三島市佐野美術館で現在開催中の河鍋暁斎展を友人と見に行きました。
佐野美術館
美術鑑賞にはもう何年も行っていませんでしたので、ホンモノの持つ圧倒感を久しく忘れていました。
着物の柄ひとつにしても細かさと力強さがあふれ、戯画の動物は今にも動き出しそうでした。
私はひとつの作品を結構じっくりと鑑賞するタイプなので、友人には迷惑かなと思っていましたが、その友人もじっくり派だったようで助かりました。
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私が人形劇のシナリオを書いているのは、おなじみさんにはよくご存知のこと。
今年の新作は「おおかみのおうさま」という絵本を原作にしたもので、数年前に製作した「おおかみのひみつ」と同じきむらゆういち氏(有名な「あらしのよるに」のひと)の作品。
表紙から察するとおり、ちょっと個性的なおおかみくんの外見は、両作品ともにそんなに変わらない。
つまり、以前作ったおおかみくんが舞台に再び登場できるとい . . . 本文を読む
今年度、私が参加するボランティア人形劇サークルの役員を引き受けてしまい、なにかと忙しかったこと。
ゲームに夢中になっていること。
小説を読んでいないこと。
これがブログを更新しなかった理由。
人形劇サークルのほうのブログは義務みたいなものだから、週に1回は投稿していて、ブログを見てくれた近隣幼稚園のPTAの方から公演依頼が舞い込んだりしています。
宣伝効果があることにビックリ。
ちなみに、その . . . 本文を読む
ブログに書き込むのもずいぶん久しぶりになってしまった。
3月は行事が目白押しで、とにかく忙しかった。
洗濯機は壊れるし、踏んだり蹴ったり。
洗濯機が壊れると、洗濯物がたまる。
たまったらコインランドリーへ出かけるわけで、最近のコインランドリーが清潔で、手洗い品もふとんも洗えることにひとしきり感心して利用すること1週間。
ハンパない洗濯物の量なので、時間もお金もかかってしまう。
洗濯機って、大事な生 . . . 本文を読む
「人間以上」の装丁を見て、おおっ、懐かしい!と思われる方もおられるでしょう。
この本は、私の実家にあったもので、親の処分を免れた一冊であります。
奥付をみてみると、昭和54年7月3刷で、定価は460円。
もちろん紙面はすこぶる黄ばんでいます。
ところがですね、私は今の今まで読んでいなかったのです。
姉が購入したものであることは確かで、私としてはそのころスタージョンには興味がなかったのですね、
実家 . . . 本文を読む
とわが家の子トラ、じゃなかったネコのティーさんが申しております。
風吹きすさぶなか、元旦に三嶋大社へ初詣に行きましたら、末吉でありました。
凶よりましってところです。
新年を向かえるにあたり、私には越えなければならない山が5つほどありました。
1.娘の成人式の振袖を決める
娘の成人式は来年ですが、昨年秋ごろから呉服店のダイレクトメールが送りつけられるようになり、まだまだじゃーんと高をくくっ . . . 本文を読む
文学のフロンティア「愛のかたち」の中に所収されていたシンガー「幻影」は、貧しくとも高潔なラビの娘の結婚にまつわる出来事をある老女が語るというもので、ユダヤのしきたりとその世界観が、何の知識もない私にはたいへんものめずらしくもあり、小さな閉ざされた世界を覗きこんだような感覚を覚えました。
シンガーは、ユダヤ系アメリカ人で、1935年にポーランドから渡米しています。
その後、ポーランドのユダヤコミュニ . . . 本文を読む
ジャネット・ウィンターソン「灯台守の話」を読んだのは、先々月だったか。
評判どおり面白く、アクの強さが控えめななかにも、充分ジャネット・ウィンターソンらしい伝説と幻想と現実の狭間が描かれていて、どなたにもオススメできる一冊だと思いました。
もうちょっとウィンターソンが読みたいな(アクの強いやつをね)と思って、読んでいなかった短編(?)が所収されているアンソロジー、文学のフロンティア「愛のかたち」を . . . 本文を読む
レヴィストロース氏の訃報を数日前の夕刊で知った。
「構造主義の偉い人」という認識でしかなかったけれど、多くの人類学文献に名を挙げられるその人は、享年100歳であったという。
ご存命であったのか、ということにほんとうは驚いたのだけれど。
ご冥福をお祈りします。
さて、なぜ人類学の偉人の話題から入ったのかと言えば、「猫の大虐殺」が歴史人類学という分野に位置するものだからです。
序文によれば、著者とギ . . . 本文を読む
「宇宙消失」は、量子力学における観測問題を軸にしたSF小説。
いわゆるシュレーティンガーの猫である。
猫が生きているのか死んでいるのかは、箱を空けることで確認されるが、箱を空けるまでは生きている/死んでいるという状態が重なり合っている。
確立は50パーセント/50パーセントだ。
「宇宙消失」は、イーガンの長編のなかでは、読みやすいほうではないかと思うが、考えれば考えるほど観測問題の厄介なところに行 . . . 本文を読む
奇想コレクションが発刊されたあたりから、ぱっと目を引くイラストや明るいパステル調の色合いの装丁が多くなってきているような気がします。
装丁につられてついつい手にとってしまう私は、出版社の策略にまんまとひっかっているわけですね。
小難しい小説は、いまちょっと避けたい気分なので、続けてコニーウィリスの短編集を読むことにしました。
『マーブル・アーチの風』はハヤカワのプラチナファンタジーの一冊。
ロン . . . 本文を読む
コニー・ウィリスの長編は、「航路」と「ドゥームズディ・ブック」「犬は勘定に入りません」と読んでいるけど、短編集は初めて。
この短編集は作品の前にちょっとした著者の覚え書が入っていて、それを読んでから本編を読み、さらに覚え書を読み返すことで、著者に近づいたような気分になれます。
「見張り」はドゥームズディ・ブックシリーズの一つで、久しぶりにキヴリンやダンワージィ教授に会えて嬉しさを感じる一方、もや . . . 本文を読む
私がハマって読んでいたギリシア悲劇でいうディアスポラとは、離散伝説のことで、トロイア戦争後の敗者であるトロイア側の生き残りが離散していく過程、およびその末路を意味します。
良い運命が待っているとはとても思えないですよね。
確かにそうなのですが、なかにはその子孫から、偉大な血脈が現れたりすることを考えると、悲惨なだけではなく、未来に対する展望も感じ取れる、私にはそういう用語のイメージがあります。
文 . . . 本文を読む
「万物理論」を読んだあと、やはり量子力学を勉強しなきゃいかんと思い立ち、入門書をリサーチしてみたけれど、どうにも数式を避けて通れないという確信が強まるばかり。
基本からやり直しだわ。
というわけで、思い立ったが吉日とブックオフへGo!
半額セールと言うこともあって、いつもは買わないようなこんな本を買った。
物理学の歴史的な流れを追いながら、基本的な考え方を学ぶにはベストな一冊。
だがしかし、 . . . 本文を読む
日々買い物などでご近所歩き回ることが多いと、どこにどんなネコがいるのか心得てきます。
このネコは、↑のネコと同じネコで、公園の入り口近くにあるお宅の飼い猫と思われます。
釣り目がちの大きな目をした女の子です。
機嫌よく触らせてくれたので、調子に乗っておなかを触ったら、軽くかまれました(笑)
遺伝子記号では
ww o A- B- C- T- ii D- S- L-
ちょっとわかりにくい . . . 本文を読む