半透明記録

もやもや日記

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夜の世界

2016年03月28日 | もやもや日記




昨日の夜から突然に息子がひとりで寝られるようになりました。8時を過ぎた頃に「たっちゃん、もうねるね」と言い残して、ひとりで寝室へ行き、そこに設営された自分のテントに入り(中に布団が敷いてある)、私が「じゃあ、また明日ねー」と部屋から出て行っても、そのままちゃんと寝ました。まさかこんな日が来るなんて。寝かしつけなくていいだなんて、つられて私が先に寝てしまわずに済むようになっただなんて、信じられない。ゆうべはまぐれかと思ったけど、今日も同じようにひとりで寝に行きました。やった。やったぞ……!!! 

数ヶ月前から「テントの中に寝床をセットしてやれば自分だけの部屋みたいな特別な気分になって、ひょっとしたらひとりで寝られるようになるかも…」などと淡い期待を抱きつつ、ある夜には手を繋いでやり、ある夜には太陽光発電ランプを灯してテント・パーティを開いてやり、ある夜にはみんなでグーグー大会(誰が早くに寝られるか)で競い、地道に少しずつ慣らしてきましたが、ようやく独り寝を達成しました。う、うれしい! もう一緒に寝て夜通し寝返りを打つ息子に蹴られなくてもいいんだ! なんて素晴らしいんだ!


そういうわけで、ついに私の夜の時間が拡大しそうです。こんなに開放的な夜の世界は数年ぶりのことです。おもわずK氏と談笑などしてしまいます。息子が生まれてからというもの、ほとんど会話らしい会話もなかった私たちです。だけどこうやって息子は少しずつ自立していき、私たちはまたふたりになるのかもしれないなあ。とりあえず映画を観たりする時間もとれそうなので、やばい、ちょっとわくわくしてきたぞ!




最近のおやつ

2016年03月20日 | 手作り日記



息子も3歳になったことですし、そろそろご飯を作るお手伝いもしてほしいと思って、粘土のように捏ねられる粉もののお菓子を作っています。ご飯を作るのは楽しいと感じてほしい、おいしいご飯を作れるようになってほしい、そしていずれは私と食事係を代わってほしい・・・


さて、見た目が可愛いパンを作りたいと思って、まずはコレ。



ミイラのソーセージパン。
ホットケーキミックスを使っています。レシピは便利この上ないクックパッドさんで見つけました。クックパッドさんにはものすごく可愛いアイディアお菓子のレシピが目白押しなので、見ているだけでも楽しいです。ちなみに本家のミイラパンはもっとミイラっぽかった。私のはミノムシじゃないですよ。

このミイラのソーセージパンはおいしかったですが、ホットケーキミックスじゃなくてパン生地で作ればもっとおいしいかも。でもミイラの白さを実現するにはホットケーキミックスの方がいいんだろうなあ。ともあれ可愛かった。ミイラパン・パーティーを開いたら踊る息子(ミイラダンス?)。



お次は和菓子。



抹茶の白玉(白くないけど)。
白玉は白玉粉を捏ねて丸めてお湯に投入するだけなので簡単です。丸めるのを手伝ってもらおうと思いましたが、丸めたのを次々ぎゅーぎゅー指で潰されて終わりました。お湯でぐらぐら茹でているところも見せてやった。団子好きな息子はほとんどひとりで食べてしまいました。



次はちょっとお洒落に手作りグリッシーニにも挑戦。



一次発酵のみのパン生地を棒状に伸ばして焼くだけの、簡単カリカリのグリッシーニ。棒状に伸ばすところを手伝ってもらいましたが、ぶちぶちと切断されて終わりました。オーブンで焼いているところも見せてやった。焼きたてのグリッシーニは、食感も味も最高でした。カリカリカリカリと、息子は食べる方には全面協力してくれました。これはまた作りたい!



結論として、息子は粉を混ぜるのにはまだ興味がない、というか粉に触って手が汚れるのが嫌なようでした。砂遊びで砂が手につくのすら嫌がる息子にパン捏ねなんて無理だったか。でも少しずつ慣らしたい。次は何にしよう?






春の活動計画

2016年03月18日 | もやもや日記




すっかり暖かくなってきました。とか油断しているとまた寒くなったりするのでしょうか。もうコートとか飽きましたね。


さて、暖かくなってきたことですし、私もいよいよ活発になって置き去りになったままのあれやこれやを消化したいと思っています。そこでまずは、先日お誘いいただいたコンサートに行ってきました。





「奈良マンドリンギター合奏団」の定期演奏会です。同人誌『ユキドケ』に参加していただいた COLOCさんが所属されていて、このあいだありがたくも誘ってもらいました。去年の春にも誘っていただいて、行きました。今回はうちから至近距離のホールで開催されるということで、一も二もなく行ってきましたよ。

前回はあいにくうちの暴れん坊が制御不能に陥って演奏会終了まで聴くことが出来ず、COLOCさんにもお会いできずという残念な結果になりましたが、今回は息子は家でK氏と留守番させたおかげで、無事にCOLOCさんとお会いすることもできました。3部にわたる演奏のあとでお疲れのところをホール出口で待っていてくださったCOLOCさん、どうもありがとうございました! 私の方は去年も客席からCOLOCさんのお姿を拝見しておりましたが、実際にお話ししてみても物腰柔らかで素敵な紳士でいらっしゃいました。マンドリンにも色々な種類があることなどを教えていただきました。次回も行けそうだったらきっと聴きに伺いますね~~~♩



これがこのあいだの日曜日のことで、次の日曜日には kajiさんとお会いする予定です。最近の kajiさんはめちゃくちゃにご多忙のようすで、なかなかお会いできなかったのでものすごく楽しみです。今のところは《りんくう アウトレット》に行ってみるつもりです。奈良からだと一番近いアウトレットなんでしょうか。大阪時代には垂水のアウトレットへは年1回くらいのペースで行ったものですが。奈良にはヨーカドーとイオンしかないし。あ、近鉄百貨店もあるか。でも私が欲しいものが置いてないのである…
まあアウトレットはともかく、とりあえず kajiさんに会えればなんでもいいや。


次に、できれば私がkajiさんと会っている間にK氏が済ませてほしいと思っていることには、息子を『京阪 トーマス電車』に乗せてやること。今月で終了ですし、この連休がラストチャンスかも。来月あたりには京都に鉄道博物館が新たにオープンするんだったような気もするので、そちらにも連れて行きたい。



それからそれから、買ったまま観ていないDVDを消化したい。映画がたくさん。『落下の王国』とかいつから置いてあるのか。ルイス・ブニュエル作品も観なきゃ。それなのにまだ他のDVDが観たくなったりしている私でした。『幻の市街戦』は今のうちに買っとくべきだよな。うん、そうに違いない。『ハリーとトント』も観たいけど、これはレンタルできるのかな。つーか、アマゾンビデオが観られるようになった我が家です。珍しい映画とかもラインナップに加えてほしいなあ。いやー、『マダカスカル』の1と2とか『鷹の爪団』シリーズを観させてもらったりして十分楽しんではいますけど。ドラマもアニメも豊富にあって、まったく観る暇はないけど活用できれば便利そうですね、アマゾンビデオ。



暖かくなり元気も出てきました。慌てず焦らず、できるところからやっていこう!






物語の力

2016年03月03日 | 学習



「物語は無力であるか」ということについて、実はもうずっと長いこと考え続けていて、記事にしようとしてはうまく結論がつかずにすでに7回くらい途中まで書いたのを破棄してきました。で、まあ、今もよく分からないでいます。

しかし、最近になってひとつ気がついたこととしては、物語は全ての人にとって必ずしも必要なものではないかもしれないけれど、ある種の人々にとって物語とは目の前にいる誰か生身の人間の発言よりもはるかに重く響く言葉の繋がりであるようだ、ということがあります。

たとえば私の息子。
私やK氏がいくら「今日はさっき1個食べちゃったから、もうゼリーは食べられないよ」と言っても絶対に納得しませんが、ゼリーを食べて膨らんだ息子の腹に耳をあてて、「あ、たっちゃんのお腹の中でゼリーさんがこう言ってるよ。《今日はもうお腹の中がギューギューになってて、これ以上入れないよ~! ちゃんとご飯も食べてくれたら、ぼくもそれを食べて一生懸命走って遠くまで行くよ、そしたらまた明日あたらしいゼリーがお腹に入れるようになるよ~》って」

すると息子は納得して、「がんばって~、ゼリーさ~ん! はやく出てって~~」などと自分のお腹に話しかけながら、もうゼリーを要求して来なくなるのでした。なんでやねん。父と母の言うことは聞けなくてもゼリーの言うことなら聞くんかい。私とK氏としては、そのへんがとても納得いかないところではありますが、しかし私とK氏自身もかなり息子と同じタイプの人間なのでありました。生きている人間の言うことなんてほとんど聞く耳持たない。持論は曲げない。頑固が服着て歩いてます。けど、小説を読んで泣きながらあっさり改心したりする。

そんな両親の性質を受け継いでか、息子もおはなしが大好きです。おはなし仕立てにすると面白いほどに言うことを聞いてくれるので、私は毎日あらゆる作り話をして息子を操っています。「暗くなるまで外で遊んでいると、猫ちゃんが来るよ…」とか(息子は猫が怖い)、「夜おそくまで起きていると鬼さんが来るよ…ほら! なんか外から鬼さんがガリガリする音が聞こえない!? 近くまで来てるよ! はやく寝なきゃ!!」とか(息子は鬼が死ぬほど怖い)、「エレベータのボタンをむやみに押すと、上の階でお仕事をしている大勢の猫ちゃんが降りてきて、たっちゃんのお顔をペロペロしにくるんだよ…そしたらお顔に猫ちゃんみたいなヒゲがはえてくるんだよ…あそこにいる猫ちゃんもね、前はたっちゃんみたいな男の子だったんだよ、悪いことばっかりして猫ちゃんに舐められてるうちに、その子も猫ちゃんになっちゃったんだって、こわいねー…あれっ!? たっちゃんにも猫ヒゲが生えてきてないっ!!??」などなど。いまは猫ネタと鬼ネタしか思い出せませんが、私は日常的にこんな嘘ばかりついて息子を脅かしています。教育に悪いでしょうか^^; かもしれないけど、息子がいちいち神妙な顔つきをするのが面白くて、つい。。。


なんだかよく分からない話になってしまいましたが、なんでもおはなしにすると面白くなるということです。私の貧弱な創作物にさえ息子は耳を傾けてしまうほどに、物語にはどこか不思議なほどの魅力があって、そこに物語があるというだけで心が震えたりするものです。なんだか分からない力で、ついつい納得させられてしまうことだってあるんです。なにがどうしてそうなるのか、いつか私にも分かる日が来るでしょうか。

いずれにしても、息子にはおはなしからたくさんのものを汲み取れるようになってもらいたいものです。喜びも悲しみも、楽しさも不思議も、たくさんのものが物語には詰まっている。自分が欲しいだけ、必要なだけいくらでもそこから得られるんだ、ということをいつか知ってもらいたい。君がもう立てないというその時に、必要なのは一口の水かもしれないし、ひとかけのパンかもしれない、あるいはほんの一節のメロディかもしれないし、誰かの握り返してくれる手か、痛みを和らげる薬品か、なにかもっと別のものであるかもしれない。もう駄目だというその時に、たぶん物語もまた心を支えてくれるひとつのものとしてあるんじゃないかな、と私は思っているのです。



物語に力はあるのか。あります。それは間違いない。あの子を脅かすばかりでなく、もっと素敵で愉快な物語も話して聞かせてやりたいですね。反省、反省! ついでに、息子も自分なりにおはなしを作って聞かせてくれるまでに成長してきたので、それについてはまたいずれ書ければいいなと思っております^^