半透明記録

もやもや日記

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ソラリスの足の裏

2013年03月27日 | もやもや日記




レムの『ソラリスの陽のもとに』で、主人公がソラリスで遭遇する人物たちの足の裏が赤ちゃんのようにすべすべで柔らかいことに違和感を覚えるというような描写があったと記憶していますが、どうだっただろう? ワンピースにファスナーがついてなかったのは覚えている。あとはだいたい忘れてしまった。


一度も地面を立って歩いたことがないので踵が柔らかい。あー、こういうことか、とか思いながら息子の足の裏を触っています。ふむふむ。なるほど、すべすべじゃないか。

そういえば、タルコフスキー版の『ソラリス』がBDになったって言ってたような。ちょっと欲しい。DVDは持っていたのですが行方不明に; もう一度観てもたぶん眠くなるんだろうなー。『ノスタルジア』ほどではないにしろ。





ジェレミーに説明する

2013年03月25日 | 夢の記録


このところは眠りが浅く毎晩夢を見ているものの、息子の泣き声によって途中で強制終了させられるために、その内容を覚えておくことができません。ゆうべは母が夜中のミルク係をかわってくれたので、私は別室で朝まで目覚めることなくぐっすり眠りました。その間、息子はぎゃーぎゃー泣いたそうですが、少しも気がつきませんでした。すまない。だが息子よ、今のうちから泣いておくがいい。この世界は美しくもあるが悲しくもあるので、涙を流すことにもきっと慣れるに違いないよ。


というわけで、今朝の夢。乗り物に乗る夢はよく見ますが、いつもは自動車か列車の夢が多いのに、今回は船でした。もしかしたら今後は船の夢をよく見るようになるかもしれない、という予感もする。つまりは、免許証もないのに自動車を運転するとか、電車と電車の乗換えがうまくいかないとかいうのではなく、もう乗ってしまったので降りることのできない船、自分で針路も決められず、まわりはただただ深い水という状況。もしかしたら、これからは船の夢を見続けるのかもしれないな。

春の夢を覚えていたら、それはなにかしら意味を持っているものです。




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私はとある大きな船に乗っていた。どこか別の土地を目指してさきほど出航したばかりのその船は、なかなか乗ることのできない特別な船であることは分かっていた。どのように特別であるかというと、乗船の条件は、その人になにかしら能力や夢、人生の目的がなければならないのであった。そのいずれも持たない私がどうして乗船できたのかは分からない。ただ、乗る前には自分にはなにかしら優れた能力があると信じていたらしい。ところが乗ってまもなくそれは間違いであったことが判明した。

私にはどうやらひとりの連れがいて、彼女は非常に能力が高い人物であった。4ヶ国語を楽に操る彼女は意志も強く、こともなげに、私の方を振り返りもせずに一等客室の方へ入っていった。そのあとに続く見知らぬ女性も、彼女ほどではないがどうやら語学に強いらしかった。入り口で彼女たちを見送りながら私は立ち尽くし、ここへきてはじめて自分にはなんの能力もないのだと悟ってしまう。私はとても一等の乗客にはなれそうにない。

そこで別のエリアへ向かうことにした。広々としていた一等客室とは違い、そこはこみごみとして、長くまっすぐな狭い通路に沿って小さな客室が続いている。さまざまな国籍を持つらしい人々が押し合って通路を歩き回っていた。彼らは自分達には特別な能力がないということを自覚してはいたが、それでもそれぞれが人生に対する強い意志、成功への大きな願望を抱いているということは彼らの体から滲み出て見えた。新天地への期待を漲らせながら明るい顔つきで通路を次々に行き過ぎる彼らの障害物となっただけの私は、ここでも入るべき部屋を見つけられない。

次に食堂へ向かう。食堂としては風変わりなほど細長い室内には誰もいない。給仕もいなければ料理人もいない。他の乗客さえまだ誰もいなかった。ともあれ、ここでは壁にかかった食品の写真を見て注文する仕組みのようだ。写真の下には値札がかかっているが、それを見て私はまたしても無力感を味わう。代金をお金で支払うことができないのだ。食べ物を得るために私達は精神を対価にしなければならなかった。私にはそれがないので、なにも食べることができない。さいわいまだ腹は減っていないが・・・。

がっくりきて椅子に腰掛けると(ほとんどなにもない食堂だが、椅子とテーブルはいくらか置いてあった)、見たことのある顔の大柄な男性が私の傍らに立った。ジェレミー・クラークソンだった(イギリスBBCの人気番組『Top Gear』の司会者)。

「君にだって、夢くらいあるだろう?」

ジェレミーが私に問いかける。字幕が付いているので、ジェレミーの言うことが私に理解できた。ところが、私の思うところをジェレミーに伝えようとすると、その言葉には字幕が付かないために英語で話さなければならないのだ。私は英語ができない。

(もちろん私にだって、夢くらいはあります) そう言おうと思うのに、言葉が出てこない。I...I have a..dr...

言いよどんでいるうちに、言葉と裏腹の心に気が付いてしまう。夢、ほんとうに私に夢なんてあっただろうか。あるような気もするけれども、どうも頼りない。このおぼろげなものを差し出しても、食事にはありつけそうにないと思えるのだ。食堂が少しずつ暗くなるような気がしてくる。いや、元々そんなに明るくはなかった。食堂にしては妙な部屋だな。

ジェレミーはなにやらまだ私に語りかけてくれるのだが、もうなにを言っているのかもよく分からなくなってしまった。



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最後はどうなったのだっけ。うっかり寝過ごしたことに驚いて飛び起きてしまったので、よく覚えていませんが、だいたいの印象としてはこんな夢でした。あー、久しぶりに『Top Gear』が見たいかな。


まわりはただただ深い水があるばかり。






41日目

2013年03月20日 | もやもや日記




気がつけば1ヶ月を過ぎていました。昨日などは、ためしにミルクを多めにやってみたところ、驚いたことに息子は夜中に一度しか目を覚まさず3時間ずつ寝てくれたおかげで私も2時間半×2の5時間も寝ることができました。信じられない~~\(^o^)/こんなこと初めて~~!
このように、日々ものすごく変化・成長を続けている私の息子。1ヶ月検診では、順調に体重を増やしていてとくに問題もなさそうでした。日々重くなる。そろそろ抱えながらのスクワットが辛い。いかにも華奢だった体つきはどっしりとし、ようやくこの世界に存在感をあらわすようになりました。

私のほうは体重が戻ってきて、お産直前と比べると9kgも減りました。しかし産後直後に計測したときは3kgしか減っていなくて、それはほとんど息子の体重と同じだったのですが、それだと計算が合わない。胎盤とか羊水の分とかどうなったんだ!? おかしいだろう?? あと、なんか産まれた割にはまだ腹が出っ張ったままなんだけど、まだなんか入ってるみたい・・・胎盤とかもしかしてまだ残ったままなんじゃ(^_^;)って、さすがにそんなことはナイ。手術の時に先生が「胎盤は取り出して中を洗っておいた」とか言ってたような気がするしな。うーん、おかしなこともあるものだ。
なんて思っていたのですが、ようやくあとちょっと減らせば計画通りの体重になりそうです。腹もへこんできました。いえ、まだへこんでないけど、妊娠6ヶ月みたいな見た目じゃなくなってきましたね。ちょいポチャくらいでしょうか;

また、疲労が慢性化していて体調不良なのか疲れているだけなのかすら判別できない日が続いていましたが、産褥検診の結果は良好でした。あんなに伸びていた腹の皮も少しずつ元に戻っていますね・・・人体ってすごいな。

そして可愛い、天使みたいを連呼していた私の両親ですが、昨日の朝、寝ている息子を見て父が「イモムシみたいな顔で寝てた」と言いました。イモムシて!(^o^;)すごい落差! まあ、そろそろ落ち着いて現実が見えるようになってきたのか;
息子のほっぺは今日も拡大中。目とほっぺたがでかいので、めんたまほっぺと呼ぼうかね。今日みたいにおとなしく長く寝ていてくれれば、私もほかのことができるというものです。書きかけの記事がいくつかあるのですよ。この調子でお願いしたい!(しかし明日はきっと昨日と同様に一日中ムズムズするのだろうな^^;)





風が吹く時

2013年03月18日 | もやもや日記



やたらと風が強い。こんな日はどうも調子が上がらない。

ところで、風の強い日にはなんだか時の流れについて思ってしまう。ずっと遠い過去にも同じように風の強い日があったんだろうなあ。風が吹きつける時のこの音もやっぱり同じようだったのだろうか。はじめに風が吹いたのはいつごろのことだったのだろう。そして多分ずっと遠い未来にも同じように風の強い日があるんだろうなあ。同じようにびゅーびゅー吹きつけて、最後の風が通り抜けていくのはいつごろのことになるのだろう。

風が強くてときどき揺れる。





27日目

2013年03月06日 | もやもや日記



“ 大統領が全幅の信頼を寄せている人物、ミゲル・カラ・デ・アンヘルが食後に入ってきた。
 「真に申し訳ありません、閣下!」ダイニングルームの入口に現われるなり彼はそう言った。(彼は魔王(サタン)のように美しく、また悪辣でもあった)。 ”
  --ミゲル・アンヘル・アストゥリアス『大統領閣下』より



一転して今日は死んだように静かに眠る息子。昨日は一日中魔王のような叫び声を上げていたというのに、どうしたわけだろうか。いや、静かな方がいいんですけどね。できればせめて首がすわるまでこうしておとなしく寝ていてくれたまえ。

それにしても昨日は手の施しようがないほどの暴君ぶりでした。週に一度はこういう日があるようですが、なにをそんなに怒っているのかと。授乳しても抱っこしてもおむつをかえても何をしても金切り声を上げてのけぞっていましたが、この気性の激しさは誰譲りなんでしょうね? K氏などは大声を上げたこともないような温厚な人物(やや厭味だが)だというのに。私はと言えば、T-falの電気ケトルか私かというほどの瞬間湯沸かし器ですけど。・・・ああ、私に似たのかい。これは将来が大変だぞ。


と、将来の心配をする前に、2月7日生まれの息子は明日でようやく1ヶ月になると思うのですが、2月は28日しかなかったので明日になってもまだ生後28日目で、1ヶ月というには少し足りない感じがしますね。それはそれとして、息子はこの4週間でだいぶ大きくなりました。とくに顔が。シャープな顎のラインとほっそりした手の指が美しい子どもでしたが、今では芋虫のような指を持つムチムチのほっぺた星人になってしまいました。日に日にパタリロに似てくるので思わず「殿下」と呼びそうになる。まあ元気そうだからいいか。どうせ魔王のように叫ぶなら、カラ・デ・アンヘルのように美しい青年になってほしかったんだけどな。魔王っていうより鬼瓦に似ているぜ。っていうか、寝ながら薄ら笑いを浮かべている時などはやっぱり マジ殿下 。り、利発そうな感じ・・・なのか?(^o^;)

そんな感じにムックムクの二重顎でも、私の両親の目にはものすごく可愛らしい子に見えるらしく、毎日「どうしてこんなに可愛いんだろう?」と二人で話し合っています。「目が大きいからじゃないだろうか」「いや鼻が高いから」「顔の輪郭がいいんじゃないかしら」と顔を見るたびに全方位集中砲火で褒め称えているわけです。・・・親の私もさすがにひくわ!(^o^;) 【孫フィルター】の厚さというものを目の当たりにしましたよ。可愛がられてなによりですけど。


さて、もうすぐ1ヶ月。そろそろ私も子の世話以外のこともできるようにならないとなりません。とは言え長らくサボっていたら日常生活への戻り方がいまいち分からないですね。はやく本を読んだりアニメを観たり漫画を読んだりできるようになりたいなあ。とりあえずははやく一緒に散歩に出かけたりできるようになりたいところです。

しかし、今日はほんとに起きないな! 寝る子で育ってくれ!