半透明記録

もやもや日記

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近日公開

2006年07月31日 | 手作り日記
「たんていものがたり 甘味処は甘くない」(完結編)が近日公開予定です。

はあ、あとちょっとだ…。がんばれ。しかし、7月中に公開するつもりだったのに、間に合いませんでした。無念です……(/o\)
明日か明後日にはなんとか公開に漕ぎつけたいところです。つーか、(その1)を作ってから半年近く経ってます。のろいなあ。いや、でも今度こそ終わりますよ。やったー!(←まだ作業が終わってないくせに…) 芋井君などは、散々描きまくったおかげでようやく上手く描けるようになったのに残念ですが、もうすぐ終わります。振り返ってみると(←だから、まだはやい…終わってない…)、このシリーズは今までの作品のなかで一番の超大作になりそうです。内容のくだらなさ加減もピカいち。はは…。


よっしゃー、ラストスパートだッ!!

窓枠

2006年07月30日 | もやもや日記
今日は、朝からとても嬉しいことがありました。あー、嬉しい。なんて幸運なんだろう。

ブログをやっていて最もよかったと思うのは、新しい友人知人が増えたということです。そして、そのことが私を大きく成長させてくれることにもなりました。人間と人間のかかわりというのは、やはり人間にとっては素晴らしい刺激になるのだと思います。


さて、写真は今日の空。晴れています。ベランダのない北側にある私の自室から撮りました。窓枠が写ってしまっています。
このところ、蝉が激しく鳴きはじめていたのですが、今日はどういうわけかしんとしています。雨が降るのかも。全然聞こえてきません。なので、暑いけれど、静かで気持ちが良いです。私はとにかく静かなのが好き。夏が苦手なのは、音が多いせいもあるんですねー。

それにしても、雲っていつ見ても美しい。水があんなふうに存在しているということも不思議だし。雲が生じることの理屈をいくら説明されても、不思議なものは不思議です。でも、雲や水のメカニズムを私が真に理解したならば、あの美しさの秘密も明かされるのでしょうか。ああ、また「美しさ」の問題になってしまう。どうしようもないな。
ちなみに私が一番好きなのは、夕方の雲。夕陽に照らされて黄金色に輝いて見える部分と、影になっている部分がたまりません。あの立体感!

こんなに美しいものが、そのへんにぷかぷか浮かんでいるだなんて、なんと素敵なことでしょう。

暮れ

2006年07月29日 | もやもや日記
日が沈んでから、ベランダに置いてある植木に水をやることにしています。この時間がたぶん私の一日のうちで最も有意義な時間と言えましょう。

如雨露で鉢に水を注いだ後、霧吹きで丹念に葉っぱを濡らします。暑い一日を終えたあとは植物も全体的に水をかけて冷やしてやると喜ぶ、と言っていたのをこのあいだテレビで聞きました。実際やってみると、本当にそうだなあと感じます。

ちょっと前まで私はどうも体調がすぐれなかったのですが、水やりをきちんとするようになってからは調子があがってきました。10分間くらい無心で水をやっていると、気持ちも落ち着き、涼しくもなります。なにより、植物に元気が出てきたのが嬉しい(しかし、私が不調のあいだにオレガノも病気になってしまいました。なんとかもちなおしてくれると良いのですが、まだ予断をゆるしません)。

毎日の水やりを通して、私はたぶん自分のことを忘れているほうが断然具合がいいに違いない、と確信しはじめています。思い出してみると、読書に没頭している時や、制作に必死になっている時などは、意外なほどに調子が良いのでした。

熱中することが肝心。
もっと夢中になるのだ。


明け?

2006年07月28日 | もやもや日記
今日も暑いです。
関西はとうとう梅雨明けしたのでしょうか。今日はとても晴れています。今年は雨が非常に多かったのですが、いよいよ夏らしくなりそう。7月も終わりだ…やべー。

夕方の空。昨日は一瞬土砂降りになったけど、今日は夕立はなさそうです。

アザミのバッグ

2006年07月26日 | 手作り日記
夏仕様に、青いアザミの刺繍入りバッグを作ってみました。
いつものとおり、行き当たりばったりで作ったので、形や構図などはもうひとつ…(/o\) 花の位置が落ち着かなくて気持ち悪い…。
それでも、自分ではそれなりに上手にできたと満足しています。

持ち手は木製。バッグの底部分にはマチをつけてあります。アザミの葉と茎の部分は、黒いチュールレースを切り抜いてアップリケしました。刺繍を入れたのは花の部分だけ。簡単。適当。
裏地をつけるのが、なにげに一番時間がかかりました。そして、裏地はただの茶色の無地の布なのに、この布が表地よりも数十倍も高価な布なのでした。なんだかなあ。


さて、いろいろと問題点はあるようですが、私はアザミが好きだからそれでもういいんです。トゲトゲのあるアザミは、「悪いものを遠ざける」「苦難に耐える」とかいう意味を持つらしいです(たしか)。おお、それはまさに私に不足しがちなもの。これを戒めとして、少しは苦難に立ち向かえるような精神力を養いたいところです。

緑色の腕輪

2006年07月23日 | もやもや日記
というわけで、画像は先日購入した緑色の石マラカイトが連なった腕輪を着けている私の腕が相棒の PowerBook G4 の蓋を開けようとしているところです。え? G4 は今回の記事とは関係はないです。酷使しているのにも関わらず、壊れもせずに丈夫に働いてくれている G4 への慰労をと思って、ちょっと写してみました。言っていることが自分にもよく分かりませんが。とりあえず、白/黒/緑の3色の組合わせは私のなかでは最強です。なので、G4 のグレーのボディには緑色が映えるわい、ということで…。ほんとに何言ってんだ? 今日はまったくもって暑いぜ。


さて、我ながらこの緑色はとても似合っていると思うのですが、やはりブレスレットであるというところが難点です。私は腕にものをつけるのが苦手…。ここ数日はがんばって着けていたのですが、もう限界。気になって作業ができない。
私は腕時計にさえ耐えられず、いつも手に持って歩いては、歴代の腕時計(全て入学とか就職のお祝いにもらった素敵な時計ばかり)をほとんどなくしてしまいました。そういうわけで、せっかくの素敵な腕輪も、私にかかると台無しです。ここはやはり、もう1つ買ってきて、繋げて首輪に作り直そうかしら……。この腕輪にしても、素っ気ない私の腕に着けられるよりも、さらに素っ気ない私の首まわりを飾るほうが存在意義とかやり甲斐を感じてくれるのではないでしょうか。よし、今度買ってこようっと。首輪は大好きなんです。

『彼女を見ればわかること』

2006年07月22日 | 映像
監督: ロドリゴ・ガルシア

出演: キャメロン・ディアス, グレン・クローズ, ホリー・ハンター, エイミー・ブレナマン, キャリスタ・フロックハート



「ガルシア=マルケスの息子」ということをどれだけ言われたことだろうかというロドリゴ・ガルシアの監督/脚本作品です。私はもちろん大好きなあの人の「息子」という宣伝文句につられたのは事実ですが、それを抜きにしてもこれは最高によくできた映画だと思いました。能力があるというのはまったく素晴らしいことです。私はせめてそういう人から生み出される優れたものに触れるように努めねば。


最初のグレン・クローズ(他の出演者もご覧のとおりの超豪華キャスト!)の物語が始まった途端に目が離せなくなります。だって、映像がなんだか凄かった。画面の上三分の一くらいが暗い。とにかく暗い。そして透明なガラスの灰皿。モスグリーンのベッドカバーに揺れる白いカーテン。その上に横たわる真っ赤なドレスの女。黄色いつがいのカナリヤ。銀行の女支店長の薄紫のワンピース。割れた鉢植えの濃い黄色の花。色素の薄い瞳と髪をした盲目の女性の暗色のドレス。
抑制のきいた音楽もぴったり。そして、もちろん物語の組み立てが素晴らしい。五人の女の物語が次々に展開していくのですが、その物語と平行して死んだ女の物語も進んでいたりして(実際は死んだ女の物語は、終わりから始まって時間を行ったり来たりしてクライマックスへと繋がっていて、そのあたりはつい「やっぱ息子だからかしら」と思ってしまった。ついでに、登場人物の台詞のなかには『百年の孤独』も出てくる。その使い方もうまい)。話と話のつながりもいい。

あらすじはまったく知らずに観た私は、主にキャメロン・ディアスの物語なのかと誤解していました。実際は彼女は五つの物語のなかの登場人物のひとりであったわけですが、特に取り上げてポスターやDVDなどのパッケージ写真に使われる理由もわかります。超絶に美しい。暗がりに座った暗い色のドレスを着た彼女は、壮絶に綺麗でした。思い出しても鳥肌がたつほどに。この人はよく見ると特徴のある面白い顔立ちをしているのに、というかそれだからなのか、すさまじく美しく見えます。この雰囲気はただものじゃない。つーか、もろ私の好みです。はあ、素敵。

個人的には、レベッカの物語が相当にこたえましたが、どの物語もいかにもありそうな局面をとらえているというか、女が生きたり死んだり産んだり死なせたり、愛したり愛したり愛されなかったり愛さなくなったり愛されなくなったりするという、思い付く限りのあらゆる局面が凝縮されていました。凄い。うまい。

最初は倍速で観ようかな(←よくやる。作品への冒涜。ごめんなさい)と思いましたが、やらなくて良かったです。二時間くらいは、あっというまに過ぎてしまいました。久し振りにとても面白かったです。



ところで、気になったことのメモ。
クリスティーンが恋人の女の子と夜、ベッドで寝ながら観ているテレビ画面に《女の子が手をつないで丸く輪になってぐるぐるまわっている映像》が映ってましたが、それを観て私は『ピクニック・アット・ハンギング・ロック』(ピーター・ウィアー監督作品)を思い出しました。超怖い映画です。スプラッタでも何でもないのに、精神的な恐怖をあれほど感じさせられた映画は、あとにも先にもあれっきりでしょう。こえ~。しかも実話。怖い。でももう一度観たい~。調べたら、中古しかなくて、高い~。

専用壁紙を作ってみた

2006年07月20日 | 手作り日記
私はかれこれ9年くらい、ひたすらPHSを使い続けています。とにかく「DDIポケット」(今は「WILLCOM」という名前になってます)。今時当たり前のカメラ機能だって付属してません。音楽を聴くなんて、もってのほか。ええ、もう。選べる機種だって断然少ないんです。

それなのに、なぜ使い続けるのか--。それはつまり、変えるのが面倒だから……。これに尽きます。ああ、ものぐさなのがばれてしまう…!


さて、前置きはよしとして、私のPHS専用に壁紙を描いてみました。涼しそうなのがいいだろうと思って、ペンギン柄。しかし、背景色はかぎりなく暑そう。いえいえ、暑い時は冷たいものを摂り過ぎるのはよくないんですよ(←食べ物の話ですけど)。焼け付く砂漠を歩くペンギンの図。暑いぜ。

それにしても、何故こんな変な構図なのかと申しますと、私は日付と時間も待受表示するように設定しているのですが、その表示が無意味にデカイ。画面の1/3くらいのスペースを占領しています。そして、その文字の大きさを変更できない……。嫌なら「非表示」にするしかない。ひどい。ひどすぎる。………。そんな訳ですので、デカイ文字を避けるように描いたら、こうなってしまったのでした。そろそろ買い替えたくなってきたなあ。でもまだ水没してないんだよなあ…(←私の機種変更の目安。これまではおよそ2年おきに水没していたが、現在のものはたしか4年目なのに、まだ健在)

ともかく、めでたく仕上がったので壁紙として設定してみたところ、これがなんとも……微妙。あれ~? 徒労?

7月17日(月) 富田林 寺内町

2006年07月19日 | 旅の記録
大阪の富田林というところには、国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されている寺内町という古い町並みが保存されているらしい。私が以前から一度は訪れてみたいと思っていると言ったら、友人のKさんが案内してくださることになった。

この日はあいにくの雨となったが、涼しいので歩いてまわるにはちょうど良い。それに雨のためなのか、観光客らしき人どころかそこに住んでいるだろう人々の姿さえまるで見かけない町のなかをうろうろするのも、なかなか不思議な感じがして楽しかった。

寺内町というのは、十六世紀に京都興正寺の証秀上人という人物が中心となって築いた宗教都市で、江戸時代には一大商業都市に発展したらしい。戦国時代に築かれたこの町は、戦乱を避けるべく、周囲に竹やぶを植えたり、町筋を途中でちょっと曲げて見通しを妨げたり、各所にさまざまな工夫が施されているそうだ。実際に歩いて見ると、よくわかる。

雨が降るなかをKさんと二人っきりでぐるぐると見てまわる。恐ろしく静かだ。北側の富田林駅の方から町へ入った我々は、南の端まで下って「旧杉山家住宅(重文)」を見学した。ここは女流天才歌人・石上露子の生家だそうだ。恥ずかしながら私はこの石上露子という人をよく知らなかった。与謝野晶子と同時代に活躍した歌人らしい。そう言われると名前だけは見たことがあるような、ないような……。不勉強ぶりをこの日もまた露にする。私の経歴のことはもう絶対に秘密にしておかなければならないと思う。

旧杉山家の内部は、とても立派なお屋敷という感じである(写真は入口から入ってすぐの土間から撮影したもの)。座敷がいくつも並んでいて、急な階段を上ると二階からも庭が見える。庭にはもちろん蔵もある。蔵には露子さんのゆかりの品々が展示してあった。
もともとこの家は造り酒屋であったらしい。土間には大きな竃もあった。かつてのここでの暮らしはどういうものだったのだろう。井戸には今では蓋がしてあって、いつかはこの家にも生活があったというのはちょっと想像しがたい。

ここでようやく、我々とは別の観光客らしき人に遭遇した。それでも依然として静かで、私とKさんとは家のなかをあちこち見てまわりながらも、しばらく窓の外を眺めたりぼんやりして過ごした。


寺内町の南の端まで進むと、急な下り坂(本当に急傾斜)になっていて、小さな畑があり、道の脇には白いオシロイバナが茂っていた。その向うは見えなかったが川が流れているようだ。寺内町が高台に建設されていたことが分かる。用水路に沿った細い路地などを通ったりする。空き地のようなところに一面に小さな黄色い花が咲いていた。どこもやはり静かだった。

時々狭い道を走り抜けていく自動車を除けば、ほとんど人を見かけなかったが、帰りにおじさんが一人歩いていて、駅までの道を教えてくれた。






このあとの我々は、色々あったのち、最終的には心斎橋のソゴウ上階の丸善まで辿り着いた。私は「丸善は別にいいんですけどね…」などと言っておきながら、かなり興奮してその周辺を物色した。丸善というのは、書籍の品揃えは割と普通なのだが、不思議な雑貨をあれこれと置いてあるところは非常な魅力である。美術館や博物館の土産物のような不思議な品々が売られている。アンモナイトの灰皿とか。光ファイバーのキューブとか。NASAの何とか、とか。また近いうちに来ようと思った。とりあえずこの日は、マラカイトという濃い緑色の丸い石が連なったブレスレットを購入。一粒一粒がまるで惑星のように美しい。素敵だ。

こうして、雨の日の涼しさで甦った私は、とても楽しい一日を過ごすことができた。Kさん、長い時間にわたってどうもありがとうございました。