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もやもや日記

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G.W.前半 奈良/京都

2014年04月28日 | もやもや日記

奈良公園の鹿の角が伸びてました。
先月末に見た時は短かったのになぁ。

それにしても…
鹿の角って、意外とツルツルして見えるんだね。



さて、ゴールデンウィークですね。私もさっそくアチコチ遊びに行ってきましたよ!


【4月26日 我が友kajiさんと奈良公園周辺へ】

土曜日はよく晴れて気温も25度近くまで上昇、しかしカラッと気持ちのよい晴れでした。この日は昼にkajiさんが奈良まで来てくれたので、私は息子を連れて奈良公園の周辺を一緒に散策してきました。

奈良まで来たら、まずは鹿ですよね。というわけで今回も鹿を見る。



kajiさんに久しぶりにお会いして珍しく人見知りのような反応を示した息子も、鹿を目にするとすっかり元気に。この日はまだ咳が止まらず機嫌も悪かったのですが、鹿公園で木の根元に座って買ってきた柿の葉寿司などをいただきました。食事中も暴れる息子に手を焼いていたら、kajiさんが手伝ってくださいました。助かりました; しかし外で食べるご飯はおいしいなぁ! 焼き鯖寿司もおいしかったよー!

奈良公園はいつ来てもメルヘン。思っていた以上に広い。まだ全然全部は回りきれていません。



奈良公園の後は、「ならまち」という古い町並みが残るお洒落エリアを探索しました。写真は一枚も撮れなかった私…。だって息子がいちいち唸って、そのたびにベビーカーから降ろして抱っこで歩いてたんですもの…ちなみに無人のベビーカーはkajiさんに押させた; ひどい連れだよ!
というわけで写真はありませんが、「ならまち」にはとても素敵なお店がそこここにあって、探索し甲斐のある街でした。すべては見きれなかったので、近いうちにまた行きたいですね。今度は息子はうちに置いていきたい。。。2階の店とか入れなくて無念だった。最近の奈良のお土産物はなかなか小洒落たものも多くていいんですよね。


大変楽しい土曜日でした! kajiさん、どうもありがとう!




【4月28日 我が友オナガさんと京都へ】

そして今日はオナガさんが関西方面を通過するというので京都でいったん降りてもらって、一緒に京都駅周辺を散策してきました。息子はまだ咳が止まらないのですが、日曜に家で安静にしていてもあまり変化がなかったので気晴らしに京都まで連れて行きました。朝から機嫌もよかったし。

まずは三十三間堂へ。



いつ来ても長い。
ベビーカーはお堂の外に駐車して、この長い内部を息子を抱えて拝観しました。いつ来ても壮観ですね。息子に観音様の像はまだ早いようでしたが、時々指差してニヤニヤしていたので、それなりに楽しんだ様子。ただ息子を抱えたままで私がふうふうしていたのを気遣ってくれてオナガさんには急ぎ足で拝観させることになったのは申し訳なかったですね。

お庭もぐるりを見て歩けます。ちょうどいろいろと花盛り。



京都の春は美しいですね。

三十三間堂を出るとちょうどお昼の時間だったので、今熊野あたりのうどん屋さんに入りました。お店の方にはとても親切にしてもらって、お座敷で親子丼とうどんのセットをいただきました。おいしかったー。けど、息子がテーブルの周りをぐるぐると歩き回りながら落ち着きなくそこらを汚しながら食事するのにオナガさんを付き合わせてしまったのは、これまた申し訳なかったですね。まだなかなか上手に食べられないんですよね。けれども、息子がまともに外食したのはこれが初めてなんですけど、機嫌が良かったおかげで普段よりはおとなしく食べてくれた(あれでも…;)ので助かりましたよ。

その後、東福寺が近かったのでそちらへも足をのばしました。







もうひたすら美しかったですね。緑が綺麗だわー。
お庭で休んでいたら小降りだった雨がやや本格化してきたので、きりのよいところで帰ることに。静かで綺麗なところで、ただ一緒に座っているだけでも楽しかった。この後はJR京都駅まで戻って、駅ビル内や地下街をブラブラしました。連休中ということもありどこも人で一杯でしたね。

ともあれ、2年半ぶりくらいでオナガさんにお会いできて、私は本当に本当に嬉しかったです。近ければもっと頻繁に会いたいんですけどね。大学時代の友人はみな遠方に暮らしているのでなかなか会えなくて寂しい。でも今でもたまにでも元気に会うことができるのは、やっぱりありがたいことですね。

ところで、もうすぐ1歳3ヶ月になる息子を初めて生でご覧になったオナガさんによると、息子は「私にでかいほっぺたを付けた感じ」だそうです。そうかー、似てたかー。

オナガさんとは名残惜しくも京都駅でお別れして、彼女は旅の続きへと旅立っていきました。どうか良い旅を! またいずれ一緒に旅行できますように! 今日は会いにきてくれて本当にありがとう!




ゴールデンウィーク前半は、このように楽しく過ぎていきました。明日からは静岡へ帰省します。朝が早いのでそろそろ仕度しなきゃな。K氏は寝ちゃったけど準備できてるんかいな? どうか遅刻しませんように~。






1歳2ヶ月(3)

2014年04月25日 | もやもや日記




1歳2ヶ月も3週目。

【最近の出来事】

*咳をしている。
 まさに今、息子は寝ながら少し咳をしています。ちょっと前から少し喉がゼーゼーいっているなと思っていましたが、ゆうべからわりと本格的にゴホゴホやっていますね。まさか今度こそ…風邪? 寒暖の差が激しく、長袖を着せたり半袖を着せたり、寒い日に半袖だったり暑い日に長袖だったりしたのがよくなかったのでしょうか。それとも、やっぱりあそこでもらってきちゃったかな…?
 まあ、熱もないのですぐ治りそうですけど、症状があらわれてくるのは息子にしては珍しいのでちょっと心配。GWにかけては予定が詰まっているので、はやく調子を取り戻してほしいですね。


*予防接種の続きを受ける。
 近所の小児科で受診。電話で予約すると「予防接種は火曜・金曜の午後2時から」と言われましたが、その医院はいつも人の気配がないので余裕をかまして2時に出向くと、既にまさかの大混雑。待合室にはすし詰めになって乳幼児とその保護者がぎゅーぎゅーでした。この時点でやめておけばよかったのですが、せっかく来たからとそのままぎゅーぎゅーの中で息子を抱っこしたまま汗だくの1時間待ち。次第に怒りだす息子。ごめん、もうちょっと待ってて…
 1時間後、ようやく6人ほどのグループに分けられて接種開始。順番に超高速の問診、そして(Hibも小児用肺炎球菌もMRも四種混合も入り乱れて並び)看護師さんにそれぞれ「今日は〇〇の接種ですね?」と尋ねられながらブスブスと注射を打たれていきました。もちろん先生も看護師さんたちも手慣れた様子でしたが、でも…あれはうっかり別のものを接種されてしまわないものだろか…

 はあ、どうしようかな。まあ予防接種と乳幼児健診だけが(週2日のみ、1時間ずつまとめて診察するから)こんなに混んでいる様子ですし、ここをかかりつけにしてもいいかな、近いし。そう、健診も予防接種と同時間なんですよ。慌ただしいったらない。0歳児もそれ以上の子の健診も予防接種もいっしょくた。なんで週にたったの2時間しかないんだ。そりゃ混むよ。なんだか汗びっしょりの1時間待ちの間に風邪をもらってきたような気がしなくもないし。…うーむ。

 吹田でかかっていたお医者さん同様、この新しいところも優しいおじいちゃん先生ですが、受診の際の忙しさと混雑ぶりは桁違いです。ここの先生とは二言しか交わさなかった^^; 前の先生のところでは待合室で待ったとしてもせいぜい10分、だいたいはいつも誰もいなくて全行程が15分で済み、うち5分は先生のありがたいお話だったのが懐かしく思い出されます。引っ越すといつもお医者と歯医者で悩むわ。。。



*引き続き、ティッシュペーパーの空き箱でゴシゴシ。



 先週からずっとやってますが、まだ飽きないようですね。こういう粘着質なところや、なんだかよく分からないものにハマってしまうのは私に似たのかもしれません。
 さて、空き箱も1週間酷使すると、この惨状です。

 使用4日時点。

 さらに1週間経過。

 こんなにぼろぼろになっても、息子のこの箱への愛着は薄れないようです。新しい箱をあてがってみましたが、このボロいのがいいんだそうで、新しい方は放置。端から少しずつ破れて破片が脱落するのをつまんでは、ニヤニヤしながら眺めていたりもします。なんだか分からないけど、楽しそうでなによりです。



*「いないないばあ」を楽しむように。



 2週間ほど前からちょっとずつ、タオルなどで自分の顔を覆って「ぃないない~~」と言うようになりました。私がそれをペラっとめくってやると転げ回ってバカ受けしています。誰もいない廊下などで一人で「ないない~ウキャキャ」とやっていることもあるのは不思議ですが、いずれにせよ、この「いないない」遊びでは、私と息子の間に明らかに会話が成立しているという実感が得られるので、とても楽しいですね。



*「お母さんに、あーん」と言って口を開けると、食べ物を分けてくれるように。
 食事やおやつの途中で「お母さんに、あーん」と言うと、摘んでいた野菜などを私の口に入れてくれるようになりました。優しい^^ …だがバナナは絶対に分けてくれない。「お母さんに、あーんして」「お母さんに、あーん」「あーん」「ほら、あー…」と頑張っても、こちらをチラリとすら見ません。もくもくと食べる。一方、焼いた舞茸はお気に召さなかったようで、何も言っていないのにせっせと私に食べさせてくれました。はじめはお皿や、自分がくわえていたおしゃぶりまで私に押し付けてきましたが、「うっ、やめろ! 濡れてて気持ち悪い…お母さん、それはいらないから!」と説得を続けたら、ようやく息子も分かってくれたようで最近は食べられるものだけ口に入れてくれます。



*13本目の歯が生えてきた。
 いよいよ奥歯も出てきました。しっかり噛んで食事ができるようになるかな。





ゴールデンウィークは予定がいっぱいです。お友達に会ったり、静岡に帰省したりする予定です。楽しみ。体調管理に気をつけよう!









さよならガルシア=マルケス

2014年04月19日 | 読書ー雑記




コロンビアの作家、ガブリエル・ガルシア=マルケスが亡くなりましたね。ご冥福をお祈りします。そして多大なる感謝を。

ここにもこれまでに何度も書いていますが、18歳の時にこの人と内田百﨤に出会っていなければ、その後の私の人生は全然違ったものになったかもしれません。私はお話を読むのは好きでしたが、物語を読むということの本当の意味を知ったのはガルシア=マルケスの短篇集『エレンディラ』と内田百﨤の『冥途』によってでした。小説の世界がこんなにも豊かで不可思議で美しく、そしてこんなにも広く深いものだとは! 衝撃だったなあ。ちなみに私は『エレンディラ』の中では「大きな翼のある、ひどく年取った男」と「この世でいちばん美しい水死人」が好きです。びっくりするほどよぼよぼで埃っぽかった。びっくりするほど海が美しかった。薔薇の香り。そしてエステーバン。うむ、彼はエステーバンに違いないよ。こんなふうに物語が存在し得るなんて、私には想像もつかなかったものです。ほとんどまったく異次元でした。南米文学は凄くて素敵だ。そのことを教えてくれたガルシア=マルケスには心から感謝を捧げたいです。


さよなら、ガルシア=マルケス。
私はあなたの作品をいくつも読んだけれども、よりによって最大の傑作『百年の孤独』はまだ読んでいないのです。でも、だからこそ私はこれからも安心して生きていけます。私をもう一度変えるかもしれない衝撃が、まだ私を待っている。お守りのように大事に、ずっと持っている。
ありがとう、ガルシア=マルケス。どうか安らかに。





1歳2ヶ月(2)

2014年04月18日 | もやもや日記

今週の熱中アイテム。

…一体これはなんでしょう?




1歳2ヶ月も2週目。今週は大きな変化がたくさんありました。


【最近の出来事】

ついに夜泣きが終わった!!!
 長かった…。かれこれ4、5ヶ月くらいずっと、夜中に「ウマー!ウマー!(腹減った、なんか飲ませろ)攻撃」を受け、0時台もしくは2時台に起こされてミルクや牛乳を飲ませる日々が続いていました。飲ませないと金輪際寝ない! という息子の強い主張には身も心もすり減りましたね。
 それが、1歳2ヶ月を迎えたちょうどその日の夜からピタリとおさまったのです。最初の数日はたまたまかもしれないと思い様子を見ていましたが、そのまま夜中に起きなくなったのでどうやら本当に終わった模様。やった! これで朝まで寝られる!
 息子は時々寝言を言いながら寝ぼけて起き上がるので、私の安眠は依然として妨害されてはいますが、このくらいは全然平気です。真夜中に眠い目をこすりながら牛乳の仕度をしなくていいだけで本当に楽です。やった、やった~~!


*近所の児童館へ行ってみた。
 近くにこのあたりでは一番大きいという児童館があるので行ってみました。よその子と一緒の空間で遊ばせたことがないので心配でしたが(わが息子はなかなかの乱暴者)、空いていたこともあり、おとなしく車輪のついたおもちゃを転がして遊んでいました。

 そこへ2歳くらいの女の子とお母さんがやってきておままごとで遊び始めます。するとクルマを放って突撃する息子。…た、たのむ、ナンパはやめてくれっ!(>o<;) 「邪魔しちゃダメだよー」と言って私は息子の両足を持って引きずり戻しますが、泣いて嫌がるので女の子にお詫びを言いつつ一緒に遊ばせてもらいます。
 どうやらナンパではなく単におままごとセットで遊びたかったらしい息子は、カゴの中の野菜のおもちゃをペロペロしたり、カップを投げたりして遊んでいました。息子の激しい乱入にドン引きの女の子はお母さんに「あっち行く。ばいばい」と告げて去ってしまいます。うぅ、ゴメンナサイ! 

 息子が一人でペロペロを続けていると、今度は9ヶ月と10ヶ月の女の子とそのお母さんたちがおままごとで遊びに来ました。おままごとはやはり女の子に大人気。
 小さな丸いテーブルを囲んで皆で楽しくペロペロ…(この月齢の子たちは皆ペロペロが大好き;)。9ヶ月の子がオタマをペロペロしているのを、なんと息子が強奪!! ひぃ、やめて!!(>o<;) 幸いその子は気にせず遊びを続行。なんて広い心なんだ! そして奪ったオタマを息子がペロペロしていたら、今度は10ヶ月の女の子がそのオタマを欲しがって手を伸ばしてきました。ん? と振り向いた隙にオタマを奪われる息子。困惑していましたが、心配していたように怒ることもなくオタマを女の子に譲ってあげていました。意外と寛大だな。というか、何が起こったのか分からないみたいだったな…;

 その後、息子はカゴの中の野菜をそこら中に投げつけ、マグカップをテーブルに叩き付け、大声でわめき散らし始めました。修羅場と化すおままごと空間。どうやら眠くなってきたようでした。私はとても居たたまれずに、お母さんとお嬢さん方にお詫びを言って帰ってきました。やっぱこうなるよね。

 ともあれ、息子の児童館デビューは良くも悪くもあっという間の1時間半でした。まだ小さな子と一緒に遊ぶのは難しいようですが、広いところで遊ぶと楽しそうにしているのでまた連れて行きたいです。


*ふたたび一人遊びができるようになった。
 引っ越し以来ずっと私のそばを離れられなかった息子。炊事の際にもひとりでいられないので、毎度おんぶしてご飯の仕度をしておりました。朝から晩までずっとベッタリ。ずっと抱っこにおんぶ。疲れましたわ。
 それが、このあいだからある物にハマって、ひとりでずっと遊んでいます。ようやく私がトイレに入っても怒らなくなりました。ふう、やれやれ。
 そんな息子の熱中アイテムが、これ。



 ティッシュペーパーの空き箱です。もう3日間肌身離さず持ち歩いていたら、こんなにボロボロに。





ひたすら、ひたすら。







一日中ゴシゴシと家中の床を空き箱でこすって歩いています。
たまに休憩して絵本をめくったりもする。



しかしまたゴシゴシに復帰。ソファの上だってゴシゴシ。



眠くなっても離さない。


(ちなみに土下座スタイルで寝るのが息子流。苦しくないのか?)

でも昨日はちょっと浮気して、洗面所から略奪してきた浅いプラスチックのカゴでもゴシゴシしてました。




 なにがそんなに息子の心を掴んだのかはさっぱり分かりませんが、息子はこの箱さえあれば、一日中楽しく過ごせるようです。いつ飽きるかな? しかしもう4日目です。助かるな。
 でも車輪がついてるほうがいいんじゃないかと、クルマのおもちゃを与えたところ、投げつけました。それじゃないらしい。思えば、息子はこういうおもちゃ以外の物に夢中になることが多いですね。500mlのペットボトルとか、シャモジとか、スプーンとか。パンフレットなどをめくるのも好き。お金のかからない良い子です。


 あ、いま短い昼寝から起きてきた。ちょっとグズっていましたが放置して私は別室にてブログ記事を書き続けてみたところ、ひとりで布団の上で歌っている様子(ア~ア~ム~ム~と聞こえてくる)。ようやく自立してくれて、お母さんは嬉しい!!


週末も楽しく過ごせますように☆(いつも週末の機嫌は最悪なので…)









『木曜日だった男 一つの悪夢』

2014年04月15日 | 読書日記ー英米

チェスタトン 南條竹則訳(光文社古典新訳文庫)


《あらすじ》
この世の終わりが来たようなある奇妙な夕焼けの晩、十九世紀ロンドンの一画サフラン・パークに、一人の詩人が姿をあらわした。それは、幾重にも張りめぐらされた陰謀、壮大な冒険活劇の始まりだった。日曜日から土曜日まで、七曜を名乗る男たちが巣くう秘密結社とは。

《この一文》
“彼はそう言って、左右に広がった無数の人の群れを満足げに見やった。「俗衆はけして狂わない。僕も俗人だから知っているのさ。これから陸に上がって、ここにいるみんなのために乾杯しよう」”




ずっとずっと前から読んでみたくてしょうがなかった本書をとうとう読みました。日曜日から土曜日までの七曜を名乗る男たちが巣くう秘密結社、陰謀、冒険活劇…とくれば読まない訳にはいかないじゃないですか。なんて面白そうなんだ。秘密結社! 秘密結社!! 素敵だ!

というわけで、わくわくしながら読んでみた『木曜日だった男』。諸事情により一息に読んでしまうことはできず2週間かけてじりじりと10行ほどずつ読んでは中断というような超低速度読書を余儀なくされましたが、物語の方は常に飛ぶような勢いで進んで行きました。これは予想していた以上に面白い作品でした。あらすじを見た段階ではなにかスリルとサスペンスな作品なのかと思っていましたが、それだけではなくもう冒頭からすでにかなり幻想的で象徴にあふれた物語でもあるらしいことが分かります。あわわ、いかにも私の好きそうなお話じゃないか。

詩人のガブリエル・サイムはふとしたことから無政府主義者の集会に同席することとなったばかりか、その中枢メンバーである「木曜日」に選出されてしまう。そこから始まる彼の奇妙で、恐ろしく、そして輝かしい冒険の物語。

しばらく読むと、その先の展開はだいたい予想がつきます。ネタバレをするとつまらないので書きませんが、ここで描かれている対立する二つの勢力がどういうものなにかについて読んでいれば見当がつき、そしてまあその予想通りになるのです。問題は、予想通りだったということがつまりどういうことなのかということですね。光と影、正面と後ろ、仮面とその下の素顔。この世界の物事に対する評価や価値観がぐるぐると転倒するようです。こういうところが私にはとても面白かった。けれども、つまりどういうことであったのかというと、私にはまだよくわかりません。でも猛烈に面白かった。それだけは確かです。


私に考える力がないのが残念です。よく読んで、深く考えたらきっともっと面白くなるだろうになあ。まあしかし、とりあえず念願の一冊を読むことができただけでもよかった。何も考えずただ読むだけでもとても面白いお話でした。また読みたい。








1歳2ヶ月(1)

2014年04月12日 | もやもや日記

奈良市内の桜はもう終わり。
佐保川沿いの桜並木は
ずっと長く続いていて圧巻。

そして奈良では至る所でせんと君に遭遇。



自販機まで。





4月7日で息子は1歳2ヶ月になりました。引っ越してからの甘えん坊ぶりはいまだ続行中。一日中ひたすら私に張り付いて、あまり活発に室内を動き回ることもせず、だらだらと過ごすことが増えています。そんなことじゃ歩けるようにならないよ!!

 だらだら。

 ぐうたら。

家の中でこのようにぼんやり過ごしていると次第にくさくさしてくるので、息子をベビーカーに乗せて毎日2時間程度の散歩に出かけます。私はそれだけ歩かなくてはならないのでとても疲れる。でも、さすに奈良は観光地。ぶらぶら歩いてたら五重塔まで来てしまいました。おお! 3キロほど歩いたな!(遠回りしたのでもうちょっとあったかも)







もちろん鹿がいます。鹿の姿を見つけてキャッキャとはしゃぐ息子。



奈良公園あたりではこの日(4月10日)も修学旅行生や観光客でいっぱいでした。途中までは暑いくらいの陽気でしたが、我々が五重塔に辿り着いた途端に冷たい風が吹いてきて、少々雨に降られました。歩き疲れたので帰りは電車で帰りました。また鹿を見に行きたい。


自分で食事する練習もしていますが、あまり進まず。
これは↓珍しくスプーンでご飯を掬って食べることに成功した貴重な瞬間。



スプーンやフォークなどは常に三刀流。両手にひとつずつ持って、そのとき空いているもので私が食べさせています。


まだ全然使いこなせないスプーンを時々置いて、ご飯やお味噌汁の中に手を突っ込むようにもなりました。以前は濡れたものに触れるのを嫌がったのに、気にせずペタペタ。そこら中が汚れます。い、今だけだ。そのうちきれいに食べられるようになるさ…



白猫のお茶碗やウサギ(ピーターラビット)のボウル、ブーブー(自動車)のエプロンで気を惹きながらの食事風景。手掴かみで食べられる食材を常に用意しながら悪戦苦闘です。青い野菜が好きであるらしい息子。茹でた小松菜や三度豆、ブロッコリをポリポリ食べています。

ちなみに白猫のお茶碗は100円ショップで買いました。あまりの可愛さに一目惚れ 100均とは思えぬクオリティです。可愛い~



それから、暖かくなってきたので再び丸刈りにしました。夕方のうたた寝で寝ぼけているところを急襲。新聞紙の上で丸裸にされて泣きながら髪を刈られているところはちょっと可哀想で笑ってしまいました。ハハハ!

  

真ん丸だった頭が、なんだかちょっと後ろに飛び出してきたような…



奈良へ来てようやくK氏と私と息子の3人暮らしに戻れましたが、K氏の仕事が忙しく朝は7時半に出て夜は9時半帰宅という日々、なんだかまだ二人暮らしの様相を呈しています。朝ご飯の後、洗濯や掃除を終えてもまだ9時だったりすると絶望感がひしひしと押し寄せてきます。残りの時間を息子とどう過ごしたらいいのか分からない。幸い近くに児童センターがあるようなので、来週あたり行ってみようと思います。小児科も探さなきゃ…。やるべきことはまだまだいっぱい。






引っ越しました!

2014年04月03日 | もやもや日記


森に鹿がいる。
なんというメルヘン。

奈良公園にそこそこ近いところへ移住したので
さっそく鹿を見に行ってきました。
かわいかった。

奈良市内ならどこにでも鹿が出没するのかと
ワクワクしてましたが、
さすがにそれほどでもなく。
ともあれ我々は奈良市民となりました。




引っ越し当日はよりによってその日だけザーザー降りの雨。ベビーカーに乗せて連れ歩くつもりだった息子を、仕方がないので抱っこ紐で抱えて丸一日えっさほいさと電車で移動。夜には疲労のあまり目眩を起こしたり吐いたりしながらも、どうにか無事に(?)奈良への移住が完了しました。自動車を買ったり、静岡のお父さんとお母さんが手伝いに来てくれたりと、毎日慌ただしく過ごし、今月に入ってようやく少し落ち着いたところです。あー、疲れたな。でもまだ全然片付いてないや…段ボールが部屋に山積み(2部屋分…)。

ま、片付けはぼちぼち進めるとして、せっかく奈良へやってきたので、静岡の両親の滞在中に一緒に奈良公園へ鹿など見に行ってきたわけです。息子は生まれて初めて目にする大型動物にどんな反応を示すかと興味がありましたが、はじめほとんど無関心だったのが、抱っこして鹿に近づいてみると「ウキャキャキャキャ!」と大はしゃぎで鹿を追い回していました。そして逃げる鹿。鹿煎餅も持ってない冷やかし客には用はないぜ。





引っ越し前後に体調を崩した私はなかなか本調子に戻るまでには時間がかかりました。月末あたりは体力も精神力も残数ほぼ0でしたね。せっかく静岡からお父さん、お母さんがいらしていたのに私は死んだ魚のようになっていたので心配させてしまいました。いやー、しかし疲れましたわ。K氏もかなり疲れた様子。息子がただひとり元気いっぱいでしたが、それでもドタバタした日が続いたせいか精神的に少し不安定になったようで、卒業しかけていたおしゃぶりが再び手放せなくなっています。もう少しで必要なくなると期待していましたが、落ち着くまではそっとしておこう。

おしゃぶり復活だけでなく、ささいなことで転げ回って怒り狂うようにもなりました。本当に手がつけられません。ただでさえ忙しい引っ越し時期にはどうにも困りましたね。私もK氏もどんどん精神ポイントが削られていきましたよ。

ごはんをうまく食べられない!→怒る。お母さんがそばにいない!→怒る。眠いのに眠れない!→怒る。なんでもない(?)けど気に入らない!→怒る。ひたすらこの有様です。私の方も心底疲弊しましたが、息子が新しい環境に馴染むまでは私もそれなりの努力をしようと思います。とりあえず全力でかくれんぼしたりくすぐったりしてやると機嫌が直るようなので、家事のタイムスケジュールのことはしばし忘れて、息子がまた一人遊びできるまでがんばろうと考えています。はやく落ち着いてくれ。

ふう。
近所には長い長い桜並木もありました。満開のうちにお散歩してこないと!
あ、それから、奈良はさすが田舎(←大阪に比べると)。夜にはわりと星がよく見えます。大阪では星も月も満足に見られませんでしたから、ここは息子のためには良い環境かもしれませんね。うむ。あちこち行ってみたりして、楽しく暮らしたいぞ!