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小樽運河100年

2023年11月17日 12時39分34秒 | 地域
  れんが倉庫群でしられる北海道小樽市の小樽運河が12月、誕生から100年を迎えるそうだ。
  道内最大級の商港を象徴する存在だったが、戦後は観光名所に性格を変えた。 大きな節目を
  人口減少に悩む市を活性化させる契機にしようと、地元の若者らが新たな街づくりに向け奮闘
  しているという。

 小樽市は明治以降、北海道開拓に必要な資材の荷揚げ
 や、石炭の積み出し拠点として発展。運河は、沖に停
 泊した大型船まで行き来する艀(はしけ)を接岸させる
 ために造成された。運河沿いには実業家“渋沢栄一”を
 はじめ財界人らの倉庫が並び、経済の中心都市として
 栄え「北のウォール街」と呼ばれた。 しかし戦後、 
 国のエネルギー政策転換で石炭の需要が激減。自家用
 車の普及が進むと運河と並行して走る国道5号で渋滞
 が多発し、1966年には運河を全面的に埋め立てる
 計画が策定された。 一部の市民が歴史的文化遺産を
 守ろうと反対運動を展開し、景観保全運動の先駆けと
 いわれた。道は83年、対象範囲を大幅に縮小して埋
 め立てを開始。
  折衷案だったが、運動の中心だった「小樽運河を守る会」に参加していた"中さん"は「運動とし
   ては負け。 20年は運河に行きたいと思わなかった」。 
  それでも異国情緒を感じられるガス灯や倉庫などが守られた。 運河沿いに整備させた散歩路は
   今や北海道を代表する観光スポットの一つだ。
  ただ市全体の観光客数は99年度の約973万人をピークに減少傾向。 新型コロナウイルス過
   前も年800万人前後を記録したが、約9割が日帰りだった。 仕事を求めて札幌市に移る若
   年層も多く、人口も64年の約20万7千人から今年8月末には約10万7千人まで減少した。
   小樽市の担当者は、札幌まで近いことは観光客の呼び込みやすさの半面、人口流出にもつなが
   りやすいとみている。
  そこで小樽商工会議所青年部などが「運河100年プロジェクト」を設立。 特に夜間滞在人工
   を増やすことが鍵を握るとみて、9月から運河の完成記念日である12月27日までの約10
   0日間、運河の夜景を眺めながら飲食を楽しむ「ナイトマーケット」など、各種のイベントを
   代わる代わる開催している。 運河沿いで95年から地ビール「小樽ビール」を製造・販売す
   るアレフの経営者は「昼で閉まる店が多く、観光客が行き場に困っていた」と歓迎。 
   プロジェクト事務局の担当者は「夜の経済活動が活発になれば、小樽で稼ぎ、楽しめる若者が
   増えるのではないか」と期待を寄せているという。 確かにそうかも知れませんネ。