頻繁に行ける様になってからは2年も経っていないが、山を歩くようになってもう十年近く。高山植物の名も大分覚えてきたが、まだ図鑑上での知識でしかないもの、初めて見るもの、知らないものが多い。上高地に行って、新しい花にいっぱい出会えたことが嬉しかった。
「メタカラコウ」もその一つ。どこかで見たことがあるのかもしれないが、意識して写真を撮ったのは初めて。草丈が1メートルを越す大型で、キク科メタカラコウ属の多年草。上高地の大正池から遊歩道を歩き始めて直ぐに咲いていた。
カミさんに名を聞かれて「オタカラコウ」と答えた。つい先程までそう思っていたし、その名しか知らなかった。調べ始めると、似たもので“メタカラコウ”というのがあることが判り、更に進めた結果、この名に決めた!! 異議は受け付けます!!根の部分が龍脳香(宝香)の香りがすることから、この名がついたという。
理由は①総状花で下から順に花が開くが、舌状の花びらが1~3枚ほどで少ないのが雌(メ)タイプ。雄(オ)タイプは花弁が8枚ほどになるようだ②葉の先が雄タイプは少し尖っているが、雌は尖らないーー。雄雌異株ではないようだ。少しお利口さんになった気ち??