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忠犬ハチ公 時代を超え共感

2023年11月28日 12時37分26秒 | 話題
  亡き主人の帰りを待ち続けた秋田犬の物語は、時を超えて今も人の心を揺さぶっている。
  11月で生誕100年の「忠犬ハチ公」。 東京・渋谷駅前の銅像周辺は、今も待ち合
  わせをする人々でにぎわっている。 ゆかりのある人々は「いつまでも語り継がれてほ
  しい」と願っている。

  ハロウィーンで大混雑をしたあとの11月初め、渋谷の銅像前では、記念撮影の訪日客
   らが列をなしていた。 米国からの友人を待っていた女性は「渋谷といえばここだか
   ら見せてあげたい」と待ち合わせ場所を決めたんだそうだ。 「忠実さが日本の犬ら
   しい。 渋谷の街が変わっても『ハチ公前』の景色は変わらないでほしい」と話す。
  1923年、秋田県大館市で生まれたハチ公。 生後約50日で、渋谷に住んでいた東
   京帝国大の"上野教授"に引き取られた。 教授を渋谷駅まで送り迎えし、教授の急逝
   後も10年近く駅に通い帰りを待ち続けたとされる。 35年3月に死んだ。
  「これほど愛され続ける犬は世界中探しても他にいない」。 研究してきた白根記念渋
   谷区郷土博物館・文学館の"松井学芸員"は話している。 
  上野教授の遺族ら、生前を知る200人以上に話を聞いた。 「病人に静かに寄り添っ
   てくれた」「子どもが背中に乗っても怒らない」。 証言から浮かび上がるのは、人
   懐こくて優しい姿だった。

 今年8~10月に開催した企画展では、収集し
 た写真や文献など約250点を展示。展示期間
 中の来館者数としては過去最多となった。
 「亡くなった家族や、離れて暮らす親しい人に
 会いたいという思いと重ねるからこそ、国や時
 代を超え、人の心に響くのでは」と松井学芸員。
  「一つでも多く事実を解明したい。 200年、300年先も語り継がれてほしい」と
   語った。

  大館市の生家には記念碑と石像が建てられ、多くの見物客が訪れる。  家を継いだ"斎
   藤さん"は「ここを出る時には名前もなかった子犬が、ハチ公として形率が得ている
   のは誇らしい」。 2003年には記念碑除幕式には上野教授の子孫が訪れるなど、
   交流が生まれたという。
  上野教授の出身地、津市。 近鉄久居駅前には12年、教授とハチ公が見つめ合う姿の
   銅像が建立された。 銅像を守る会のメンバーで、「ハチ」にちなみ毎月8日には清
   掃活動をしている"杉原さん"は「見ると優しい気持ちになる。 100年を機にたく
   さんの人の見に来てほしい」と、いとおしそうに語っている。