啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「フクジュソウ」

2012-01-25 08:38:27 | 山野草

もう、フクジュソウが咲いていた。高崎市観音山の染料植物園。去年も同じ場所で写真を撮り掲載したのが少々情けないところ。トキの島では山の中の田んぼと林の境や肥えた茅原の辺り。日当たりの良い斜面などで自生しているものをたまに見かける。当家(藤岡)の庭にもあり、栽培されているものは珍しくない。ただ、群馬の山では自生しているのを見たことが無い。大切に保護されているもの(福寿草の里など群生地)はあるが・・。

「フクジュソウ」はキンポウゲ科の多年草。初春に包に包まれた短い茎に、花径3センチほどの鮮やかな黄色い花を咲かせる。腐葉土を押し分けて伸ばす芽、凍える時期に咲き出す花はおっとり、ふくよかな感じ。徐々に茎を伸ばし、ニンジンに似た葉が目立ってくる。夏前にはイガグリ頭状のキンポウゲ科独特の種を残し枯れてしまう、スプリングエフェメラルの一種。草丈はもっとも高くなる時期で30センチ弱。

別名で「元日草」「朔日(ついたち)草」と呼ばれる。旧暦の正月頃に咲き始めることからそう呼ばれるようだ。正月向けの鉢植えで、ナンテンと寄植えで使われると言う。“災いを転じとなす”ということのようだ。

根はゴボウに似ており深く伸びる。これに強心、利尿などに効く成分が含まれており民間薬に使われるという。逆に、同じ成分が持つ反作用効果も強く、これは毒性を持つと言う意味。食べるのは止めましょう。ふくよかな芽がフキノトウに似ていると言うことで、間違えて食べてしまう人がいるのだそうだ。以下、芽の写真。

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