啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

会津の「磐梯山」

2012-07-09 08:31:07 | 低山歩き

エンヤァーサァー???会津磐梯山は宝ノォーヤァーマァーよォー♪♪!!??磐梯山は結構厳しい山だった。若い友人2人と昨日、磐梯山を歩いた。かなり強い雨のため、予定を一日変更しての実行。360度の大展望とまでは行かなかったが、山頂では雲の切れ間から桧原湖など素晴らしい景色、地名を冠した固有種のバンダイクワガタの写真も撮れるなど素晴らしい山行だった。

会津の「磐梯山」(1819M)は猪苗代湖の北側。会津富士と呼ばれるが、南側の猪苗代方面から見ると穏やかな独立した山容が堂々としている。一方で110年ほど前の明治時代に大爆発を起こしている活火山で、山の北側や山頂直下は噴火の跡が残る岩の厳しい姿が印象的な山。日本100名山の1つ。登山口との標高差1130Mほど。

酔って速く寝たが、7日夜の雨の降り方は激しかった。5時過ぎに目を覚ましたが、小雨が残っており霧もかかっている。温泉に入り上がってくる頃には、雨がやんでいた。テンなど動物狩りの大袈裟な話を吹く民宿のオヤジ。「何とかいけるよ」と応援してくれた。

コースは猪苗代スキー場からの表登山口。スキー場ゲレンデの長く厳しい上りを黙々と歩く。リフト最上部を過ぎ登山道に入るが降る雨と木の枝に付いた露でびっしょり濡れた。1時間10分ほど歩いたところに「1合目」がある。小降りとなり雨具を脱いだ。赤植山を巻き、湿原状態の沼ノ平にくるとハクサンチドリやタニウツギ、クルマバツクバネソウなど花が増えてきた。バンダイクワガタもカメラに収められ、大きな目的のひとつを実現。天気急速にが回復し、山頂は見えないが直下の険しいガレ場が見えてくる。

噴火の跡が生々しい噴火口上部に上がると北側の桧原湖や秋元湖など下界が見渡せるようになり感激。ミヤマキンバイ、バンダイクワガタ、ニガナなど花も多い。頂上へ30分ほどで小さな売店と水場のある弘法清水で一服。ここに来ると何だか急に人が増える。最短コースの八方台コースから来た人や、多様な裏磐梯からのコースで登り山頂から降りた人もいるようだ。小屋の女主人は植物通の方で「コウリンタンポポ」を教えていただいた。珍しい花を見つけたと思ったが、残念ながら外来種なのだそうだ。

山頂への30分弱の岩がゴロゴロするのぼりは急登。展望が開けたところが山頂だった。「山頂に着く頃は360度の大展望」という超楽天的というかノー天気な私の予想は外れたが、雲の間から猪苗代湖を除くと細切れに見ることができて何とか満足。バンダイクワガタが満開の中で昼飯を食い、コーヒーを飲んで名残りを惜しみながら降りた。