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高速道路 逆走どう防ぐ

2023年11月03日 12時41分21秒 | 話題
  高速道路を逆走するトラブルが続発している。 高速道路各社は2017年までに標識で注意喚起
  する防止策をおおむね整えたが、17~22年にも平均で年約190件の逆走が発生。 うち2割
  事故につながった。 逆走に気づかないドライバーも少なくないとみられ、早期に検知しどう警告
  するかがなお課題のようだ。 国は改めて対策の検討を始めた。

 高速道路の逆走トラブルは10年代に問題化し、国土交通省は
 15年に初めて対策を検討する有識者会議を開いた。高速道路
 各社は逆走が起きやい約3200カ所で矢印の路面標示や注意
 喚起の看板の設置を進めた。 17年までに90%を超える約
 2900カ所で完了した。その後も注意喚起のための対策に取
 り組み、17年以降の逆走事案は11~16年の年平均約21
 0件から減少したが、減り幅は1割にとどまる。昨年10月に
 は京都府亀岡市の京都縦貫自動車道上り線で70代の女性が運
 転する車が逆走。 別の乗用車と正面衝突し、衝突された車の
                   男性を含む2人が死亡した。

  こうした状況を受け国交省は7月、4年ぶりに有識者会議を開いた。 委員からは「逆走している
   人に気づかせる対策が足りていないのでは」といった認識が示された。 今後の対策の軸として
   逆走中の車を早期に止め安全を確保する対策の強化を進める。
  「逆走です」。 本州四国連絡高速道路は7月から、瀬戸中
 央自動車道などにセンサーを取り付け逆走者を検知するとスピ
 ーカーから音声を流す取り組みを始めた。道路脇に設置した表
 示や回転灯でも警告し、逆走中であることをドライバーに気づ
 かせるというもの。 本四高速によると、こうした設備を導入
 したのは同社が初めて、担当者は「効果を確認しながら他社や
 国と情報を共有しさらなる対策に取り組んでいきたい」と話す。
  ドライバーが逆走に気づいた後、落ち着いて対処できるかも重要なことだ。 警視庁高速隊による
   と、Uターンせずに路肩など安全な場所に車を止めたうえで通報するのが望ましい。 しかしパ
   ニックに陥り正常な判断ができない人も少なくない。 高速道路各社は対処方法をまとめた動画
   をホームページで公開し周知を進めるという。

  交通ドライバーの心理に詳しい帝塚山大学の“蓮花客員教授”は「運転への集中を欠けば若年層でも
   逆走してしまうことは十分起こりうる。 運転者が逆走にいち早く気づいて止まる仕組みづくり
   を進めることが必要だ」と指摘している。

  一方、15~22年の逆走の原因のうち約2割は「認知症の疑い」だったそうだ。 認知機能が衰
   えたドライバーは逆走の認識がないことが多く、スピーカーなどによる警告も気づかない恐れが
   ある。 高速道路上の掲示板などで逆走の情報を把握した場合には、近くを走行するドライバー
   は速度を落とし、十分な車間距離をとり前方車両の動向を注視することが求められる。

  国交省の担当者は「事故を防ぐため、高速道路の運転では逆走車が来る可能性に日ごろから留意し
   てほしい」と話している。  ハンドルを握ったらどんな時でも冷静さを保ちましょう!!