう自らにも言い聞かせて、分からないことだらけの同人誌制作をがんばろうっと。新しいことというのは、あれもこれも分からなくても、楽しい取り組みであることには違いないのです。


読書中

2008年01月13日 | 読書ー雑記
お正月にはこういう本を読んでいました。


エンゲルスの『空想より科学へ』が相当に面白かったです。
(読書感想、というか学んだことをまとめ中ですが超難航;)
エンゲルスは『賃労働と資本』(マルクス)を読もうとしたら、肝心の本論に対してのエンゲルスの前書きに割かれたページの割合が多めで、しかも熱い。傍点多過ぎ。それでちょっと面白いなーこの人、と思っていたのですが、今回のこの本もやっぱり面白かった。
しかし、そういう読み方をしていたためか、理論はあまり頭に入らず。部分的に猛烈に納得させられるところはあるのですが、要の部分がちょっと…。正月早々、己の理解力不足を反省させられましたが、ともかくこれは『資本論』を読まないと分からないのかも。うーむ、いつ読めるやら。

ピエール・ガスカールの『けものたち・死者の時』はまだ半分。読むうちに、やたらと肉の欲望が沸き起こります(この場合は、肉食の欲求)。お肉屋さんの話があるのですが、それ以外でも不思議と生々しい刺激を受けるようです。重くじっとりした物語が多いのですが、描写がなんとも鮮烈。絵みたい。とは言え、必ずしもカラフルではない。どちらかと言うと、いや、はっきりと暗い。最初はちょっととまどいましたが、なんかこの人は好きになるかもしれません。

ミルハウザーの『バーナム美術館』は10年くらい保管した末(またか)、ようやく読みはじめましたが、やっぱりまだ読み時ではなかったのか、3分の1くらいで挫折しております。面白くなってきたところで、急に場面が急変するので、今の私はそこにつまずいてしまっています。惜しい。ただ、この溢れるほどのイマジネーションの連なりは凄いと思う。文字の量も凄い。そのあたりはスティーヴ・エリクソンの感触にやや近いかも。(しかし今のところ私はエリクソンの方が合う)


読書の合間には漫画もかなり読みました。
むしろ、漫画をかなり読みました。

*『マダムとミスター』遠藤淑子(すごーく面白かった。想像以上に)
*『あめのち晴れ』杉原涼子(じわ~っと笑えました。全2巻?なのは惜しい)
*『海獣の子供』五十嵐大介(『魔女』が見つからない…)
*『中国の壺』川原泉(これまた予想以上に面白い。やっぱこの人は凄いな)

などなど。ほかにもいくつか読みました。
漫画はすぐに読めるところがいい。

だけど漫画は、読むのは楽だけども、やっぱり描くとなると大変なんだよなあ。
しみじみ。