啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「ソバナ」

2011-08-09 05:03:02 | 山野草

植物の種類が特定できない時や判らない時に、図鑑やネットで調べる。元々乏しい自分の知識だけに、確認することを含め殆どのケースで調べることになる。ところが“学者風”の、何だか難しい表現が多い。例えば、今日の花、ソバナが生えているエリアを現すのに「夏緑林域に本拠があり・・」などと表現する。夏緑林=広葉樹林のこと。学問的には意義のある表し方なのだろうが・・・・。

「ソバナ」はキキョウ科ツリガネニンジン属の多年草。草丈は高く1メートル近くになる。花茎を高く伸ばし、釣鐘形の淡い青紫色の可愛い花をつける。写真は上高地の少し湿気のありそうな草むらで撮った。切り立った崖=岨(そば)に生え、食べられる(菜)ということで名がついているという。新芽と言うか若いときの茎を山菜として食べるのだそうだが、これを蕎麦に見立てて付けた名前という説明もあった。

ネットで見ると、ツリガネニンジンに似ていると言う書き込みが多い。分類上で同じ属だけに当然かもしれない。確かに花の形は似ているが、葉の様子や花の付き方などかなり違うような気がする。私は“ヒメシャジン”とこの花の区別が難しい。浅間山の西に連なる高峰高原で初めてこの花に出会い尊敬できる友人に“これはツリガネニンジン、これがヒメシャジン”と教わった。その時のシャジンがソバナに似ている。

未だに、ツリガネとシャジンの区別ができないでいる。もう少し標高が高い場所に咲き、草丈が30センチ前後と小さく、花が少し大きめのものがヒメシャジンと思っている。
コメント
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