啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「マンサク」が今にも咲き出しそう!

2012-01-28 09:28:15 | 山野草

“春はもう直ぐ”などと悠長なことはは言っていられないほど寒い日が続いている。ただ、フクジュソウやヤマシャクヤクなどの丸々とした可愛い芽が凍った土から顔を出し始めた。“もう少し暖かくなってからの方がいいんでないの?”と声を掛けたくなる。2年連続で同じ場所での写真で恐縮だが、前橋市中心街の北東、赤城山麓の嶺公園でマンサクがもう少しで咲き出すところだった。自生していたものではないと思うが、遊歩道脇に数本が妙に自然に溶け込んでいる。

「マンサク」はマンサク科マンサク属の落葉小高木。全国の山地、ブナ帯の下部や低山の尾根近くなどに自生しているというが、群馬と栃木の県境の仙人ヶ岳のほか、根本山か鳴神山の尾根沿いでしか見たことが無い。春早くに咲き出すので、出会う機会が少なかったのかもしれない。オオバ、マルバ、ウラジロなどを冠する変種・異種が多い。自生しているものより、庭木として植えられたものを見る機会のほうが圧倒的に多い。

写真は未だ十分に開花していない。花期は低山の尾根沿いで3-4月。黄色の花弁は1・5センチほどで細長いひも状。茶色っぽい萼片から弾けるように咲く。咲き揃うと尾根沿いの枯れた雑木のなかで淡い黄色の花が浮き上がったように見える。青空を背景にすると最っと鮮烈になる。実は1センチほどの?果をつける。?果とは・・果皮のなかに仕切られたかたちでいくつかの実ができ、果皮は先端を開いて実を排出するタイプの果実・・大丈夫???

変わった名だが「早春に、他の花に先駆けて咲く→(東北弁で)まんずさく→まんさく」というもの。「花が立派で早く咲きだし花びらも多く、豊年満作を連想する」などから来ているという。