半透明記録

もやもや日記

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『MARINE AQUARIUM FISHES OF THE WORLD 海水魚飼育図鑑』

2009年08月31日 | 読書日記ー実用

円山清著 (マリン企画)



《内容》
海の生物を飼う。いわゆるマリンアクアリウムの世界は、自然界が造りだしたカラフルな色彩と生命力に満ちた空間である。
さまざまなマリンフィッシュの特徴を写真入りで解説、飼育に必要な情報も併記されたマリンアクアリウムを楽しむための一冊。




綺麗なお魚の写真が多数収録されたお得なマリンアクアリウム入門の本です。図書館の除籍本となっていたのを貰ってきました。わ~い!

本書では、カラフルな魚がその種類別にオールカラーの写真入りで解説されていて、とにかく見ているだけでも楽しめます。奇抜な模様の魚が多くて、目が離せません。図鑑というのは実に面白いものですよね。どこか南の海に、あるいはどこかのおうちの水槽の中に、こんな鮮やかな魚が今この時にも泳いでいるのかも、と想像すると愉快です。それに、魚類のかたがたというのは総じて間抜けなお顔立ちをしているので、和みます。

魚の名前を見るのも楽しいです。エンゼルフィッシュなどは、なにゆえ【エンゼル】なのか私にはまったく見当もつきません。エンゼルという顔じゃないよなー。いやまあ、顔は関係ないんだろうけど。

南国の魚には、黄色に水色、緑色に紫、渦巻き模様に水玉、ストライプもいればサイケ柄もいます。なんて派手なんだ、君たちは! 楽しいな~、楽しい!


というわけで、ひたすら眺めるのが楽しい一冊です。私はあと、鳥の図鑑や野草の図鑑、茸の図鑑などが欲しいです。図鑑のなかのカラー写真をぱらぱらとめくっていくと、この世界の色鮮やかで美しいことと言ったらまるで夢のようじゃないかと思えてくるのでした。世界は今この瞬間にも美しい。愚かな私がそれに気がつかなかったとしても。でもって、現代というのは実に素晴らしい時代です。なぜなら、この世界の美しさを知りたければ、すぐ手の届くところに数多くの図鑑その他の資料が置いてあって、私たちにいつでもそれを垣間見せてくれるから。

と、急激に上昇気流が発生してしまいました。
なんか、図鑑ってテンションが上がるなぁ!!




湿っぽい

2009年08月29日 | もやもや日記


昨日、今日と、また湿っぽくなってきました。せっかく涼しくなったと思ったのになー。でも、よく考えてみると、まだ8月なんですよね。しょうがないか。


ウーパールーパー丼という話題に興味津々です。私も夢のなかでならサンショウウオを食べたことがありますが、実際にウーパールーパーを丸揚げにしてご飯の上に乗っけるとかいう発想は実に大胆ですね。見た目のインパクトは強烈でした。


うーむ。湿っぽいと何もやる気にならないなぁ。





『ジーヴズの事件簿』

2009年08月27日 | 読書日記ー英米

P・G・ウッドハウス 岩永正勝・小山太一編訳
(「P・G・ウッドハウス全集1」文芸春秋)



《内容》
いかなるトラブルも瞬時に解決。適切な服を選ぶのも二日酔いの特効薬もお手の物。それが世界に名だたる天才執事ジーヴズである。気のいい粗忽な若主人バーティを襲う難題を奇策の数々で見事切り抜けてみせる活躍、よりぬきの全12篇に加え、名コンビ誕生の原型となった短編を収録。

《この一文》
“不注意にもドアが半開きのままで、二歩と進まないうちにジーヴズの言葉が僕の鼓膜を直撃した。
「すぐに分かるだろう。ミスター・ウースターは」ジーヴズは代わりの男に言っていた。「とても明るく優しい方だが、知性はゼロ。頭脳皆無。精神的には取るに足らない――全く取るに足らん」
 うむ、いったい何ということだ!
 本来ならば、すぐさま飛び込んで頭ごなしに叱り飛ばしてやるところだろう。が、ジーヴズを怒鳴りつけて思い知らせてやれる人間なんているのだろうか。僕としては、そんなことをする気持ちにもならなかった。帽子とステッキを角ばった声で命じて外に飛び出しただけだ。
  ――「ジーヴズとグロソップ一家」より ”





ジーヴズものには以前から興味があったのですが、なかなか手に取るまでには至らず、月日はただ過ぎてしまったのですが、先日とうとう読みました。

イギリスのユーモア小説として名高い、若主人バーティとその執事ジーヴズが登場するP・G・ウッドハウスによる一連の作品。今回私は短編集を読んでみたわけですが、なるほど面白い。これは毎晩ひとつずつ読みたくなるような感じのものですね。

とにかく、気さくでいい奴なんだけれど、ふらふらと遊び歩き落ち着きはなく、あまり利口とは言いがたい貴族階級の若主人バーティと、優れた知性と品格でもって彼を完璧にサポート、というよりも完全に主導権を握り主人を思うがままに誘導する執事のジーヴズ。多分、彼らの主従関係が時に逆転してみえるところが、このシリーズの面白さのひとつかと思われます。

この短編集に収められた作品では、物語は主にバーティによって語られますが、このバーティという人物はいかにもイギリス的に間抜けな人物として描かれているので楽しめます。自分でもちょっと知性が足りないかな…と自覚しているんですね。なので、どうしてもジーヴズに反抗できない。時々意地を張って反抗してみても、必ず完敗する…。しかしそんなバーティですが、優秀なジーヴズがいるおかげで何不自由なく快適に暮らしていけることは理解しているので、あっさり敗北を認めます。そのさっぱり感が好ましい。

そして問題の執事ジーヴズですが、初めて読んだとき、私はこの人があまり物語の前面には登場せず、事件の始まりと終わりの方でちょろっとしか出てこないことに驚きました。もうちょっと派手に活躍するんだと思っていたのです。正直、はじめの2作品くらいは、そのためにちょっと退屈かなと思いましたが、でもその控えめさこそがいいんだということは3作品目くらいに差し掛かるところで私にも分かってきました。何しろ彼は執事なのです。影で静かに動き回り、主人をサポートするのが役目なのです。たしかにこんな執事がいたら、快適に暮らせそうです。

あまり表に出てこないジーヴズですが、この作品集には1編だけ、ジーヴズの視点で語られる作品があって、これが新鮮で楽しく読めました。ジーヴズがどうしていちいちバーティの結婚話を妨害するのかがようやく分かった……! そうだったのか、なるほど。奥さまなんかがいたら、いいようにバーティを操ることができなくなりますものね。快適な独身者の共同生活が台無しです。にしても、ほんと思うがままにバーティを操っているなぁ。派手な格好が嫌いで、そのことで主人とやり合うジーヴズは、なんか可愛い。対立の原因となった目にするのも嫌な主人の派手な靴下やスパッツを、バーティが自らの過ちを認めて謝ってくるのを見越してさっさと処分してしまっているあたりがもうたまりません。


さて、私がここで一番面白いと思ったのは「トゥイング騒動記」というお話。
バーティの親友ビンゴがアホで面白い。このお話に関しては、本当に声を上げて笑ってしまいました。ビンゴという男は極端に惚れっぽくて、毎度そのことでトラブルを持ち込むやっかいな友人なのですが、どこか憎めない人物です。恋の障害に立ち塞がれる度に、バーティにすがり(←もちろんジーヴズの頭脳をあてにして)、うまく立ち回ろうとします。大概は努力の甲斐もなく振られてしまいますが、立ち直りのはやさだけは一級品です。
ビンゴが女の子のハートを射止めようとして企画したお芝居【やったぜ、トゥイング!】に爆笑です。いやー、ほんとバカだな、この人。



というわけで、結構楽しかったので、他の作品もぜひ読んでみたいところ。
勝田文さんがジーヴズを漫画化してらっしゃるので、そちらもいよいよ読んでみたい。勝田さんの作風はすごくジーヴズものに合うと思います! 楽しみ!

やっぱユーモアって大切だよなー。うんうん。





親不知抜歯 一部始終

2009年08月26日 | もやもや日記

もらって帰ってきた歯の標本
思ったよりも小さかった






とうとう今日、親不知を抜いてきました。私の心配をよそに、あっという間の出来事ではあったのですが、それなりに恐怖体験でした。
以下、その詳細レポート。気の弱い方はご注意ください。



********* 親不知抜歯の一部始終 ***********

まず、親不知を抜かねばならんということで、ゆうべからすでに生きた心地のしなかった私は、歯医者へ予約を入れてある夕刻までの時間も、落ち着かぬままで過ごしました。何事に対してもまるで集中出来ません。私は歯を失うことに対して、どこか異常なほどの恐れを抱いているのです。そして約束の時間が――!

「当日は激しい運動はなさらないように」とあらかじめ注意を受けていたのですが、こんなにも動悸が激しいと、過激な運動をしたのと変わらないんじゃないかしら、とかなり心配になります。
今日はK氏が夏休みで一緒だったので、私は出かける際に、「場へ連れられていく豚というのはこんな気持ちだろうか」とか「人は何故、自ら痛みを伴う道を選択してしまうのだろうか?(実はこの親不知は、抜いた方が良いが嫌なら抜かなくてもいいと言われていたので)」とか「もしかしたら、麻酔の事故とかで…これが最後かも。達者でな…」とか、別れの挨拶を済ませておきました。K氏はなにやら励ましてくれていたような気もしますが、私の耳には入らず。あわわ……さらばだ!

わずかに膝を震わせながら、歯科医院の扉を開けました。予約の時刻に行ったので、予定通りすぐに治療開始です。

私が今回最も恐れていたのは、麻酔。私は麻酔が苦手なのです。実は、10年以上前にも私は歯列矯正のために4本の抜歯を経験しています。顎の狭い私には、全ての歯を収めるだけのスペースが足りないのです。それで親不知も抜かねばならぬ憂き目にあっているというわけです。上下左右ともきちんと真っすぐに生えているから抜かなくてもいいとは言うものの、なんとなく圧迫感を感じるようになったものですから。ともかく、まあ、抜歯というものがどういうものかは、私はある程度理解しているつもりでした。まず、麻酔を打って、その後めりめりと歯を引っこ抜く。実にシンプルな処置です。

私はあの麻酔のための注射針が刺さるのが怖い。普通の注射は怖くないけど、麻酔の注射は異常に怖い。なんなんだろう、この差は。分からないですが、とにかく無闇に恐ろしいのです。

そういうわけで、震えながら患者用のシートに腰掛けて待っていると、自分でも血の気が引いているのが分かります。気絶しそう。むしろ気絶したい。いかん、こんな時は意識を宇宙の彼方、星々の間まで遊ばせるんだ。そうだ、今も人知れず輝き生まれ、あるいは死を迎えて燃え尽きようとしている星たちの壮大な世界のことを思えば、私の親不知がどうしたというのだ(いや、ほんと)。と、あれやこれやと想像力を働かせて、どうにか落ち着こうと努力を重ねました。わりと無駄でしたが。

そこへ院長先生がやってきて、すぐに麻酔を打つとおっしゃるではないですか。お、お、終わった。観念して口を開けます。ところが、先生はなにやら溶液のついたガーゼのようなもので患部周辺を撫でて、「じゃ、いきますよー」とおっしゃっているのですが、一向に針が刺さる気配もないのです。「???」と不審に思っていると、「では、うがいをしてください」と言われました。あれ、もう済んだのですか!?

ちなみに、治療中は私は顔にタオルを掛けられていたので、どういうことが行われているのか逐一観察することはできませんでした。知らないうちに、色々なことが終わった感じ。ちなみに、前回の抜歯の時は、別の歯科医院で、私は全ての行程をまじまじと見ていたし、そこの先生も見せてくれました。今思うと、それってすごくスペクタクルで面白かったけど、痛さと不快感は増すような気もしますね; それであんなに嫌な記憶として残っているのかも。

で、今日の麻酔はちょっと間を空けて2段階でかけられ、「ちくっとしますよー」と言われて、安全ピンの先でちょっと刺されたようなわずかな痛みがあっただけで、あとは何も感じません。しかし、いつ痛みが来るかでパニック状態の私は卒倒寸前。「具合は悪くないですか?」と先生から尋ねられるも、カクッと首が落ちるような大丈夫という合図を送るのがやっとです。しかし、どうやら麻酔はこれで終わったらしい。助かった。

そして肝心の抜歯です。ここからが本番です。間髪入れずに抜くらしいので、私はいよいよクライマックスに差し掛かったなと遠ざかる意識の片隅でちらりと考えました。抜歯では神経ごと抜いてしまうのだろうから、あの、めりめりと深く根を張った強情な草を大地から抜くような抵抗感が、上顎へ衝撃となって走るに違いない…痛くはないけれど、あれは実に気持ちの悪いものです。

先生に「少し圧されるような感じがするかもしれません」と言われた通り、少し圧されたような気はしましたが、「は、はやく! はやく抜いて下さい!」と思う間もなく、一瞬で抜かれてしまったようでした。おや、なんという拍子抜け。冗談ですよね? 麻酔と同様、抜歯も2段階で行われるのですか? まだありますよね?

そのころ私の魂は、ちょうど天の川銀河を出るか出ないかのあたりを彷徨っていたので、呼び戻すのにいささか時間が掛かってしまいました。

しかし、ようやくこの歯科医院と大通りを挟んで向こう側にある近所の公園あたりまで魂が戻ってきたので、先生が差し出すお皿を見てみると、そこには確かについさっきまで私の身体の一部をなしていた欠片が転がっていました。おお、なんということだ。本当に抜けているではないか。


その後、止血についての説明を受けたり、薬を服用すること、明日もう一度消毒のために来院するようにと言われて、まるで夢のなかを歩くみたいにふらふらしながら帰宅しました。た、たいしたことなかったな……!
そうして、私は無事にK氏との再会を果たしたのでありました。


***************************



というわけです。予想していた通り、先生からは抜いた親不知を持っていきますか? と訊かれたので、もらって帰りました。というか、あの場ではあまりものを考えられなかったので、なんとなく。
上の画像は、私の元 右上顎の親不知。あらためて見ると、思っていたよりも小さなものです。

あー、あと少なくとも1本は抜かなきゃなりません(でも多分残りの3本とも抜かれると思う)。たいしたことなかった、と思うのですが、やっぱり気が重いなあ。疲れたから、今日はもう寝ちゃおうっと。





キロきろ岐路?

2009年08月25日 | もやもや日記

小鳥の誕生会




前夜から今日の夕方にかけて、立て続けに衝撃的な事態が発生していて、私はややフリーズ状態です。相変わらずキャパシティーが不足してますね。ははは。

衝撃的な事態と言っても、別にたいしたことはありません。ただ、ほんの少しこれまでとは環境が変わるかもしれない、と予感させるようなことがいくつか起きてきたかなというくらいで。それは割とささいなことなのですが、のらくら者の私にはちょっとした一大事。事態が表面化する直前の昨日の朝方にも、そこはかとない予兆を感じ取ったのか、ここ数年悩みに悩みながらもできなかった《親不知を抜く》という決断をとうとう下し、歯医者に予約を入れちまいました。明日、抜かれる予定…うわ~、気が滅入る~~(/o\;) 麻酔を打たれるのが嫌なんだよなー。おまけに上の親不知と下の親不知、1セット合わせて2本は抜くことが決定しているので、これから1ヶ月の間に少なくとも2度は痛い目に遭わなくてはなりません……うへー。明日は上の歯から抜くのかしら。。。ゾゾゾ。

と、親不知抜歯の恐怖に意識を持っていこうと思いましたが、気はそぞろ…。あわわ、あわわ。


棚からぼたもち、なんて旨い話が私に巡ってくるとは思えませんが、ひょっとすると本当にぼたもちかもしれないから、とりあえず食いついてみようかな。うん、そうしよう。今はもう秋だし! 始まりの季節だし!(←毎年言ってるわりに、あまり始まったことはないけれど;) あ、でも、同人誌YUKIDOKEはそろそろまたやります~☆ 詳細をもうじき告知いたしますので、みなさま、どうぞよろしくお願いします~♪♪



画像は、お誕生日おめでとう! のカード。
友達のところの子が、今日で2歳になったんです。

いやはや、物事は絶えず進んでいるのですね。




やっと秋

2009年08月24日 | もやもや日記




ようやく、大阪にも秋が近づいたようです。

先週までは、とどめを刺すかのごとくに熱帯夜が続き、浅い眠りの合間にもとめどなく汗は流れ、私はもう生きているのがやっとという感じでへばっていたのですが、ゆうべから急に涼しくなりました。おお、これは秋の空気ではないですか。

風が少し強いです。そして、空がすこんと抜けたみたいな静けさ。うーむ、秋ですね、秋!


私の大好きな秋がやってきたらしいことに浮かれて、張り切ってワンピースの裾上げなどをやってしまいました。しかし、夏のあいだ中のらくらしていたせいか、どうも勘が鈍って、丈が予定よりも少し短くなってしまいました。短い丈のスカートなどはもはや似合わなくなっているというのに、なんということだ…; ま、でもこのくらいならまだ許容範囲かな(ということにしておく)。
余った裾は、ベルトにしよう。


ああ、秋だなあ。秋だなあ。




『ねこだらけ』

2009年08月23日 | 読書日記ー漫画

横山キムチ(講談社)



《内容》
謎の踊るねこ集団が贈る、超ねこマンガ!!




待ちに待った『ねこだらけ』の単行本が発売されたということで、さっそく買ってきました。それにしても、最近の私は本当に漫画ばかり買っているので、さすがに少し気が重くなってきました。漫画は大好きなのですが、場所を取るのが悩みの種なのです。うーむ、ちょっと整理するかなー。


さて、『ねこだらけ』です。
タイトルのとおり、ねこがたくさん、というかねこしか登場しません。そのねこというのも、二本足で直立して、転げたり踊ったりします。可愛いのかと訊かれれば、可愛い…かな。

漫画は4コマで進行します。ときどき連作ものもあります。台詞は一切なく、ひたすらねこの奇妙な動きを追うだけ! というシンプルなものです。さらに、4コマ漫画ですが、起承転結などはありません。ストーリーもないので、全体的に意味は分からない感じです。漫画の内容と微妙に一致しないようなタイトルについても、ひとしきり考えさせられます。何か面白いんですねー。

全編を一気に読んでしまえば、ほんの10分ほどで読み終えてしまう(読むというか見るというか)のですが、あまり一気に読んでしまうよりも、一度に4ページずつくらいがちょうどいいかもしれません。じわじわと楽しむのが良さそう。

私は、ビリーさんのブートキャンプが流行していた当時に雑誌掲載された、ねこのブートキャンプ風味の連作を読みたくて買ったのですが、雑誌で読んだのと、単行本で読むのとでは、なぜかかなり印象が違いましたね。雑誌で初めて見た時は、あんなに爆笑したのにな~。単行本だと1ページに1つしか載ってないせいかな。いや、面白かったですけどね。

今回特に面白かったのは、ねこの『バガボンド』風味連作「ねこボンド」。バカバカしくって笑えました。

なんかやっぱ可愛い。
じわじわ、ねこだらけ。



海外ドラマを楽しむ

2009年08月21日 | もやもや日記

こんな艦長のもとで働きたい
☆第一位☆
U.S.S.エクセルシオール艦長 ヒカル・スールー大佐







海外テレビドラマの『HEROES』の第3部を終わりまで観ました。相変わらず、最後は超高速でぶっ飛ばしていましたね。わはは、全然予想がつかない結末だったわ。つーか、やっつけ過ぎ!
その後、第4部はどうなるのかについてK氏としばらく議論してみましたが、こんなことを話し合っても無意味に終わるということはお互いよく理解しているのでした。うーむ、とにかく私が望むことと言えば、モヒンダ! 目を覚まして、帰ってきて!! ということでしょうか。彼ときたら、悪女から悪女へと引っ張られ過ぎです。おぼっちゃん育ちの学者はこれだから…。でもそんな純情なところが好きさ。

さて、『HEROES』と言えば、主要登場人物のひとりである時空を飛び越える日本人ヒロ・ナカムラの父親カイト・ナカムラを、SFドラマ『宇宙大作戦』でヒカル・スールー役をなさっていたジョージ・タケイ氏が演じているのは有名な話ですが、第4部への導入部ではあらたに米国大統領役で『新スタートレック』および『スタートレック:ディープ・スペース・ナイン』においてクリンゴン人の宇宙艦隊士官ウォーフを演じていたマイケル・ドーン氏が登場していました。
……トレッキーホイホイを狙っているのでしょうか!

『HEROES』というドラマはそのトンでも展開が面白くてついつい見続けてしまっているのですが、スタートレックシリーズの完成度にはやはり遠く及びません。
先日もDS9を観ながら、アメリカではテレビドラマでこんな真剣なSFドラマを作っていただなんて羨ましいなーとつくづく思いました。しかしそれに対して、「日本ではアニメがその役割を果たしているのでは?」とK氏が鋭い指摘をしていました。なるほど。そうですね。たしかに。SFアニメって結構多いですもんね。

ところで、いつもは吹き替えで観ているDS9を、英語の勉強に…なるのかならないのか微妙なところですが、試しに吹き替えなしで視聴してみました。

ドラマを見れば分かりますが、舞台は遠い未来、宇宙時代のお話ですから、そこにはさまざまな未来技術の用語が出てくるわけです。タキオンビームがどうしたとか、ワープコアがどうのこうの、亜空間通信が届いてますとか、プラズマインジェクターがうんたら、トラクタービームでシャトルを、などなど。わ~、これでいつでも宇宙艦隊に就職出来るね! とか言ってみたり……(←ネタですよ、念のため…;)

にしても、ウォーフ役の声優さんは、元のウォーフ役の人と声質がまったく一緒で驚きます。違和感ないなー。すごい! でも英語だと何を言っているのか全然分からないので、私はやっぱり吹き替えで楽しむことにします。

いやー、しかし海外ドラマって面白い!
私はSFドラマも好きですが、ミステリードラマも大好きです。そろそろポワロとホームズを見直す時期が来てるかな…(一年に一回は見直している、この執拗さ)。日本の放送局も、このくらい気合いの入ったドラマシリーズを作ればいいのになぁ。




暑いような寒いような

2009年08月19日 | もやもや日記



明け方にはどことなく秋の気配を感じるようになりました。しかし、昼間は相変わらず暑い……。

夏の疲れがたまってきたのか、少しばかり熱が出ました。昨日のトルストイがあんなにも捉えられなかったのはそのせいでしょうか。そんなことはないのかしら。

はー。しかし、夏もそろそろ終わりですよね。今年は早くに秋がくるという説もありますが、そうだったらいいなー。私は秋から色々なことを始める予定です。はやく涼しくなれ、涼しくなれ! もう暑いのは十分です。


余談ですが、ドラクエ8のアルカンタ王(だっけ?)と亡き王妃のエピソードで、不覚にも泣きそうになってしまいました。なにあの物悲しいお話は…!! しかし物語はまだまだ途中です。




「コルネイ・ワシーリエフ」

2009年08月18日 | 読書日記ーロシア/ソヴィエト

トルストイ 中村白葉訳
(『トルストイ全集10後期作品集下』河出書房新社)



《この一文》
“ 許すことも、許しを請うことも、もはやかなわなかった。コルネイの厳しい、美しい、年老いた顔によっては、彼が許しているのか、まだ怒っているのか、それを知ることも不可能であった。”



































この人の言葉が、その力ある大きな手で、私の襟首をぐいっと掴み上げ、まったくの静けさの中へ放り込みました。私の言葉では足りません。ただ、こんな静寂は知らなかった。溢れてくる。

溢れてくる。