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もやもや日記

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ロシア料理を食べてきた

2010年01月20日 | 旅の記録

ロシア料理を食べてきた!
…って、私が絵に描くとこんなんですが、
実際はもっとよさげでしたのです;





お友達のペーチャさんに、ロシア料理のお店に連れて行ってもらいました。私はピロシキやなんかはパン屋さんで売られていたりするのを食べたことがありましたが、ちゃんとロシア料理を食べるのはこれが初めてでした。ペーチャさん、どうもありがとうございました(^^)

その前に。
昨日はお昼に上野で待ち合わせて、その後秋葉原を経由して、新宿のロシア料理店へ行ったのですが、上野、秋葉原部分は省略。私は例によって上野公園内で道を誤り、公園内を歩くはずがどういうわけか公園の外周をてくてくと歩くことになったり、そのままの勢いで上野から秋葉原までも歩いて移動したりしました。いや、まあ、結構歩きましたが、意外とそれほどの距離ではないですよね! ね! と言って、ペーチャさんを連れまわす; おまけに私は東京時代には頻繁にあのへんを歩き回っていたのに今さら道に迷うとか、ありえないですよね。昔馴染みの道すら間違う私…まるで私の人生そのものを象徴するかのようではないですか……。というか、ほんとにスミマセンでした; でも、ペーチャさんも歩くのはお好きとのことでした。うんうん、てくてく歩くのは結構楽しいですよね。

その合間にも、ペーチャさんからはロシア旅行の話などをうかがいました。やっぱロシアって面白そうなところですね。それから私は久しぶりに秋葉原に行きましたが、駅周辺があんまり変わっていてびっくりしました。うーむ。月日はたしかに流れていたのだなぁ。
それにしても昨日は穏やかなお天気で、暖かくて良かったです。


さて、昨日もペーチャさんからはロシア文学に関するさまざまなことを教えていただいたのですが、まだロシア文学の門の入り口で止まっている私には非常に興味深いことばかりでした。特に、パステルナークの『ドクトル・ジバゴ』が面白いとのことで、ちょっと読んでみたくなりました。

そうだ。私はペーチャさんのお話をうかがいながら、「あー、そう言えばなんか聞いたことがあります」「あー、そう言えばなんかそれ持ってた気がします」などと適当なことを随分と申し上げたのですが、帰宅してから気になって調べ直してみると、私はかなりの思い違いをしておりました…! 本当に私はこのいい加減な記憶法を改善しないことには、明るい未来はないような気がする;

というわけで、私の数々の間違いを、反省を込めてここに記録しておきたいと思います。恥は人を成長させるはずです。

*パステルナークのジバゴの窓の外の雪が云々という一節を聞いて、私もその人の短篇を読んだことがあると思いましたが、私があの時思い出していたのはパウストフスキイという人の「雪」という短篇でした。別人でした。雪しか合ってないし…(/o\;)

*『ドクトル・ジバゴ』を所有していると思っていましたが、持ってませんでした…! 私が持っているノーベル文学賞全集に収められていたのは「心晴れるとき」とかいう詩集でした。ついでに、同じ本に収められているショーロホフも『静かなドン』じゃなかったです。あれ~、おかしいなぁ…(/o\;)

*ザミャーチンと関わりのあるというカヴェーリンを、どこかで読んだような…などと申し上げましたが、まだ読んでませんでした…! でも、『現代ソヴェト文学18人集』に「巣窟の崩壊」というのが入っていて、それを持っていました。いつか読みます!

しかし……私って、ほんとダメなやつ; やっぱり文学に真剣に取り組んでいる人と対面すると、自分の浅はかさを痛感させられますね。私は単なる気楽な読者で、そのことには満足しているのですけれども、やはり誤解はよくない。それに、人と作品の背景が見えてはじめて理解できる領域というのが、やっぱりあると思うし…。というか、私はいったい何を読んでいるんだろう、どうしてちゃんと認識できないんだろう。と、反省するにつけても、今後ともペーチャさんには色々と教えていただこうという決意を新たにするのでした(←なんという他力本願;)。


さあ、ロシア料理です。
新宿の駅ビルの上には、細い細い月が懸かっていました。
南口のミロード内、【マトリョーシカ】というお店を教えていただきました。手頃でお得なセットがいくつもあって、私は迷いましたが、ペーチャさんのおすすめをうかがって、ロシア料理の基本的なところを楽しめるEセット(Fだったかもしれない)を頼みました。飲み物も好きなものを選べるので、そこは迷わずロシア紅茶。

注文すると、すぐにわりとスイスイと料理を運んできてもらえます。私は、「こ、これがボルシチか!」と思いつつ、おいしくいただきました。ペーチャさんによると、ボルシチにはカブが入っているのがポイントなんだそうです。へー。カブ。
カブと言えば、ロシアにはカブが出てくる民話が結構あるような気がするのですが、ロシア的にはカブは特別な野菜なのでしょうか? 「大きなカブ」とか。あとは、熊の子イワシコのお母さんは元はカブの女の子なんですよね。もうシュール過ぎてなんのことやらさっぱりなロシア民話は楽しい。ということも今度ペーチャさんに聞いてみようと思います(このときは食べるのに夢中でそれどころじゃなかった)。

それから、つぼ焼き、という料理が面白かったです。深くて小さな器の口の部分に、パン生地の蓋が乗っかっています。そのパンの蓋をスプーンで割ると、中にはキノコとチーズのソースが入っています。ソースは他の味も選べるようです。旨かった! 見た目もなんだか可愛い。

ロシア紅茶には、イチゴジャムと蜂蜜などが加えられているとのこと。なるほど、たしかに紅茶の色が暗い。蜂蜜を入れると紅茶の色が暗くなるのです。マメ知識。って常識ですか?
甘くておいしい。

うーむ、ロシア料理! 今度は別の料理にも挑戦してみたいと思います!


お食事の合間にも会話は続きました。
私は、なぜ私が村上春樹を苦手とするのかについて熱く語ってしまいました。あまり熱く語るべき内容でもありませんが。反省しています。食わず嫌いは良くないです。
ペーチャさんからは新海誠のアニメーションについて、たくさん聞きました。これは前回聞きそびれた話題だったので、楽しかったです。私も『秒速5センチメートル』などは非常に感激したのですが、お話をうかがうと、なるほどそういう見方もあるのかと勉強になりました。というか、私は普段から何事につけてもストーリー部分を軽視する傾向が強いというか、ひとつの場面だけに気を取られすぎるというか、この作品についても面白かったけれどやはりストーリーの深いところをあまり気にしていなかったのですが、当然ながらそこも大事ですよね。いえ、色々な見方や感じ方があってしかるべきだとは思うのですが、私はいったい何を見ていたのだろうか、どうしてちゃんと認識できな(以下略)。
意見交換をすると、自分に足りないものが見えてきますよね。だから楽しい。私はもっと物語全体やその背後にあるものを見渡せるようになりたいと思います。

昨日は、アートアニメーションから文学、そして人生のさまざまなことについてたくさんお話ししたので、情報量が多過ぎてまとめきれません。とても刺激を受けました。ですが私は、もう少し話術を鍛える必要があるようです。あまりに話せなさ過ぎる。少しずつ論点がずれていくことを感じながらも、軌道修正ができません。ペーチャさんはすごく優しいのでにこにこと相づちを打ってくださいますが、私は心苦しかった。これはなんとかしたいところです。もっとうまく話したいなぁ! とりあえず、もうすこし落ち着こうと思います。うむ。

というわけで、今回も話し込んでいたらあっという間に時間が過ぎてしまいましたが、次回はもうちょっと勉強していきますので、またどうぞよろしくお願いします(^^)