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熱中症 プールも警戒を

2024年07月13日 12時44分02秒 | 健康
  この夏は2023年に続いて記録的猛暑の恐れがある。  気温や水温が高い時には泳いでいても
  熱中症になる危険があり、各地の学校は水泳の授業開始の時期を早めたり、夏休みのプール開放
  をやめたりして対策を講じる。 専門家は状況に応じて運動の内容を見直すよう呼びかけている。

  秋田県大館市の市立長木小は水泳の授業開始を例年より1週間早め、6月24日に始めた。 こ
   れまでは夏休みを挟んで9月初旬まで続けていたが、7月中旬にプールの使用を終える。 夏
   休み中のプール開放も取りやめる方針だという。
  全国的に猛暑となった23年、大館市は8月だけで最高気温が35度以上の「猛暑日」を計18
   日記録した。 同小は児童向けにプール開放を予定していたが、夏休み後半は気温と水温が高
   いため中止の日が続き、今年から方針を転換した。
  7日に40.0度を観測した静岡市駿河区。 市立大里西小は8日、気温が上がった3時間目からプ
   ールの授業を注視した。 授業の一部を中止するのは最高気温が39度を超えた4日に続いて
   今年2回目だという。
  京都市立御所南小も「プール開き」を1週間早めて5月下旬に実施。 「本格的に暑くなるまで
   に水泳の授業を終わらせた方が良い」という教員の声をきっかけに今年から対応を変えた。

  日本スポーツ振興センターによると、17年度までの5年間に全国の小中学校で起きたプールで
   の熱中症は179件だった。51%は授業や部活動などの「水泳中」(水泳直後を含む)に発生し、
   33%はプールサイドで起きた。 23年7月、千葉市の小学校で水泳の授業後に児童らが頭
   痛や腹痛を訴え、6人が救急搬送された。 搬送先でそれぞれ熱中症と診断され、治療後に帰
   宅した。
 プールサイドは直射日光を遮るものがなく、高
 温になりやすい。説明や待機で長時間とどまる
 と熱中症のリスクが高まる。水泳は全身を動か
 して汗をかきやすい一方、口の中が水でぬれて
 のどの渇きを感じにくい。 埼玉県坂戸市教委
 は24年度から小中学校19校の水泳の授業を
 民間に委託。教員の負担軽減や学校設備の老朽
 化対策が主な目的だが、屋内プールは強い日差
 しを避け授業をできるメリットがある。
  23年度は暑さが原因でプールの授業を中止した小学校が7校あった。 坂戸市立南小の6年生
   約70人は6月、地元のスイミングスクールにバスで移動し、インストラクターが指導の中心
   となって水泳の授業を受けた。 男児児童の一人は「天気に関係なく泳げるようになってうれ
   しい」と喜んだ。

  しかし全国的に見れば多くの学校は屋外のプールで授業をしている。 スポーツ庁の資料による
   と、じっとしていれば体温が上がりも下がりもしない「中性水温」は33~34度。 中性水
   温を上回ると、運動をしなくても体温が上がることになる。
  学校の場合、教員らが当日朝や授業の際に水温計で中性水温を測ることが多い。  中京大の”松
   本教授(運動生理学)”は「水温が35度を超えたプールで体への負荷が大きい泳ぎするのは危険。
   猛暑のときはすぐに中性水温を超えることもある」と指摘する。 「こまめに休憩や水分補給
   の時間を設け、子どもの様子を確かめながら柔軟に運動内容を負荷の少ないものに変えること
   が重要だ」と話している。

  熱中症 体の冷却即座に! [意識障害で深部体温40度以上]

  東日本から西日本にかけて連日の猛暑を受けて日本救急医医学会は8日オンライン記者会見を開き、熱中症の予
   防や治療に関する緊急提言を発表した。 体の奥の体温「深部体温」が40度以上で重い意識障害がある場合は、
   重症度の中でも最重症群に当たるとする新分類を公表。 医療者には何らかの方法で体を即座に冷却する「アク
   ティブ・クリーニング」の重要性を強調した。 一般の人にはなるべく水分摂取をさせ、エアコンのある部屋で
   休ませるなどの応急対応を促がした。 学会の"横堀 日本医大教授"は「既に災害を超えた状況。 暑さに慣れき
   っていない猛暑日の中に身を置く時期が一番危ない」と不要不急の外出を避けるよう注意喚起した。 「すでに
   夏に入っている印象がある。 準備不足なのではないかと思った」と緊急記者会見を設定したという。
   提言では、1~3度に分類された熱中症重症度の中でも、深部体温が40度以上で意思疎通が取れない患者は最
   重症群に当たると指摘。 体に水分をふきつけ扇風機などで気化熱を奪う方法や、冷たい水のプールに入れるな
   どのアクティブ・クリーニングが必要だとした。 医療機関や救急車内で行うことが有効だとして「家庭では無
   理に水風呂に入れたりせず、救急車を呼んでほしい」と述べた。 さらに乳幼児や高齢者、持病を持つ人は脱水
   を招く可能性もあるとして、特に注意が必要だとした。 独居や寝たきりの人は周囲からの声かけなど、社会的
   に孤立させないよう強調した。 夜間は水分をこまめに取りにくいとして、寝る前の水分摂取やエアコンの意識
   的な使用が重要だとした。 横堀教授は「子どもは不機嫌になるなど、普段と様子が違うのも病状の一つ。 高
   齢者は顔色や汗をかいているかも参考にしてほしい」と呼びかけている。

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