農業じゆう人

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晩秋

2023年11月01日 12時40分30秒 | 世間
  カレンダーをめくったら残りは今月を含め2枚となった。 季節が過ぎるのが早すぎる。
  振り返ってみれば、記録的な暑さだった今年、東京都心では最高気温35度以上の猛
  暑日が22回も記録、30度以上の真夏日は90回観測した。 どちらも過去最多だ。
  他方、記録更新には至っていないのが、25度以上の夏日です。 ここまで140回。
  最多だった昨年と、ちょうど同数で並んでいるのだ。 (明日以降,更新があるかもしれない)

  10月が終わって、秋も深まりつつある。 今年の夏日の数はタイ記録どまりかと勝
   手に思い込んでいたのだが‥そう簡単にはいかないような気配だ。 11月初めに
   季節外れの陽気が見込まれるといわれている。 文化の日の予想気温は25度とか
   霜月の夏日は過去にも例があるとはいえ、新記録を刻む141回目となれば、やは
   り地球の沸騰を思わざる得ない。

  先週に二十四節気の霜降を迎え、来週はもう立冬です。 暦の上の気候と体感のズレ
   は、広がる一方に感じてならない。 夏日だって、季語としては「夏の日」といっ
   た意味合いです。 それが今年は3月から観測され始め、ひょっとしたら11月ま
   でというのだ。 夏の日が9カ月にもわたれば、春秋の立つ瀬がなくなりそうで心
   配になってしまう。

  「野ざらしを心に風のしむ身哉」(芭蕉)。 先達を刺した秋風も遠くなるのか‥。
   もっとも、俳人の“夏井いつきさん”によれば「古いものも新しいものもごちゃまぜ
   に出てくるオモチャ箱みたいなところが、歳時記の面白さ」(「絶滅寸前季語辞典」)
   でもある。 のさばる夏も短い秋も、新たな風土になってゆくのかもしれませんネ。

  これまで我が日本で一番過ごしやすく良い季節だな~と思ている春秋が変わっていく
   のはいささか寂しい限りでなりません。

   この時期は我が家ではサツマイモ掘りです。今年も何とか収穫できました。
      
        左から、ベニアズマ・ムラサキ芋・安納芋