啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「ズダヤクシュ」と「シャク」

2012-07-05 08:23:33 | 山野草

今、NHKの番組で“奥会津”での生活体験をテーマにした番組が進んでいる。良く目にする野草「アカソ」を使ったハンドバック作りをなど。「奥会津編込細工」というのだそうだ。先月末に南会津から桧枝岐村で田代山を歩いた。明日(6日)の深夜にスタートし7日には会津磐梯山を歩く予定。バンダイクワガタ(野草)など間に合うと良いが・・。帝釈山から田代山への登山道脇にも多彩な山野草が咲いていたが最後にズダヤクシュ、シャクの2種。地味で目立たないが、山菜や薬草として有効なようだ。

「ズダヤクシュ」はユキノシタ科ズダヤクシュ属の多年草。田代山から猿倉の登山口に下るやや湿った登山道脇にあった。尾瀬への登山道脇など良く見る植物で、写真も撮ったことがあるが、目立たないタイプだけにそのままになっていた。

花期は6-8月。白色で先が5裂した花びらに見えるのはガク。径が3-5ミリ程度の小さなものを斜め下に向け一杯つける。良く見ると「ガクより長い糸状の花弁が5枚ある」という。雄シベが10個あり鼻の外に飛び出しており可愛い花だ。葉は茎に互生。

薬草としても古くから使われているようだ。富山、福井、長野県あたりでは「喘息の咳止め用」として使われてきた。長野の方言で「ズダ」とは喘息のこと。ズダに使う薬を取る草(薬草)という意味でこの名がついているようだ。

「シャク」はセリ科シャク属の多年草。半日陰でやや湿気の多い林縁などでよく見る。この植物も何回か写真を撮っているが、似たような物が多く種が特定できず、そのままになっていた。同行者の詳しそうな人に聞くと「これを特定できたらプロよ!!似た花が一杯ある」の一言。調べてシャクとしたが、違っていたら是非ともご指摘を!!。

草丈は40センチぐらいから1メートルを越すものまで。茎の先端を数回枝分れさせ、その先に5弁の白い小さな花をたくさんつける。花期は6-7月。葉だけでなく花もニンジンに良く似ている。セリが大きくなってしまったというような形でもある。

葉や茎だけでなく根もヤマニンジンと呼ばれ山菜として食べられる。消化促進、強壮、老人の頻尿など薬効もあるそうだ。

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