-ポール・エリュアール「自由」-
読んだページ全部の上
まだ白いページ全部の上に
石 血 紙 または灰に
君の名を書く
一つの言葉の力によって
僕の人生は再び始まる
僕の生まれたのは 君と知り合うため
君を名ざすためだった
自由 と。
…真っ赤な薔薇の花弁の上の
水滴から目が離れなくなってしまった。
フランス詩と薔薇シリーズ第2弾。
ポール・エリュアールの「自由」。有名な詩みたいですね。大島弓子の短篇漫画にも、とても感動的に使われていました。
詩の全文は結構長いので、一部だけ取りましたが、通して読むと、胸に迫るとても美しい詩です。私は詩的感性が乏しいのでよく分かりませんが、それでも、この美しい詩が好きなのでした。
さらに、例によって私は作者と作品の詳しいことは知りませんが、どうやらこの人はブルトンと一緒になって活動していたこともあるそうなので、今度ちょっと他の作品にも触れてみたいなと思ったりしています。
あと、最初の奥さんをダリに取られたのはこの人だったらしい…。そう言えば、そんな話を聞いたがありましたが、そうか、この人だったのか。
それにしても、私は今こんなことをしている場合では全然ないのですが、気晴らしにこの【フランス詩と薔薇シリーズ】を連作中。いかん、逃避はいかん…。しかし、だが、しかし……!
今日も焦りばかりが募ります。
僕の生まれたのは 君と知り合うため
君を名ざすためだった
自由 と。
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