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キョン被害 悩む伊豆大島

2023年11月29日 12時32分31秒 | 地域
  伊豆大島(東京都大島町)に住民が、シカ科の特定外来生物「キョン」による特産品アシタバの
  食害や、鳴き声に頭を悩ませているそうだ。 強い繁殖力に捕獲が追いつかず、一時は約7
  千人いる人口の3倍近い推定2万匹まで増加。 都は毎年10億円近い予算を投じ、捜査に
  ドローンを導入するなど根絶に取り組んでいる。

 「ギョ-」「ギャー」。 大島町役場がある元町地区の住宅街を夜に歩くと。キョンの鳴き声
  が聞こえてくるという。 住民の40代男性は「かわいい見た目と違っておじさんみたいな
  声で、寝ている時に鳴かれるとうるさい。車とぶつかった話もよく聞く」とため息をつく。
 キョンは体高50㌢程度で、元々は中国や台湾に分
 布。濁った声で鳴き「ホエジカ」とも呼ばれる。
 観賞用として島内の動物園に持ち込まれ、1970
 年に、台風で壊れた柵から数十匹が逃げ出し野生化
 したとみられているとか? アシタバや伊豆諸島の
 固有種サクユリを食べ、農作物や生態系の被害は深
 刻だそうだ。繁殖は千葉県の房総半島でも問題とな
 っているという。 東京都は2007年から捕獲を
 開始。年間千匹弱を捕まえていたが、「年に1.2
 増える」(都の担当者)という繁殖力が上回り、生息数
 (推定)は06年の約4500匹から19年には約1
 万9500匹に達したそうだ。年数千万円だった都
 の関連予算は16年度に億を超え、ここ5年は約7
 ~9億円を計上。網やかごのワナなどを広範囲に設
 置し、柵で仕切ったエリアで複数のハンターがキョ
    ンを追い込む手法も取り入れた。 20年度以降は毎年5千匹を捕らえ、生息数はよ
    うやく減少に転じたものの、昨年末時点でまだ1万7千匹がいるという。

  今年10月からは、警備大手の綜合警備保障(ALSOK)に委託してドローンでの捜索を開始。
   赤外線カメラで草むらに隠れたキョンの熱源を上空から探知し、ハンターに場所を伝える。
   毎月1週間ほど実施予定で、同社担当者は「捕獲ににつなげたい」と話している。
  都は捕獲したキョンを安楽死させ、焼却処分している。 台湾では高級食材として扱われて
   おり、都の有識者検討委員会ではジビエ(野生鳥獣の食肉)としての利活用も話題となったが
   委員からは「生態系の保全という目的を見失うべきではない」との慎重意見があった。
  都の野生生物担当課長は「捕獲の効果が出てようやく個体数が減少に転じている。 ただ、
   依然として食害は深刻だそうで、一刻も早い根絶に向け取り組んでいく」としている。
   私は不勉強では知りませんでした。 地域にはいろんなことがあることを学びました。